2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Week5は曝露前予防投薬(PrEP)

国連合同エイズ計画(UNAIDS)の2016世界エイズデーキャンペーンHands up for #HIVprevention(HIV予防に手を上げよう)のWeek5(10月31~11月6日)は、曝露前予防投薬(PrEP)の集中週間です。曝露前というのはHIVに感染する前ということですね。つまり、HI…

今年は依然、微増の傾向  東京都のHIV感染者・エイズ患者報告数

メルマガ東京都エイズ通信第110号が発行されました。今年1月4日から10月23日までの都内のエイズ患者・HIV感染者報告数が掲載されています。どちらも昨年同時期を上回るペースで報告されていまるということです。archives.mag2.com HIV感染者 305件 (28…

第4部「知っておく必要があること」 スポーツコミュニティのためのHIV/エイズ教育ツールキット5

IOCとUNAIDSによるHIV/エイズ教育のツールキットはここからが本編といいますか、実際にHIV/エイズ教育をスポーツの場で進める際の教材になります。第4部はそのうちのHIV/エイズに関する基礎知識編ですね。かなり前に作成されているので、事実関係としてアッ…

第3部 「このツールキットの内容は?」 スポーツコミュニティのためのツールキット4

IOCとUNAIDSによるHIV/エイズ教育ツールキットの第3部は、ツールキット本体ともいうべき第4部から第7部までの内容を短くまとめた紹介です。あれ・・・ということは、いままではずっと前置きだったの? と少々、ずっこけてしまうような感じにもなりますが、あ…

11月1日スタート 2016コミュニティアクション集中キャンペーン

12月1日の世界エイズデーを中心にした「コミュニティアクション」の2016年度集中キャンペーンが11月1日(火)から始まります。キャンペーン期間は12月31日(土)までの2カ月間です。 コミュニティアクションは、公益財団法人エイズ予防財団と日本HIV陽性者ネ…

平尾誠二さんの親族がコメントを発表

今月20日に亡くなった元ラグビー日本代表、平尾誠二さんの親族が25日、日本ラグビーフットボール協会を通じて「平尾誠二を応援してくださった皆さまへ」と題した文書を発表しました。「昨年秋から胆管細胞がんを患い、、闘ってまいりましたが、残念ながら回…

4週目は母子感染予防

国連合同エイズ計画(UNAIDS)の世界エイズデーキャンペーン、4週目(Week6)のHIV感染予防テーマはEMTCT(Eliminating mother-to-child transmission=HIV母子感染の排除)です。Eliminating(排除)は、ほとんどなくなっている状態の実現でしょうか。妊娠…

第2部「コーチ、トレーナー、役員の皆さんに」 ツールキット3

IOCとUNAIDSによるHIV/エイズ教育ツールキットの第2部は、若者のスポーツ指導に当たる人たちへのメッセージです。 『HIVに関しても同じことです。お手本を示すことで、若者は理解するのです。もしも選手たちにHIV陽性者をケアするように求めるのなら、そのお…

米国内でクラミジア、淋病、梅毒の3つの性感染症報告が増加

ニューヨークのApicha コミュニティヘルスセンターのFacebookに10月20日のワシントンポストのサイトの健康記事がシェアされています。米国ではクラミジア、淋病、梅毒の3つの性感染症の報告件数が過去最高を記録して増えているという内容です。 https://www.…

スポーツコミュニティのためのツールキット2 第1部 どうしてこのツールキットが作られたのか

国際オリンピック委員会(IOC)と国連合同エイズ計画(UNAIDS)によるツールキットの第一部は、どうしてこうした資材を作成したのか、その理由を説明しています。どうしてIOCがエイズ対策に取り組むのかという説明でもあります。 『スポーツの世界は、他の世…

『力を合わせてHIVとエイズの予防に取り組もう スポーツコミュニティのためのツールキット』1

スポーツを通じたHIV&AIDSの啓発・予防教育のために、国際オリンピック委員会(IOC)と国連合同エイズ計画(UNAIDS)は詳細なツールキットを作成し、2005年に発表しています。 2013年11月に出されたUNAIDSとIOCの『スポーツを通じたHIV&AIDSの予防』というフ…

平尾誠二さんを悼む

まぶしいくらいの才能とたぶん努力もあったのだろうけれど、平尾誠二さんは現役時代、ラグビー界の圧倒的なスターだった。私はラグビー記者ではなかったので、取材することも、言葉を交わす機会すらもなかった。おそらく、そんな機会があったとしても、あが…

3週目はVMMC UNAIDSキャンペーン 追記あり

国連合同エイズ計画(UNAIDS)の2016世界エイズデーキャンペーン『Hands Up for #HIV Prevention』、第3週はVMMCの特集です。え、何のことと思われる方もいるかもしれませんね。英語の『Voluntary Medical Male Circumcision』の頭文字です。『男性の自発的…

