『人間として闘いたい』 エイズと社会ウェッブ版584

2005年に神戸で開催された第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議(神戸会議)の思い出話が続いています。申し訳ありませんがしばらくのご辛抱を。 現代性教育研究ジャーナルの連載コラムOne Side/No Side(多様な性のゆくえ)第54回『人間として闘いたい』…

友情の起爆力 『愛と差別と友情とLGBTQ+』

これこそが偏見なのかもしれないと薄々反省しつつ、北丸雄二著『愛と差別と友情とLGBTQ+』を手にしたとき、最初に感じたのは「友情」への違和感でした。「愛」や「差別」なら分かる。でも、「友情」はどうなの? そんな違和感です。 ただし、著者にしてみれ…

『不平等にエンド(終止符)、エイズにエンド(終結)、パンデミックにエンド(もう起こさない)』 エイズと社会ウエブ版583

国連合同エイズ計画(UNAIDS)が2021年世界エイズデー(12月1日)のテーマを公式サイトで紹介しています。 『End inequalities. End AIDS. End pandemics.』 「3つのゼロ」ビジョンだとか、90-90-90ターゲットだとか、3つ数字を並べるのがUNAIDSはお好みのよ…

『31.5%がもたらす懸念』 TOP-HAT News第157号 エイズと社会ウェブ版582

当ブログでも8月の終わりに取り上げましたが、31.5%というのは、時期が時期だけに、かなり深刻に受け止めなければならないぞ。改めてそう思います。TOP-HAT News第157号(2021年9月)の巻頭は、厚労省のエイズ動向委員会が8月24日に発表した2020年の新規HIV…

毎月、同じことを書いているようで・・・ メルマガ東京都エイズ通信第169号

メルマガ東京都エイズ通信第169号が発行されました。今回も月末最終日の配信となりました。コロナ緊急事態宣言の最終日でもあります。忙しい中を忘れずに出していただきかたじけない。 *********************************…

意外と知らない!? レッドリボン エイズと社会ウェッブ版586

2021年世界エイズデーの国内啓発テーマ『レッドリボン30周年 Think Together Again』について、大づかみにではありますが、その30年を振り返りつつ、「いま、なぜ、レッドリボンなのか」を考えてみました。自己宣伝が少々、というか大々的に入ってしまいます…

『どうするHIV対策!? COVID-19パンデミックの影響』 エイズと社会ウェブ版585

国連合同エイズ計画(UNAIDS)が発行したコミックス仕立てのパンフレット 『The effects of the COVID-19 pandemic on the HIV response』の日本語仮訳版を作成し、API-Net(エイズ予防情報ネット)に掲載しました。 日本語のタイトルはそのまま訳せば『COVI…

『SARSで延期された会議』 エイズと社会ウエブ版584

COVID-19は新型コロナウイルス感染症という病気につけられた名前です。昔だったら、スペイン風邪の流行・・・みたいに、もうちょっと通りのよさそうな名前がついていましたね。最近は特定の地名や集団と容易に結びついてしまうような名称は避けるのが最低限…

UNAIDS『人権ファクトシートシリーズ2021』 エイズと社会ウェブ版583

コロナ流行の不安が大きかったせいか、国内ではあまり注目されていませんが、エイズ流行40周年を迎えた今年6月、ニューヨークでエイズに関する国連総会ハイレベル会合が開かれ、新たな政治宣言が採択されました。2025年まで5年間の国際的なHIV/エイズ対策の…

レッドリボン30周年 TOP-HAT News156号(2021年8月) エイズと社会ウェブ版582

12月1日の世界エイズデーを中心にした国内啓発キャンペーンのテーマが発表されました。今年はエイズ流行40周年であると同時に、レッドリボンが登場してから30年の節目でもあるので『レッドリボン30周年 ~Think Together Again~』です。 コロナの流行で社会…

