2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

成果は大いに強調したい、ただし・・・TOP-HAT News第130号

世界のHIV/エイズ対策に関する国連事務総長の年次報告が6月の初めに公表されました。公衆衛生上の脅威としてのエイズ流行を2030年に実現するために、いま対策はどこまで進んでいるかを総会に報告するのが目的です。当面はその目標達成の前提となる高速対応タ…

ハンセン病家族訴訟 原告勝訴 国は控訴の断念を 

すでにニュースで大きく報じられていますが、ハンセン病の元患者の家族500人余りが国家賠償を求めて起こした集団訴訟で、熊本地裁は本日(6月28日)、国に3億7000万円余りの賠償を命じる判決を言い渡しました。 こちらは毎日新聞の記事ですね。 『ハンセン病…

世界保健機関(WHO)のUHC親善大使に就任 武見恵三参院議員

参院選挙の公示間近という時期にはやや違和感がありましたが、武見恵三参院議員が世界保健機関(WHO)のユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)親善大使に任命され、その就任発表会が6月27日午前、東京・千代田区のホテルニューオータニ東京で開かれました…

『HIV感染を理由とした就業差別の廃絶に向けた声明』 エイズと社会ウェブ版396

日本エイズ学会が『HIV感染を理由とした就業差別の廃絶に向けた声明』を発表しました。声明文のPDF版が公式サイトに6月24日付で掲載されています。 jaids.jp 松下修三理事長名の声明は最終段落で以下のように述べています。 『日本エイズ学会は HIV 感染者が…

アジサイを萩へとつなぐ成就院

ちょっと前までは、アジサイの季節には必ず成就院の石段を訪れたものだったが、と思いつつ・・・。 海の見える石段は修復工事も終わり、アジサイも見事ではありますが、以前と比べるとかなり寂しい。復活とまでは言いにくいようです。 お寺の公式サイトにも…

報告は昨年同時期と同数に メルマガ東京都エイズ通信第142号(2019年6月)

メルマガ東京都エイズ通信の第142号(2019年6月)が発行されました。6月18日までの新規HIV感染者・エイズ患者報告数は、昨年同時期とほぼ同じです。 配信登録はこちらで。 https://www.mag2.com/m/0001002629.html ◇ ● 平成31年1月1日から令和元年6月18日ま…

パキスタンのHIVアウトブレーク感染800人を超える 半数以上が治療を開始できず UNAIDS

国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトに掲載されたパキスタンのHIVアウトブレークに関する続報です。6月14日にカラチで記者会見が開かれ、初期調査(予備的調査)の結果が発表されたようで、その報告が中心になっています。 すでに世界保健機関(WHO)…

UPDATE!の大切さ(と危うさ) エイズと社会ウェブ版395

HIV内定取り消し訴訟に関連して、ハフポストとバズフィードの以下の2のつの記事はどちらも大変、勉強になりました。 www.huffingtonpost.jp 《病院がHIV差別はナンセンス 普通に働き、生活できる時代です》 https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/gahivh…

他の病気は検査しているのに・・・おっと、国連事務総長まで言い出したぞ エイズと社会ウェブ版394

生涯一記者・・・などと気取ってみたいところですが、来し方を振り返り、そう長くはなさそうな行く末も含め、私の場合は結局のところ、生涯一貧乏暇なし、で終わりそうです。ああ、忙しい。 というわけで、ただでさえ少ない暇を見つけては、HIV/エイズ対策の…

『先頭を歩く人』 エイズと社会ウェブ版393

現代性教育研究ジャーナルの連載コラム『多様な性のゆくえ One side/No side』の26回目です。No99(2019年6月15日発行)に掲載されました。日本性教育協会のサイトでPDF版をダウンロードしてご覧ください。10ページに載っています。 https://www.jase.faje.o…

在庫不足で多数の子供が治療を開始できず パキスタンでHIV感染アウトブレーク(続き)

パキスタンのHIV感染アウトブレークに関する追加情報です。世界保健機関(WHO)も公式サイトで6月13日付け現地報告を掲載しています。 www.emro.who.int 6月2日までの集計でアウトブレークの現場であるシンド州では2万6041人がHIVスクリーニング検査を受け、…

パキスタンでHIV感染アウトブレーク

5月の下旬から日本国内でもニュースで報じられていますが、パキスタンの地方の街で4月にHIV感染のアウトブレークが確認され、わずか6週間余りの間に検査で750人以上の感染が判明しています。その大半は子供だということです。 国連機関とパキスタン政府、地…

アジサイに人も潤う切通し

梅雨に入ると人の集中度がますます高くなる。これが観光都市としての鎌倉の魅力であり、住民にとっては少々、つらいところでもあります。この季節は、どこへ行っても人とアジサイですね。雨上がりの午後、久々に食パンの買い出しに出かけた帰り道。北鎌倉と…

《HIVとオリンピック・パラリンピック》 第128回エイズ &ソサエティ研究会議フォーラムのお知らせ

ちょっとさぼり気味で間隔があいてしまいましたが、私が事務局長をおおせつかっております特定非営利活動法人エイズ &ソサエティ研究会議(JASA)の第128回フォーラムを開催します。テーマは《HIVとオリンピック・パラリンピック》です。 前回フォーラムは昨…

38年前の今月今夜・・・じゃなかった6月5日に何があったのか エイズと社会ウェッブ版392

米国政府のHIV/エイズ啓発サイトHIV.govを久々に覗いたら、RememberingJune5th(6月5日を振り返る)と題したブログがちょうど6月5日付で掲載されていました。 Today we recognize that, 38 years ago, the CDC published the first report of what would come …

『10年間の進歩を経て、エイズ終結の野心的目標に向け対応の再活性化を』 国連事務総長報告2019

2016年6月の『エイズ終結に関する国連総会ハイレベル会合』で国連全加盟国が一致して採択した政治宣言に基づき、国連事務総長は毎年、宣言に盛り込まれた約束(コミットメント)の履行進捗状況を報告書にして、総会に提出しています。その2019年版が6月3日に…

グローバルファンドに5年間で10億円の寄付 タケダイニシアティブ2

武田薬品工業(武田薬品)は6月3日、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)に対し、2020年から5年間で10億円を拠出することを発表しました。『武田薬品がグローバルファンドの増資への拠出を民間企業として初めて表明』という見出しのニ…

『各国における医薬品その他の医療用品の地元生産促進に関する国際機関共通声明』

保健分野に関係する6つの国連機関・国際機関が、低・中所得国(LMICs)による医薬品や医療用品の国内生産促進について声明を連名で発表しました。国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトに掲載されたプレス声明の日本語仮訳を作成したので紹介しておきま…

梅雨はまだ わっしょいわっしょい 夏神輿

アジサイはもうあちらこちらで咲いていますが、梅雨入りはもう少し先でしょうか。初夏の風の中、鎌倉の6月は祭りで明けました。 六地蔵の複雑な交差点の角にある由比ガ浜公会堂前です。大小三基の神輿が並び、テントの両脇に葛原岡神社の提灯。ああ、懐かし…