2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

グローバルファンドのトップもかわります 今年の漢字は『外』追加編

HIV/エイズ分野では、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)のマーク・ダイブル事務局長が2017年5月末で退任します。もともと1期限りという約束での就任だったそうで、新事務局長の選出プロセスがすでに開始されています。グローバルエ…

ちょっと出遅れましたが、今年の漢字は・・・

2016年も今日で終わりですね。振り返ってみれば、あまりいい年ではなかったと思っている人が多いのではないでしょうか。私も実はそのひとり。個人的には可もなし、不可もなしなのですが、残り少ない人生の中の1年を漫然と過ごしてしまったなあと思うと、残念…

2016年を振り返る TOP-HAT News第100号

東京都エイズ通信にも後ろの方に載せてもらっていますが、TOP-HAT Newsの第100号(2016年12月)をHATプロジェクトのブログにアップしました。 記念すべき100号ですが、いろいろあった2016年の総括も必要ということで、節目が重なってしまい、熟慮の末、年末…

【ノロウイルス】手を洗い水分補給しよう

おっと、日付が変わる前に紹介しておきましょう。本日(28日)付産経新聞の主張(社説)です。【ノロウイルス】手を洗い水分補給しよう 年末年始の休暇を控えて、体調の変化に注意したい。 医療機関の診療体制も手薄になるので、感染症の予防にも普段以上に…

報告から何を読み取るか 東京都エイズ通信第112号

メルマガ東京都エイズ通信の第112号が発行されました。今年の最終号ですね。12月18日までの都内の新規HIV感染者・エイズ患者報告数が掲載されています。昨年は報告数が減少していましたが、今年はまた増加に転じているので、ここ何年かの傾向でいえば、横ば…

『感染症医が教える性の話』(岩田健太郎著)  読後感想文

世の中には苦手なものがごまんとあって、苦手じゃないものを探す方が早いくらいだが、ひょっとすると「感染症医」と「性教育」は数多ある苦手品目の双璧といえるかもしれない。そんな私のもとに筑摩書房から一冊の本が送られてきた。 『感染症医が教える性の…

HIV/エイズに関するクイズその他 スポーツコミュニティのためのHIV/エイズ教育ツールキット9

IOCとUNAIDSによるHIV/エイズ教育ツールキットの日本語仮訳は今回が最後となります。最終部分の参考資料のうち、「HIVとエイズに関するクイズ」と「用語集」を紹介します。以下の付属文書は省略します。悪しからず。 クイズ、用語集ともおそらく2010年当時の…

SDGs実施指針とエイズ予防指針 国内の関心度は・・・ エイズと社会ウェブ版258

政府のSDGs推進本部が22日、持続可能な開発目標(SDGs)実施指針を策定したのを受け、東京・内幸町の日本記者記ラブで同日夕、政府、国連、NGO、民間企業組織による共同の記者会見が開かれました。指針策定のプロセスには政府だけでなく、多様な分野のステー…

予防指針と世界の動き 第1回エイズ・性感染症に関する小委員会 傍聴記3

予防指針改正に向けた議論はスタートしたばかりなので、外野席からあれこれ注文をつけるのもはばかられるのですが、憎まれっ子、世にはばかるというしゃれにならない現実もあります。この際、気が付いたこと、感じたことはメモにしておきましょう。 予防指針…

2つの指針はどう違う 第1回エイズ・性感染症に関する小委員会 傍聴記続編

昨日のエイズ・性感染症に関する小委員会の続きです。厚労省の冒頭説明には現在のエイズ予防指針と性感染症予防指針のそれぞれの項目も示されています。 どちらも2012年1月19日に直近の改正大臣告示があり、エイズ予防指針は9項目立て、性感染症予防指針は6…

第1回エイズ・性感染症に関する小委員会 傍聴記

ほぼ5年おきに行われるエイズ予防指針の見直し作業が始まりました。今回はエイズ予防指針と性感染症予防指針が改正に向け、厚生科学審議会感染症部会のエイズ・性感染症小委員会(岩本愛吉委員長)で同時に検討されています。 第1回エイズ・性感染症に関する…

光り浴びて師走のまちに夏みかん~そして夕暮れ

頬が凍り付くような寒さが一段落して、この土日は少し暖かくなりました。でも、まだ冬はこれからですね。 長谷寺の紅葉ライトアップも終わり、まちはいま夏みかんの季節です。師走の鎌倉を散策していると、あちらこちらでこの風景。冬だからこそ、ひときわ明…

第7部「コーチ、トレーナー、指導者のHIVとAIDSへの対応」 スポーツコミュニティのためのHIV/エイズ教育ツールキット8

セクションの冒頭に書かれているように第7部では対象年齢別のカリキュラムが紹介されています。最初の囲み記事のすぐあとには、指導にあたるコーチ、トレーナーに対しても以下のようなアドバイスが載っています。 《HIVとエイズは誰にとっても難しい話題です…

第6部「スポーツ機関のHIVとエイズへの対応」 スポーツコミュニティのためのHIV/エイズ教育ツールキット7

世界エイズデー(12月1日)の前後数週間は、紹介したい文献も増え、何かと忙しくなります。したがってツールキット紹介の方は途中で止まっていましたが、再開しましょう。 第6部は、国際労働機関(ILO)のた職場におけるHIV/エイズ対策行動規範などをもとに…

国際公務員のアクティビスト魂 東京で世界エイズデーを過ごす

本日(12月13日)付のビジネスアイ紙に掲載されたコラムです。 ところで、コラムの内容からは少し離れますが、リチャードはHIV感染予防の有効策として抗レトロウイルス薬の曝露前予防服薬(PrEP)の普及に非常に熱心な印象でした。私は日本国内におけるPrEP…

Remember(おぼえていよう)~ゲイメンズコーラス観賞記 エイズと社会ウェブ版257

北風が寒い。 その前に暖かい日が2、3日あったせいか、12月10日(土)、つまり昨日は恐ろしく寒さが身にしみました。 関東地方の中では比較的、温暖とされる相模湾沿いの海辺の町からはるば出張っていったせいもあるのでしょうが、東京のビル風はことのほか…

HIV自己検査推奨のPolicy Brief(政策解説) 世界保健機関

世界保健機関(WHO)は2016年の世界エイズデーの直前(11月29日)にHIVの自己検査を推奨するガイドライン(Guidelines on HIV self-testing and partner notification)を発表しました。確か1年前に発表されている『HIV検査サービスに関する統合ガイドライン…

TOP-HAT News 第99号(2016年11月)

掲載が遅れ、申訳ありません。TOP-HAT Newsの第99号(2016年11月)です。ん? 次号は100号ということになりますね。年末でもあることだし、ここはひとつ、こみ上げる感動をぐっと抑えて淡々と行きましょう。 はじめにでは、大阪、東京で同時進行的に実施され…