エイズと社会 国際感染症関係論

いまこそ相乗効果を:エイズ動向委員会報告から エイズと社会ウェブ版 510 

国内における昨年(2019年)の新規HIV感染者・エイズ患者報告数の年間確定値がまとまりました。API-Net(エイズ予防情報ネット)の『日本の状況』のページに9月15日付けで2020年上半期の報告速報とあわせ、厚生労働省エイズ動向委員会の委員長コメント(9月1…

病院跡地にエイズメモリアル エイズと社会ウェブ版509

劇作家のラリー・クレイマー氏が亡くなった翌日つまり今年5月28日、にマンハッタンのエイズメモリアル公園にACT UPの新旧メンバーが集まり、追悼の集会がありました。連載コラムOne side/No side41《病院跡地にエイズメモリアル》。現代性教育研究ジャーナル…

『COVID-19とHIV:1つの時期、2つの流行、3つの機会』 エイズと社会ウェブ版508

バーチャル高速対応都市(Fast-Track Cities)会議2020が9月9、10日にオンラインで開かれました。HIV/エイズ分野で2020年の高速対応目標である90-90-90ターゲットを達成することを目指し、世界中の都市の代表が集まる会議・・・ということなのですが、目標年…

「コミュニティ・人権・ジェンダー戦略イニシアティブ」(CRG-SI) エイズと社会ウェブ版507

世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)が2014年にスタートさせた「コミュニティ・人権・ジェンダー戦略イニシアティブ」(CRG-SI)について、アフリカ日本協議会がその仕組みを日本語で分かりやすく説明する8ページのパンフレットを作り…

UNAIDS年次報告書2020『この機会をつかむ』概要版の日本語版 エイズと社会ウェブ版506

国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトには、7月に発行された年次報告書GLOBAL AIDS UPDATE2020の特設ページには、報告書のPDF版やプレスリリースとともに、各章の概内容を短くまとめて紹介した概要版も掲載されています。 報告書全体を日本語に訳すのは…

UNAIDSが安倍首相に感謝のプレス声明 エイズと社会ウェブ版505

国連合同エイズ計画(UNAIDS)が9月1日、安倍晋三首相に対し、感謝の意を表すプレス声明を発表しました。首相の座を去る安倍氏へのはなむけであると同時に、感染症対策やグローバルヘルス分野で2000年の九州沖縄サミット以来、息の長い貢献を続けてきた日本…

『HIV対策からの教訓 -人権尊重の姿勢を失ったCOVID-19対策の危うさをUNAIDSが警告』 エイズと社会ウェブ版504

国連合同エイズ計画(UNAIDS)は8月27日、報告書『パンデミック期の人権 - 初期COVID-19対策におけるロックダウンと人権、およびHIVからの教訓』を発表しました。また、公式サイトには同日付で報告書PDF版とあわせ、『HIV対策からの教訓 -人権尊重の姿勢を…

リスクコミュニケーションはこうありたい(追加情報あり) エイズと社会ウェブ版503

大阪のコミュニティセンターdistaについては一昨日(8月20日)、COVID-19の感染リスクは「レベル2」と紹介しました。そのdistaの公式サイトに本日(8月22日)付けで新しいお知らせが掲載されました。 利用者から昨日(8月21日)、新型コロナウイルスに感染し…

『虹の橋、赤い橋』 エイズと社会ウェブ版501

レインボーブリッジが赤くライトアップされたのは6月2日の夜でした。9日後にはレインボーに戻りましたが、ずいぶん前の話のように感じられます。 以来、橋が真っ赤になることはなかったし、そもそも「東京アラート」自体がなくなってしまいました。じゃあ、C…

いまだからこそ、ピオット本、立ち読みのススメ エイズと社会ウェブ版500

慶應義塾大学出版会の公式サイトに『立ち読みのススメ』というページがあります。建学の精神にのっとってといいますか・・・福沢諭吉先生もいまだったら、大いに立ち読みを勧めるのではないでしょうか。 tachiyomi.keio-up.co.jp ピーター・ピオット著『ノー…