ここであせらず 東京都エイズ通信第168号

メルマガ東京都エイズ通信第168号が発行されました。私のメールに配信されたのは8月31日のしかも午後4時でした。ぎりぎり8月中に間に合ったという感じですね。コロナの緊急事態下で、東京都の感染症担当部門の皆さんの超多忙ぶりが、しのばれます。忘れずに…

読初感想文『愛と差別と友情とLGBTQ+』  エイズと社会ウェブ版581  

新聞記者時代のよきライバルであり、同時に友人でもある北丸雄二さんの新著『愛と差別と友情とLGBTQ+』を読み始めています。・・・とはいえ、450ページ近い大著です。しかも、個人的に読書のスピードが遅いという事情もあります。さらに付け加えれば、小さい…

データが伝えるひそかな危機 エイズ動向委員会報告確定値から エイズと社会ウェブ版580

厚生労働省のエイズ動向委員会が8月24日、新規HIV感染者報告数と新規エイズ患者報告数について発表しました。API-Net(エイズ予防情報ネット)にその概要が載っています。 api-net.jfap.or.jp あいまいな書き方ですいません。現役の新聞記者ではなくなり、な…

『長谷川さん、大いに語る』 エイズと社会ウェブ版579

日本HIV陽性者ネットワークJaNP+の前代表である長谷川博史さんが、コミュニティセンターaktaのYoutubeチャンネルに登場したトークショー『長谷川さんが語る「HIVとゲイコミュニティ」』を観ました。聞き手のインタビュー陣が充実していることもあって、長谷…

キャンペーンフィルム『エイズ終結に向けた世界の指導者へのメッセージ』 TOP-HAT News第155号(2021年7月)  エイズと社会ウェブ版578

6月のエイズに関する国連総会ハイレベル会合は、2025年エイズターゲットを盛り込んだ政治宣言を採択しました。今後5年間の世界のエイズ対策の方向性を示す重要な宣言なのですが、世界はいま新型コロナウイルス感染症COVID-19パンデミックの対応に追われ、あ…

こういう時期だからこそ、地道な努力を 東京都エイズ通信167号

メルマガ東京都エイズ通信の第167号(2021年7月28日発行)が配信されました。新規HIV感染者・エイズ患者の報告数は、昨年同時期と比べると、HIV感染者報告が少し増加、エイズ患者報告数は減少という傾向は変わっていません。 ***************…

UNAIDS年次報告書2021『Confronting inequalities(不平等に立ち向かう)』 エイズと社会ウェッブ版577

6月はついつい早とちりをしてしまいました。すいません。 今度こそ、間違いありません。国連合同エイズ計画(UNAIDS)の年次報告書2021『Confronting inequalities(不平等に立ち向かう)』が7月14日、発表になりました。公式サイトにプレスリリースと報告書…

2つのパンデミック経験をどう生かすのか TOP-HAT NEWS第154号 エイズと社会ウェブ版577

エイズ40周年が過ぎ、エイズに関する国連総会ハイレベル会合も終わり・・・と思ったら、国内ではまたCOVID-19の感染が広がり始め、7月に入ると東京は再び緊急事態宣言下の日常に逆戻りですね。 『40年後の2021年6月を迎え、世界は(そして日本も)、COVID-19…

HIV予防連合が報告書『新たなパンデミック期におけるHIV感染予防』 エイズと社会ウェブ版576  

HIV予防連合は2017年10月、国連合同エイズ計画(UNAIDS)と国連人口基金(UNFPA)が中心になって結成し、国連加盟国やHIV予防関連の市民社会組織、国際組織などがパートナーとして参加しています。HIVの流行が深刻な28カ国に焦点を当てて、2020年までに高速…

『世界の対策、それぞれの活動』 エイズと社会ウェブ版575

エイズに関する国連総会ハイレベル会合の期日は6月8-10日だったので、もうとっくの昔に閉幕しちゃいましたね。周回遅れではありますが、その直前に出された国連合同エイズ計画(UNAIDS)報告書の日本語仮訳作成がようやく終わり、API-Net(エイズ予防情報ネ…

