米国のジョー・バイデン大統領が就任初日に署名した大統領令の続きです。
バイデン大統領は就任した1月20日に早速、17の大統領令もしくは覚書に署名しました。このことはすでに書きました。そして、その中に『性自認または性的指向に基づく差別防止および差別との闘いに関する大統領令』が含まれていることも紹介しました。
ただし、内容についてはさわりの部分をごく一部、抜き出して紹介したものの、どうして真っ先にこの大統領令に署名したのかといったことには触れていません。恥ずかしながら「どうして」の部分はあまり理解できていなかったからですね。
ネットで改めて調べてみると、オンラインマガジン「g-lad xx(グラァド)」には、背景や米国内の反応についても詳しく紹介されています。
『バイデン大統領が就任初日にLGBTQ差別禁止の大統領令に署名し、コミュニティから続々と賞賛の声が上がりました』
この記事では、米国内のLGBTQ法曹家団体やLGBTQ権利擁護団体のトップのコメントなども紹介されており、コミュニティの歓迎ぶりもよく分かります。
この際、「g-lad xx(グラァド)」についても紹介しておきましょう。公式サイトの《当サイト「g-lad xx(グラァド)」について》というページには『ゲイのための総合情報サイトです(ゲイやバイセクシュアル男性をメインとして、セクシュアルマイノリティの方もアライの方も読んでいただけます)』と記されています。
少し重複しますが『ゲイの人たち(やいろんなマイノリティ+アライの人たち)に楽しく、前向きな気持ちになれるような情報をお届けするとともに、ゲイコミュニティと一般社会がもっと手を携え、素敵な関係を作っていけるような場になることを願っております』とも書かれています。
一つの使命を担って運営する「アドボカシー」メディアでもあるのですが、その情報は正確で信頼度の高いものだと思います。「アライ」と自称するのもためらわれてしまう私のような者にも大いに参考になり、かつ共感できる記事に出会うことが、これまでにもしばしばありました。勉強になります。
オンラインメディアの多様性という観点からも、これは素晴らしいことですね。同時に、そう簡単なことでもなさそうです。おそらく記事の書き手、および編集者としての豊富な経験を持つ優秀なジャーナリストであり、同時にアクティビストでもある方が、編集長として采配を振るっておられるからではないでしょうか。