『パンデミックパラドックス』 エイズと社会ウェブ版497

米国の国際戦略問題研究所(CSIS)はワシントンDCに本部がある民間シンクタンクです。国家安全保障分野の有力シンクタンクとして、日本の研究機関や政治家との交流も少なくありません。 保健分野が国家安全保障の重要課題であることは、いわば国際社会の常識…

『知ってる!? HIVとエイズの違い』 エイズと社会ウェブ版 496  

蒸し暑くなってきました。梅雨明け間近か。まさかこういうかたちで、東京五輪開幕の日を迎えようとは・・・。ま、ここはひとまず落ち着こう。 厚生労働省と公益財団法人エイズ予防財団が主唱する2020年世界エイズデー国内啓発キャンペーンのテーマが7月22日…

AAAが7月20日で活動終了 エイズと社会ウェブ版495

音楽業界を中心にエイズ啓発活動に取り組んでこられたAAA(Act Against AIDS/アクト・アゲインスト・エイズ)が7月20日、27年にわたる活動に幕を下ろしました。公式サイトに『Act Against AIDS活動終了につきまして』というAAAの事務局と 松﨑澄夫代表によるお…

コミュニティセンターakta新体制に(追加あり) エイズと社会ウェブ版494

東京・新宿二丁目のコミュニティセンターaktaが7月19日(日)午後、活動報告会を開催しました。とはいえ、新型コロナウイルス感染症COVID-19の感染防止を考慮して、akta YOU TUBE チャンネルによるオンライン報告会です。ライブ配信はもう終わっていますが、…

『エイズの経験をどう生かすか』 エイズと社会ウェブ版493

ほとんど無職の一歩手前でとはいえ、フリーランスの物書きとしてささやかな看板を心の中に掲げて以来、原稿の依頼を受けたら締め切りの何日か前に余裕をもって出稿することを肝に銘じています。 つまり、これは、その~、昔は守らなかったということであり、…

『2020年ターゲットは成果の不平等により達成困難』 UNAIDS エイズと社会ウェブ版492

国連合同エイズ計画(UNAIDS)が年次報告書GLOBAL AIDS UPDATE 2020を発表しました。タイトルは『Seizing the moment(この機会をつかむ)』です。 7月6日は新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行により、バーチャル会議となった第23回国際エイズ会議(AID…

とりあえず『利用者に合わせた分化型のサービス提供』にしておこうか エイズと社会ウェブ版491

国際エイズ学会(IAS)の公式サイトにCOVID-19時代のdifferentiated service deliveryについて特集したページが開設されています。 www.differentiatedservicedelivery.org 以前は differentiated care などとも呼ばれていました。新型コロナウイルス感染症C…

東京で再び、COVID-19の新規報告が100人を超えた日 エイズと社会ウェッブ版490

小池さんの政治手法には、個人的にあまり賛成できないことも多いのですが、東京で新型コロナウイルス感染症COVID-19の1日当たり新規感染者報告数が100人を超えたことを伝える7月2日の記者会見は専門家の現状認識を踏まえて行われたものであり、妥当な見解を…

『HIVの教訓を生かしCOVID-19のパンデミックへの関与強める』 UNAIDS エイズと社会ウェブ版488

国連合同エイズ計画(UNAIDS)の最高議決機関であるプログラム調整理事会(PCB)の第47回会合が6月23日から3日間にわたって開かれました。・・・といっても今回は、新型コロナウイルス感染症COVID-19パンデミックの影響で初のバーチャル会議となり、初日の23…

抗レトロウイルス薬の供給と価格に対するCOVID-19の影響 UNAIDSが分析報告 エイズと社会ウェブ487版

新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行で、低・中所得国のHIV治療も大きな影響を受ける恐れがある。これまでもしばしば指摘されていたことですが、じゃあ、どのくらいの影響なのかということで、国連合同エイズ計画(UNAIDS)がインドを中心にジェネリッ…