国連難民高等弁務官時代には日本記者クラブで7回、記者会見

国連のアントニオ・グテレス次期事務総長に関する追加情報です。 グテレス氏は国連難民高等弁務官時代にたびたび来日し、日本記者クラブでも7回、記者会見を行っています。 最後の会見は2015年11月26日でした。司会の共同通信、杉田弘毅さん(日本記者クラブ…

『UNAIDSは心からアントニオ・グテレス新国連事務総長を歓迎します』 国連合同エイズ計画プレス声明

国連の次期事務総長にポルトガルの元首相で、前国連難民高等弁務官のアントニオ・グテレス氏(67)が任命されました。今月6日に安保理が候補者を一人にしぼって国連総会に勧告、その勧告に基づき総会は13日、グテレス氏を次期事務総長として正式に任命する決…

ノーベル文学賞便乗コラム 『風に吹かれて時代は変わる』

昨日は風邪をこじらせて体調が悪く、ほとんど寝て過ごしていたので、ボブ・ディラン氏のノーベル文学賞受賞というニュースも知らずに過ごしていました。正確に言うと、一報は聞いたのだけれど、もうろうとしていたせいかサプライズ感もなく「あ、そうなの」…

この写真展を観ずに鎌倉の秋は語れない(春と夏と冬も)

始まりました。渡辺照明写真展『鎌倉探訪』。本日初日ということでさっそく・・・。 会場のギャラリーYUは小町通りに面し、人通りが多いこともあって、成就院のアジサイや鎌倉大仏の写真に思わず足を止め、ガラス越しに観賞される方がけっこういらっしゃいま…

今週はハームリダクション 

国連合同エイズ計画(UNAIDS)の2016世界エイズデーキャンペーン『Hands Up for #HIV Prevention』は、先週のコンドームに続き、今週はハームリダクションの集中キャンペーン週間ということで、その基本的考え方を示したリード的な文章を日本語仮訳で紹介し…

2年前が歴史になっちゃう日々 エイズと社会ウェブ版252 

風邪をひいて寝込む・・・ところまではいっていませんが、昨日は絶不調でした。ああ、喉が痛い。本日も絶不調+α・・・おじさんはめっきり寒さに弱くなっちまったよ。 天候不順もあり、今年はたくさん風邪を引きそうな嫌な予感もします。気持ちを切り替えて・…

TOP-HAT News97号(2016年9月)

いままでTOP-HAT Newsはエイズ&ソサエティ研究会議HATプロジェクトのブログにに掲載し、当ブログでは見出しのみを紹介することが多かったのですが、この際だから全文掲載にしちゃおうということになりました。「この際」とは「どの際」なのか、はっきりしま…

手のひらの3つのC エイズと社会ウェッブ版251

誤解をしている方がいるといけないので(いないか)、最初にひと言、おことわりしておきましょう。暇に任せてというわけでは断じてありません。それどころか、超多忙の日々の中でふらふらになりつつも、何とか時間を確保して訳してみました。 国連合同エイズ…

今週はコンドームの週でした

このところ国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトにコンドームの話題がやたらと目立っています。 www.unaids.org もちろん、HIVの性感染予防にコンドーム使用は有効です。有効ではありますが、この時期に突然、どうしたことなのかと思って、よく見ていく…

本当は、もう一つなどではない『闘い』について 

特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議(JASA)の根岸昌功代表が2016年9月28日(火)夜、東京・信濃町の慶應義塾大学病院で開催された東京都HIV/AIDS症例懇話会で「HIV感染症~もうひとつの闘い~」をテーマに講演しました。 その講演の資料として配…

手を上げて、開けば・・・UNAIDSが世界エイズデーキャンペーン開始 エイズと社会ウェブ版250

国連合同エイズ計画(UNAIDS)の2016年世界エイズデーキャンペーンがスタートしました。ここ何年か世界エイズデーはやや低調だった印象もありますが、今年はちょっと力が入っているようですね。 「T as P」で予防は行けるぞ!みたいな気分が世界中に広がって…

『UNAIDSのHIVデータと推計について』 エイズと社会ウェブ版249

国連合同エイズ計画(UNAIDS)は毎年、HIV/エイズに関する推計を公表しています。世界中で(日本国内でも)、エイズ対策の専門家が流行の現状や対策課題などを検討する際には、必ずその議論のベースとなる資料です。 それではその資料はどのような手順でまと…

《エイズ基本情報》を一部更新(東京都HIV/AIDS談話室) 

TOP-HAT FORUM公式サイトのエイズ基本情報欄の情報を一部、更新しました。 『エイズの流行 日本の現状』 平成27年動向年報では、岩本愛吉委員長が28年5月25日に厚生労働省で記者会見を行った際に以下のような委員長コメントを発表しています。1.新規HIV感…