コミュニティ主導に合わせ技1本 エイズと社会ウェブ版667

 2023年世界エイズデー(12月1日)に向けたキャンペーン特設ページが国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトに掲載されています。テーマは『LET COMMUNITIES LEAD - WORLD AIDS DAY 2023』(コミュニティ主導でいこう 世界エイズデー2023)です。
 サイトの登場は7月とかなり早く、テーマもその段階で決まっていたのですが、キャンペーン素材が出そろったのは11月に入ってからでした。少し時間がかかりましたね。

www.unaids.org

 ハッシュタグは #WorldAIDSDay です。キャンペーンの趣旨説明は日本語仮訳がAPI-Netに紹介されています。 

api-net.jfap.or.jp

《素材の配色やフォントは、7月に発表したGLOBAL AIDS UPDATE2023『エイズ終結への道』(UNAIDS年次報告書)と響き合っています。メッセージの継続性を重視するからです。画像も『エイズ終結への道』と響き合うデザインコンセプトを採用しましたが、人びとの列を上から見下ろす視点から、見上げる視点、より正面から見る視点へと移行しました。コミュニティのリーダーシップをより強調できるようにするためです。ただし、素材はそれぞれの国やコミュニティの事情にあわせて工夫を加えつつ使うこともできます》
 どこが響き合い、どこが変わったのか。参考までに年次報告書の表紙とキャンペーンのメインビジュアルをご覧ください。まずは年次報告書から。

   

 すいません。Exective Summaryの、そのまた日本語仮訳の表紙ですが、使われている画像は同じものです。悪しからず。
 次いで、エイズデーキャンペーンのメインビジュアルはこちら。  

         

 確かに響き合っていますが、だいぶ印象は異なります。個人的にはどちらも大切な視点と言いますか。公衆衛生上の脅威としてのエイズ終結という大目標を俯瞰的に視覚化しつつ、それでも大切なことは忘れないようにしたい・・・という意味で、合わせ技1本かなあ。