COVID-19とグローバルファンド サンズ事務局長が日本の国会議員にブリーフィング エイズと社会ウェブ版486

グローバルファンド日本委員会(FGFJ)は、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)の活動を支援する日本国内の応援団です。 『エイズ、結核、マラリアと いう世界の三大感染症の克服のために日本がより大きな国際的役割を果たせるよう、…

『COVID-19対策に向けたHIVからの10の教訓』 エイズと社会ウェブ版485

投資家のジョージ・ソロス氏が設立したオープン・ソサエティ財団(OSF)は、世界各地で社会正義の実現や教育、公衆衛生、メディアの活動などを支援しています。最近はとくに新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行を「かつてない試練」ととらえ、社会的に弱…

『密集を避け、つながりを保つ』 エイズと社会ウェブ版484

懐かしいな~などと言ったらたちまちお叱りを受けるだろうし、受けて当然だとも思うけれど、最近の世の中の雰囲気は、かつてHIV/エイズで経験した長い試練の時期を思い出します。繰り返したくないけれど、変に懐かしいといいますか。正直なところHIV/エイズ…

『キーポピュレーションに対するCOVID-19の影響を軽減する』 エイズと社会ウェブ版483

HIV/エイズ対策のキーポピュレーション(成否のカギを握る人口集団)には、ゲイ・バイセクシュアル男性、薬物使用者、セックスワーカー、トランスジェンダーの人たちなどが含まれています。国によって流行の事情も社会の在り方も異なるので、キーポピュレー…

国際エイズ学会(IAS)声明:人種差別終結は私たちすべての使命(要旨) エイズと社会ウェブ版482 

米ミネソタ州で黒人男性のジョージ・フロイドさんが警察官に殺害された事件をきっかけに世界中で人種差別に基づく暴力への抗議が広がる中で、国際エイズ学会(IAS)も6月5日、「人種差別終結は私たちすべての使命(Ending racism involves us all)」とする…

苦しかったのはいまだけじゃない akta本日再開 エイズと社会ウェブ版481

東京・新宿二丁目のコミュニティセンターaktaが6月5日(金)、再開しました。5月29・31日の試験再開を経たうえでの慎重な再始動です。セクシャルマイノリティのためのHIV/エイズ啓発や性の健康支援に取り組む全国6カ所のコミュニティセンターは、新型コロナ…

COVID-19とHIV予防に関する3つの解説文書 エイズと社会ウェッブ版 480

新型コロナウイルス感染症COVID-19の予防対策にHIV/エイズの教訓をどう生かしていくか。国連合同エイズ計画(UNAIDS)が『過去30年以上にわたるHIV対策の経験』を踏まえ、世界HIV予防連合(GPC)と協力して3点の解説文書を発表しました。その日本語仮訳がAPI…

専門家の皆さん、夜の街は同志ですよ エイズと社会ウェッブ版479

Face bookでも書いたけれど、だんだん夜の街クラスターに焦点があたってきそうなので、ブログにも載せておこう。まず、こちらは本日(6月2日)のNHKのニュース。 www3.nhk.or.jp 『都内で新型コロナウイルスに感染した人のなかで、いわゆる夜の繁華街での接…

4カ月の連続セッションに HIV2020 エイズと社会ウェブ版478

メキシコシティーで2020年7月5日から7日まで開催予定だった国際会議HIV2020は、新型コロナウイルス感染症COVID-19の影響で主催者が中止を決定し、公式サイトには「大急ぎで代替策を検討しています」というお知らせが掲載されていました。 気が付くのが少し遅…

ラリー・クレイマー氏を称え、UNAIDSが追悼の報道声明 エイズと社会ウェブ版477

5月27日に亡くなったラリー・クレイマー氏を悼み、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が28日、プレス声明を発表しました。 www.unaids.org ACT UPで活動していたHIV陽性者らが、後にUNAIDSで重要な職務を担ってきた事例はあり、アクティビストとしてのマインドや…