2021-01-01から1年間の記事一覧

UNAIDS年次報告書2021『Confronting inequalities(不平等に立ち向かう)』 エイズと社会ウェッブ版577

6月はついつい早とちりをしてしまいました。すいません。 今度こそ、間違いありません。国連合同エイズ計画(UNAIDS)の年次報告書2021『Confronting inequalities(不平等に立ち向かう)』が7月14日、発表になりました。公式サイトにプレスリリースと報告書…

2つのパンデミック経験をどう生かすのか TOP-HAT NEWS第154号 エイズと社会ウェブ版577

エイズ40周年が過ぎ、エイズに関する国連総会ハイレベル会合も終わり・・・と思ったら、国内ではまたCOVID-19の感染が広がり始め、7月に入ると東京は再び緊急事態宣言下の日常に逆戻りですね。 『40年後の2021年6月を迎え、世界は(そして日本も)、COVID-19…

HIV予防連合が報告書『新たなパンデミック期におけるHIV感染予防』 エイズと社会ウェブ版576  

HIV予防連合は2017年10月、国連合同エイズ計画(UNAIDS)と国連人口基金(UNFPA)が中心になって結成し、国連加盟国やHIV予防関連の市民社会組織、国際組織などがパートナーとして参加しています。HIVの流行が深刻な28カ国に焦点を当てて、2020年までに高速…

『世界の対策、それぞれの活動』 エイズと社会ウェブ版575

エイズに関する国連総会ハイレベル会合の期日は6月8-10日だったので、もうとっくの昔に閉幕しちゃいましたね。周回遅れではありますが、その直前に出された国連合同エイズ計画(UNAIDS)報告書の日本語仮訳作成がようやく終わり、API-Net(エイズ予防情報ネ…

事態はますます読みにくい 東京都エイズ通信第166号

メルマガ東京都エイズ通信の第166号(2021年6月28日発行)が配信されました。今年もほぼ半分が過ぎています。新規HIV感染者・エイズ患者の報告数は、昨年同時期と比べると、HIV感染者報告が少し増加、エイズ患者報告数は減少しています。 *********…

 し、しまった、年次報告ではなかった おわびと訂正 エイズと社会ウェブ版574

うかつというか、根がおっちょこちょいの早とちりといいますか、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が6月3日に発表した報告書『GLOBAL COMMITMENTS, LOCAL ACTION(世界のコミュニティ それぞれの活動)』をてっきり2021年の年次報告書だと思い込んでいました。 6…

初日に政治宣言を採択 エイズに関する国連総会ハイレベル会合 エイズと社会ウェブ版573

いささか旧文に属するのかもしれませんが、安全安心・・・じゃなかった、記憶と記録のために書いておきましょう。5年に1度のエイズに関する国連総会ハイレベル会合が6月8-10日にニューヨークの国連本部で開かれ、初日8日の全体会議で政治宣言が採択されまし…

『40年の節目に発表されたUNAIDS報告書で、エイズ終結が可能なエビデンスを提示』 エイズと社会ウェブ版572  

今日はエイズの最初の症例報告が米疾病管理予防センター(CDC)の死亡疾病週報(MMWR)に掲載されてから40周年の節目になります。国連合同エイズ計画(UNAIDS)はその2日前の6月3日に報告書を発表し、エイズ流行40年の歴史を振り返るとともに、コロナという…

『HIV検査相談マップ』リニューアル TOP-HAT News 第153号(2021年5月) エイズと社会ウェブ版571

あまり目立ちませんが6月の最初の1週間はHIV検査普及週間であり、6月1日から30日までは、東京都のHIV検査・相談月間です。 コロナが流行っているから、HIVは感染するのを遠慮しておこうという考えは、おそらくウイルスの側にはないでしょうから、コロナの流…

AIDS2022はモントリオールでハイブリッド開催 エイズと社会ウェブ版570

1996年以降、隔年開催となっている国際エイズ会議。今年はお休みの年ですが、早くも来年のAIDS2022(第24回国際エイズ会議)の開催日と開催都市が国際エイズ学会(IAS)から発表されました。 期間は2022年7月29日から8月2日まで。開催都市はカナダのモントリ…

