2021-01-01から1年間の記事一覧
70年を超える人生の中でも、今年はあまりいい年ではなかったように思う。まあ、齢を取って出不精になっていることもあるんだけど、会社を辞めたら年に2回ぐらいは旅行もして・・・などと思っていたのですが、その機会も奪われ、ま、その分、出費は抑えられた…
南アフリカのデズモンド・ツツ元大主教が12月26日、ケープタウンで亡くなりました。90歳でした。ツツ大主教は南アのアパルトヘイト(人種隔離)撤廃に尽力し、1984年にはノーベル平和賞を受賞しています。また、HIV/エイズ対策については、南ア国内だけでな…
メルマガ東京都エイズ通信の第172号が12月24日、配信されました。今年に入ってから12月19日までの都内の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。 ************************************* 令和3年1月1日から…
Dr.ミヤタクこと釧路ろうさい病院の宮城島拓人副院長から新著『Dr.ミヤタクの研修医養成ギプス』(金鳳堂)を送っていただいた。ありがとうございます。 宮城島さんとはケニア在住の稲田頼太郎博士を通じて知り合い、HIV/エイズ対策分野で何かとお教えいただ…
フレッド・ジンネマン監督、ゲーリー・クーパー主演の映画『真昼の決闘』(1952年)は日本でもかなりヒットしたようです。私は公開当時、まだ3歳だったので、映画館に観に行くことはなかったし、どのくらい評判になったのかもよく分からないのですが、その後…
世界エイズデーも過ぎてしまいましたね。何かと気ぜわしい2021年の師走。ほぼ年間を通じて閑居していた私にも、なぜかあれこれとお仕事の依頼があり、気が付けば今年も余すところあと3週間であります。 大幅に紹介が遅れて恐縮ですが、TOP HAT News第159号(…
新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行は、各国で病原ウイルスの新たな変異株オミクロンの感染例が報告され、日本でも再び警戒感が高まっています。ただし、水際対策の重要性を強調するあまり、特定国を対象に渡航禁止令を続けるような対応が妥当なものか…
世界エイズデーの12月1日、国連合同エイズ計画(UNAIDS)と世界保健機関(WHO)がジュネーブで特別イベントを開催し、2030年のエイズ終結とCOVID-19など新たなパンデミックの対応に向けて、不平等の解消が重要なことを改めて強調しています。イベントでは、…
東京都の月刊メルマガ、東京都エイズ通信の第171号が11月26日、配信されました。今年に入ってから11月21日までの都内の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ********************…
菊池修さんも、長谷川博史さんも、平々凡々たる私のような者にとっては、十分にモンスター的な存在感のある方でした。とりあえずコロナが下火になったように見えるいまなお、ソーシャルディスタンスと畏敬の念を抜きにして接することはできません。 しかし、…
国連合同エイズ計画(UNAIDS)の世界エイズデー2021キャンペーンテーマとそのメッセージの日本語仮訳版がエイズ予防情報ネット(API-Net)に掲載されました。テーマについては当ブログでもお知らせしたことがありますが、 『End inequalities. End AIDS. End…
厚労省のエイズ動向委員会や東京都エイズ通信などで報告される新規HIV感染者・エイズ患者の報告数は減少傾向が続いています。ただし、実際の感染の拡大(または縮小)と報告数の減少とは必ずしも一致しているわけではありません。検査を必要としている人が安…
新型コロナウイルス感染症COVID-19の経口治療薬として注目される「モルヌラビル」について、製薬大手のメルクシャープ&ドーム(MSD)が医薬品特許プール(MPP)とライセンス契約を結びました。この薬については、米食品医薬品局(FDA)が緊急使用許可を検討…
東京都が毎月発行しているメルマガ東京都エイズ通信の第170号(10月28日)が配信されました。今年に入ってから10月24日までの都内の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。 *********************************…
2005年に神戸で開催された第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議(神戸会議)の思い出話が続いています。申し訳ありませんがしばらくのご辛抱を。 現代性教育研究ジャーナルの連載コラムOne Side/No Side(多様な性のゆくえ)第54回『人間として闘いたい』…