事態はますます読みにくい 東京都エイズ通信第166号

メルマガ東京都エイズ通信の第166号(2021年6月28日発行)が配信されました。今年もほぼ半分が過ぎています。新規HIV感染者・エイズ患者の報告数は、昨年同時期と比べると、HIV感染者報告が少し増加、エイズ患者報告数は減少しています。 *********…

 し、しまった、年次報告ではなかった おわびと訂正 エイズと社会ウェブ版574

うかつというか、根がおっちょこちょいの早とちりといいますか、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が6月3日に発表した報告書『GLOBAL COMMITMENTS, LOCAL ACTION(世界のコミュニティ それぞれの活動)』をてっきり2021年の年次報告書だと思い込んでいました。 6…

初日に政治宣言を採択 エイズに関する国連総会ハイレベル会合 エイズと社会ウェブ版573

いささか旧文に属するのかもしれませんが、安全安心・・・じゃなかった、記憶と記録のために書いておきましょう。5年に1度のエイズに関する国連総会ハイレベル会合が6月8-10日にニューヨークの国連本部で開かれ、初日8日の全体会議で政治宣言が採択されまし…

『40年の節目に発表されたUNAIDS報告書で、エイズ終結が可能なエビデンスを提示』 エイズと社会ウェブ版572  

今日はエイズの最初の症例報告が米疾病管理予防センター(CDC)の死亡疾病週報(MMWR)に掲載されてから40周年の節目になります。国連合同エイズ計画(UNAIDS)はその2日前の6月3日に報告書を発表し、エイズ流行40年の歴史を振り返るとともに、コロナという…

『HIV検査相談マップ』リニューアル TOP-HAT News 第153号(2021年5月) エイズと社会ウェブ版571

あまり目立ちませんが6月の最初の1週間はHIV検査普及週間であり、6月1日から30日までは、東京都のHIV検査・相談月間です。 コロナが流行っているから、HIVは感染するのを遠慮しておこうという考えは、おそらくウイルスの側にはないでしょうから、コロナの流…

AIDS2022はモントリオールでハイブリッド開催 エイズと社会ウェブ版570

1996年以降、隔年開催となっている国際エイズ会議。今年はお休みの年ですが、早くも来年のAIDS2022(第24回国際エイズ会議)の開催日と開催都市が国際エイズ学会(IAS)から発表されました。 期間は2022年7月29日から8月2日まで。開催都市はカナダのモントリ…

6月はHIV検査・相談月間だけど 東京都エイズ通信第165号

メルマガ東京都エイズ通信の第165号(2021年5月28日)が配信されました。今年に入ってから5月23日までの新規HIV感染者・エイズ患者告数は以下の通りです。 ************************************ ● 令和3年1月1日から令…

エイズに関する国連総会ハイレベル会合スケジュール概要 エイズと社会ウェブ版569

6月8-10日にニューヨークの国連本部で開催定の『エイズに関するハイレベル会合』のスケジュール概要が国連合同エイズ計画(UNAIDS)の特設サイトで公開されています。2016年のHIVとエイズに関するハイレベル会合と国連総会で国連の全加盟国が約束した高速対…

『大観衆はどこにいる』 エイズと社会ウェブ版568

東京オリンピック・パラリンピックの開催(あるいは中止)をめぐる議論が煮詰まってきましたが、まだ公式な結論は出ていません。 個人的には私は無観客開催を目指してほしいと思っています・・・ということで、現代性教育研究ジャーナルの連載 Oneside/Nosid…

『COVID-19を最後のパンデミックに』(WHO独立委員会報告) エイズと社会ウェブ版567

いまはコロナパンデミックの真最中ですね。したがって、「予想された事態だったのに、なんで準備しておかなかったのだ」などと言って、混乱に拍車をかけても仕方がないのかもしれません。当面の対応に最善を尽くすことが先決です。 それでも、こういう時じゃ…