6月はHIV検査・相談月間だけど 東京都エイズ通信第165号

メルマガ東京都エイズ通信の第165号(2021年5月28日)が配信されました。今年に入ってから5月23日までの新規HIV感染者・エイズ患者告数は以下の通りです。 ************************************ ● 令和3年1月1日から令…

エイズに関する国連総会ハイレベル会合スケジュール概要 エイズと社会ウェブ版569

6月8-10日にニューヨークの国連本部で開催定の『エイズに関するハイレベル会合』のスケジュール概要が国連合同エイズ計画(UNAIDS)の特設サイトで公開されています。2016年のHIVとエイズに関するハイレベル会合と国連総会で国連の全加盟国が約束した高速対…

『大観衆はどこにいる』 エイズと社会ウェブ版568

東京オリンピック・パラリンピックの開催(あるいは中止)をめぐる議論が煮詰まってきましたが、まだ公式な結論は出ていません。 個人的には私は無観客開催を目指してほしいと思っています・・・ということで、現代性教育研究ジャーナルの連載 Oneside/Nosid…

『COVID-19を最後のパンデミックに』(WHO独立委員会報告) エイズと社会ウェブ版567

いまはコロナパンデミックの真最中ですね。したがって、「予想された事態だったのに、なんで準備しておかなかったのだ」などと言って、混乱に拍車をかけても仕方がないのかもしれません。当面の対応に最善を尽くすことが先決です。 それでも、こういう時じゃ…

「キーポピュレーションの重視を」 国連ハイレベル会合に向けアジア太平洋地域から提言 エイズと社会ウェブ版566

6月8-10日の「エイズに関する国連総会ハイレベル会合」に向けて、アジア太平洋地域のキーポピュレーションによる6つの域内ネットワークと各国のHIV/エイズ関連NGOが共同声明を発表しました。12項目の提言を中心とする声明の内容は、取りまとめの中心となった…

緊急ウェビナー『米国・バイデン政権がコロナ・ワクチンの特許免除を決断!』(参考情報)

日本では子供の日であり、連休最終日でもあった5月5日、米通商代表部(USTR)のキャサリン・タイ大使(通商代表)による注目すべき発表がありました。新型コロナウイルス感染症COVID-19のワクチンについて、米国政府が世界貿易機関(WTO)のTRIPS協定(知的…

ビジュアル・エイズの創設者、パトリック・オコンネル氏のご冥福を祈ります(UNAIDS) エイズと社会ウェブ版565 

ビジュアル・エイズの創設者の一人(founding director)で、レッドリボンプロジェクトの中心的人物だったパトリック・オコンネル氏が亡くなり、国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトに《UNAIDS is saddened by the death of Patrick O’Connell, the fo…

ハイレベル会合に向けた国連事務総長報告(UNAIDSプレスリリース) エイズと社会ウェブ版563(の続き)

エイズに関する国連総会ハイレベル会合(6月8-10日)に先立ち、国連のアントニオ・グテーレス事務総長が総会に提出した報告書『不平等の解消に取り組み、2030年のエイズ終結に向けた軌道に戻る』については当ブログでも4月30日付で紹介しました。「こういう…

 HIV感染報告減少の意味 TOP-HAT News第152号(2021年4月) エイズと社会ウェブ版564

厚生労働省のエイズ動向委員会はかつて、毎月開催でしたが、それが隔月開催、四半期開催(3カ月に1回)と頻度が下がっていき、いまは年2回開催になっています。あまり目先の数字に一喜一憂してもしょうがないので、個人的には四半期開催程度がいいのではない…

新規HIV感染報告が昨年同時期と同数に 東京都エイズ通信第164号

メルマガ東京都エイズ通信第164号(2021年4月30日発行)が配信されました。今年に入ってから4月25日までの新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。 もう5月1日なので、2021年も3分の1が過ぎちゃったことになりますが・・・。 *********…

