2021-01-01から1年間の記事一覧

『2つのパンデミックに対応する米国の大胆な支援を歓迎』(UNAIDS) エイズと社会ウェブ版555

新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行に対応するための米国救済計画法(American Rescue Plan Act 2021)は3月11日、議会可決を経てバイデン大統領が署名して成立しました。総額1.9兆ドルの予算は、すでに報じられているように米国内の追加経済対策が中心…

HIV感染報告が大きく減少・・・エイズ動向委員会報告 2020年速報値 エイズと社会ウェブ版554

厚生労働省の第156回エイズ動向委員会が3月16日(火)、オンラインで開催され、2020年の新規HIV感染者・エイズ患者報告の年間速報値が明らかになりました。 https://api-net.jfap.or.jp/status/japan/index.html 新規HIV感染者報告数 740件(過去20年で17番…

おじさん閑居して、火に油を注ぐ・・・

新型コロナウイルス感染症の流行に対する緊急事態宣言の解除を菅首相が発表しました。その首相記者会見の席で、若者に情報をどう伝えるかといった内容の質問が紋切型であり、首相の答えも、SNSを使って・・・みたいな紋切型でした。 私ならどう答えるか、考…

『就任初日の署名文書』 エイズと社会ウェブ版553

世の中に心配事の種が尽きないせいでしょうか。米国のバイデン政権が発足してからまだ、2カ月足らずですが、随分、昔のことのように感じられます。それなりに安定した政権運営で最初の100日を進めているということかもしれません。 ジョー・バイデン大統領は…

ハイレベル会合に向け、マルチステークホルダー・タスクフォース(多様な関係者による特別委員会)メンバーの推薦を UNAIDSが要請

6月のHIVに関する国連総会ハイレベル会合に向けて、幅広く意見を集約するための手続きが動き出しました。国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトに4月のヒアリングに向けたマルチステークホルダー・タスクフォース(多様な関係者による特別委員会)の設置…

TOP-HAT News第150号『COVID-19ワクチンとHIV』 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ メルマガ:TOP-HAT News(トップ・ハット・ニュース) 第150号(2021年2月) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発マガジ…

『End inequality(不平等に終止符を)』 エイズと社会ウェブ版552

国連合同エイズ計画(UNAIDS)が提唱する2021年「差別ゼロデー」(3月1日)キャンペーンのテーマは『End inequality(不平等に終止符を)』です。UNAIDSの公式サイトに掲載されているキャンペーン資料からブローシュア(啓発冊子)の日本語仮訳を作成しまし…

報告の減少傾向続く 東京都エイズ通信第162号

メルマガ東京都エイズ通信の第162号が2月26日に配信されました。東京都内のHIV感染者報告は引き続き、前年同時期より減少しています。微増だったエイズ患者報告も微減に転じています。 *********************************…

待ちかねて 二月の桜 路地巡り

二月は逃げ、三月は去る・・・コロナも一緒に去ってくれるといいのですが、そうもいかないようです。辛抱強く、感染の機会を減らしていきましょう。社会の動きを止めてしまわないことは感染対策上も大切です。 感染拡大の動きをとりあえず止める措置として、…

HIVとエイズに関する国連総会ハイレベル会合 6月8~10日に開催 エイズと社会ウェブ版551

2001年6月の国連エイズ特別総会の後、ほぼ5年に1度、開催されているHIVとエイズに関する国連総会ハイレベル会合が、今年(2021年)6月8日(火)~10日(木)に開催されることが決まりました。国連合同エイズ計画(UNAIDS)は開催決定の総会決議が採択された2…

『(経済・社会の)安全な再開には、ワクチンだけでなく「検査・追跡・隔離」が必要』 エイズと社会ウェブ版550

ワクチンの普及に対する期待が高まる中で、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンドの)のピーター・サンズ事務局長と国連開発計画(UNDP)のアヒム・シュタイナー総裁が2月11日、連名で『(経済・社会の)安全な再開には、ワクチンだけでな…

不平等の解消を UNAIDS差別ゼロデー エイズと社会ウェブ版549

国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトで新着情報をチェックしていたら、キャンペーンのページに2021年の差別ゼロデー(3月1日)について概要説明が載っていました。 Zero Discrimination Day 2021 | UNAIDS 『今年の差別ゼロデーに際し、不平等の解消に…

今年は密集を避け 鎌倉の東日本大震災復興祈願祭

鎌倉の東日本大震災復興祈願祭は、大震災発生から1カ月後の2011年4月11日、神道、仏教、キリスト教の三宗教合同で執り行われたのが最初でした。会場の鶴岡八幡宮舞殿の周囲をたくさんの人が囲み、追悼の思いと復興の願いを共有しました。 翌2012年からは毎年…

 『テイキング・ターンズ HIV/エイズケア371病棟の物語』 エイズと社会ウェブ版548

1990年代の米国のHIV/エイズの状況を説明するのも最近はなかなか難しくなってきたようです。しかいs、新型コロナウイルス感染症COVID-19のパンデミックで大きく動揺する米国、そして日本国内でも、その経験を忘れてしまうことはできない、というか、いまは…

山中伸弥教授、ラグビーのすすめ

新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行はスポーツ界にも深刻な影響を与えていますね。そんな中で、京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授が京大ラグビー部100周年記念サイトの特別インタビューに応え、自らのラグビー経験を語るとともに、「迷っている…