これこそが偏見なのかもしれないと薄々反省しつつ、北丸雄二著『愛と差別と友情とLGBTQ+』を手にしたとき、最初に感じたのは「友情」への違和感でした。「愛」や「差別」なら分かる。でも、「友情」はどうなの? そんな違和感です。 ただし、著者にしてみれ…
国連合同エイズ計画(UNAIDS)が2021年世界エイズデー(12月1日)のテーマを公式サイトで紹介しています。 『End inequalities. End AIDS. End pandemics.』 「3つのゼロ」ビジョンだとか、90-90-90ターゲットだとか、3つ数字を並べるのがUNAIDSはお好みのよ…
当ブログでも8月の終わりに取り上げましたが、31.5%というのは、時期が時期だけに、かなり深刻に受け止めなければならないぞ。改めてそう思います。TOP-HAT News第157号(2021年9月)の巻頭は、厚労省のエイズ動向委員会が8月24日に発表した2020年の新規HIV…
メルマガ東京都エイズ通信第169号が発行されました。今回も月末最終日の配信となりました。コロナ緊急事態宣言の最終日でもあります。忙しい中を忘れずに出していただきかたじけない。 *********************************…
2021年世界エイズデーの国内啓発テーマ『レッドリボン30周年 Think Together Again』について、大づかみにではありますが、その30年を振り返りつつ、「いま、なぜ、レッドリボンなのか」を考えてみました。自己宣伝が少々、というか大々的に入ってしまいます…
国連合同エイズ計画(UNAIDS)が発行したコミックス仕立てのパンフレット 『The effects of the COVID-19 pandemic on the HIV response』の日本語仮訳版を作成し、API-Net(エイズ予防情報ネット)に掲載しました。 日本語のタイトルはそのまま訳せば『COVI…
COVID-19は新型コロナウイルス感染症という病気につけられた名前です。昔だったら、スペイン風邪の流行・・・みたいに、もうちょっと通りのよさそうな名前がついていましたね。最近は特定の地名や集団と容易に結びついてしまうような名称は避けるのが最低限…
コロナ流行の不安が大きかったせいか、国内ではあまり注目されていませんが、エイズ流行40周年を迎えた今年6月、ニューヨークでエイズに関する国連総会ハイレベル会合が開かれ、新たな政治宣言が採択されました。2025年まで5年間の国際的なHIV/エイズ対策の…
12月1日の世界エイズデーを中心にした国内啓発キャンペーンのテーマが発表されました。今年はエイズ流行40周年であると同時に、レッドリボンが登場してから30年の節目でもあるので『レッドリボン30周年 ~Think Together Again~』です。 コロナの流行で社会…
メルマガ東京都エイズ通信第168号が発行されました。私のメールに配信されたのは8月31日のしかも午後4時でした。ぎりぎり8月中に間に合ったという感じですね。コロナの緊急事態下で、東京都の感染症担当部門の皆さんの超多忙ぶりが、しのばれます。忘れずに…
新聞記者時代のよきライバルであり、同時に友人でもある北丸雄二さんの新著『愛と差別と友情とLGBTQ+』を読み始めています。・・・とはいえ、450ページ近い大著です。しかも、個人的に読書のスピードが遅いという事情もあります。さらに付け加えれば、小さい…
厚生労働省のエイズ動向委員会が8月24日、新規HIV感染者報告数と新規エイズ患者報告数について発表しました。API-Net(エイズ予防情報ネット)にその概要が載っています。 api-net.jfap.or.jp あいまいな書き方ですいません。現役の新聞記者ではなくなり、な…
日本HIV陽性者ネットワークJaNP+の前代表である長谷川博史さんが、コミュニティセンターaktaのYoutubeチャンネルに登場したトークショー『長谷川さんが語る「HIVとゲイコミュニティ」』を観ました。聞き手のインタビュー陣が充実していることもあって、長谷…
6月のエイズに関する国連総会ハイレベル会合は、2025年エイズターゲットを盛り込んだ政治宣言を採択しました。今後5年間の世界のエイズ対策の方向性を示す重要な宣言なのですが、世界はいま新型コロナウイルス感染症COVID-19パンデミックの対応に追われ、あ…
メルマガ東京都エイズ通信の第167号(2021年7月28日発行)が配信されました。新規HIV感染者・エイズ患者の報告数は、昨年同時期と比べると、HIV感染者報告が少し増加、エイズ患者報告数は減少という傾向は変わっていません。 ***************…