エイズに関するハイレベル会合に向けた国連事務総長報告 エイズと社会ウェブ版563  

世界中どこに行っても(自粛中で行ってないけど)、関心と不安はコロナに集中している印象です。エイズまで心配していられないよという気分になるのもまあ、分からないことはありません。ただし、これは実は40年の歴史の中で何回も経験してきたことでもあり…

UNAIDSブローシュア『エイズに関するハイレベル会合:不平等に終止符を、そしてエイズ終結を』 エイズと社会ウェブ版562

エイズに関する2021年国連総会ハイレベル会合(6月8~10日)に向けて、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が概要をコンパクトにまとめたブローシュアを作成しました。翻訳に少し時間がかかりましたが、なんとか連休前に日本語仮訳版を作成したので、参考までにご…

『ありがとう、幸せだった』 エイズと社会ウェブ版561

ぷれいす東京の理事で、同性婚訴訟の原告でもあった佐藤郁夫さんが亡くなったのは今年1月18日です。もう3カ月が過ぎました。2月7日にはオンラインで佐藤さんを偲ぶ会が開催され、「常時約300人が視聴し、のべ1566回の再生があった」ということです。 遅くな…

“LIFE WITH VIRUS”:ニューヨークの古橋悌二 エイズと社会ウェブ版560

ウイルスがいるのは、いまに始まったわけじゃないよ・・・というごくごく当たり前の指摘をしたいわけでもないのでしょうが、2日ほど前から“LIFE WITH VIRUS”: Teiji Furuhashi in New York というイベントのお知らせをFacebookでみかけるようになりました。…

自分が良貨であるなどとは言わないけれど

午後10時からテレビのニュースを見ていたら、コロナ対策に関連して、キャスターもコメンテーターも、検査に力を入れ、無症状の感染者の「あぶりだし」を急げなどと繰り返していました。 少なくともご本人は、それなりのジャーナリストであることを自負されて…

世界エイズ戦略2021~2026『不平等に終止符を、そしてエイズ終結を』(要旨だけでも日本語で) エイズと社会ウェブ版559

ちょっと前の話になりますが、3月25日に開かれた国連合同エイズ計画(UNAIDS)のプログラム調整理事会(PCB)で、世界エイズ戦略2021~2026『不平等に終止符を、そしてエイズ終結を』が採択されています。今後5年間の世界のHIV/エイズ対策の指針になる文書で…

プレゼンにも使えそう アニメーションビデオ『世界三大感染症?』 エイズと社会ウェブ版558

コロナウイルス感染症COVID-19について報道されない日はありませんが、最近は世界三大感染症といわれても、え?なんだっけ・・・とついつい忘れてしまいそうになります。これはまずいよね。感染症対策は1点豪華主義的な発想では対応していけません。 共通する…

日本エイズ学会が『濾紙検体を用いた HIV 検査の適正な提供に関する声明』 エイズと社会ウェブ版557

日本エイズ学会が3月25日付で『濾紙検体を用いた HIV 検査の適正な提供に関する声明』を発表しました。エイズ学会の公式サイトには、3月26日のニュース欄で紹介されています。 jaids.jp 全国の保健所が新型コロナウイルス感染症の対応に追われていることもあ…

『40年前の教訓を生かす』 TOP-HAT News第151号(2021年3­月) エイズと社会ウェブ版556

2021年はエイズ流行から40周年の節目の年であり、6月8~10日にはHIVとエイズに関する国連総会ハイレベル会合が予定されています。この会合も2001年6月に国連エイズ特別総会が開かれ、コミットメント宣言が採択されてから20年の節目になります。 国連総会は20…

それでも扉は開いている 東京都エイズ通信第163号

東京都エイズ通信第163号(2021年3月30日)が配信されました。新規HIV感染者・エイズ患者の報告数は減少の傾向が続いています。 ************************************* ● 令和3年1月1日から令和3年3月21日までの感染…