「はじめに」で綴るエイズ対策史その16

毎月発行しているTOP-HAT Newsのバックナンバーから、巻頭報告のみをピックアップした特集記事です。その時々の行き当たりばったりのレポートでも、蓄積されていけば逆に行き当たりばったりだからこそ、記録としての価値が生まれるかもしれない・・・と都合…

『離れてもつながる工夫』 エイズと社会ウェブ版547

コロナウイルス感染症COVID-19の影響で、HIV/エイズ関係のシンポジウムや講演会も実際の会場に人を集めて開催することは困難な状況が続いています。昨年11月の第34回日本エイズ学会学術集会・総会もオンライン開催になりました。国際的にみても、例えば今年7…

『とても控えめなヒーロー、コンドームの紹介』 エイズと社会ウェブ版546

(訂正) UNAIDSのツィターには国際コンドームデーに関する投稿がありました。ただし公式サイトやFacebookにはなく、「とても控えめな扱い」という印象です。これから出て栗のかもしれませんね。 バレンタインデーの前日の2月13日は国際コンドームデーでした…

自分の胸に手を当てて考えてみよう

本質を外した感想なので、お叱りを受けそうですが・・・。 昨日の山下泰裕JOC会長の記者会見。NHKのニュースサイトには、こんな発言も紹介されていました。《一方、発言の場に同席しながらその場で指摘をしなかったことについて「40分間くらい発言した中で半…

プライドハウス東京が『森喜朗会長の発言を受けての今後の対応に関する公開質問状』 エイズと社会ウェブ版545

東京2020大会「公認プログラム」の認証を受けているプライドハウス東京が2月8日、『森喜朗会長の発言を受けての今後の対応に関する公開質問状』を東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に提出しました。プライドハウス東京公式サイトの『ニュ…

『女性の健康と安全、権利を支援する米国の決定を歓迎』(UNAIDSプレス声明) エイズと社会ウェブ版544

米国のトランプ前大統領による拡大版グローバル・ギャグルールは、「PLGHA」と呼ばれていたようです。恥ずかしながら知りませんでした。Protecting Life in Global Health Assistance Policy(グローバルヘルス分野におけるプロライフ政策)の略ですね。訳す…

『二度と復活しないように』 グローバル・ギャグルール廃止で国際エイズ学会が要請 エイズと社会ウェブ版543

米国のジョー・バイデン大統領は1月28日、『国内および国外で女性の健康を保護するための覚書(Memorandum on Protecting Women’s Health at Home and Abroad)』に署名しました。覚書は、トランプ前政権時代に実施されていた拡大版グローバル・ギャグルール…

数値目標を超えて・・・ TOP-HAT News 第149号(2021年1月)

2025年を目標達成年とする新たなエイズターゲットについて、国連合同エイズ計画(UNAIDS)のウィニー・ビヤニマ事務局長は次のように語っています。 『これらのターゲットは人びとを重視しています。HIVやCOVID-19といったパンデミックの高いリスクにさらさ…

『COVID-19ワクチンとHIV』(UNAIDS資料から) エイズと社会ウェブ版542

国内臨床試験が進行中でまだ承認はされていないのですが、新型コロナウイルス感染症COVID-19に対するワクチン接種の準備が国内でも着々と進められています。最初は医療従事者、次いで4月以降は高齢者を対象にした接種も始められる見通しです。 でも、安全な…

2020年の年間報告数(速報値)は400件を下回る 東京都エイズ通信

メルマガ東京都エイズ通信の第161号が1月28日、配信されました。今回は毎月の速報に加え、2020年の年間速報値の集計結果も、(参考)として紹介されています。 ************************************* ● 令和3年1月1日…

鳴り物入り 2025 AIDS TARGETS してその中身は? エイズと社会ウェッブ版541

国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトには2025年を達成目標年とする新たなエイズターゲットの概要を説明した特設ページがあります。 https://aidstargets2025.unaids.org/ そのページの日本語仮訳を作成し、さらにPDF版にしてAPI-Net(エイズ予防情報ネ…

感染症法の罰則案に対しHIV/エイズ分野のNGO/NPOが有志声明 エイズと社会ウェブ版540

新型コロナウイルス感染症COVID-19対策として、感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)の改正案で、患者や感染者を刑罰の対象とすることが検討されています。すでに閣議決定され、今国会で審議が進められることになります。 どう…

米大統領令署名の反響 エイズと社会ウェブ版539 

米国のジョー・バイデン大統領が就任初日に署名した大統領令の続きです。 バイデン大統領は就任した1月20日に早速、17の大統領令もしくは覚書に署名しました。このことはすでに書きました。そして、その中に『性自認または性的指向に基づく差別防止および差…

就任初日、性自認または性的指向に基づく差別防止・撤廃に関する大統領令 エイズと社会ウェブ版538

バイデン大統領は就任初日の1月20日、17本の大統領令、大統領覚書に署名しました。米国の大統領が就任早々、これほど多くの行政文書に署名をしたのは初めてだそうで、脱トランプの姿勢を鮮明にしました。当然のことながら、すでにたくさんの報道がなされてい…

罰則より納得を 『感染症法等の改正』に対する見解 エイズと社会ウェブ版537

日本エイズ学会の公式サイトに1月18日付けで『感染症法等の改正について』とする見解が示されています。 https://jaids.jp/ こうした見解を示したことは、評価したいと思います。ただし、どうも持って回った言い方が気になります。日本医学会連合などが先に…