2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

推計通りなら日本の現状は80-90-90 エイズと社会ウェブ版 264

国内でHIVに感染している人のうち、自らの感染を知らないでいる人は約5800人。厚労省研究班のこんな推計が昨日、NHKニュースで紹介されました。 www3.nhk.or.jp 《厚生労働省によりますと、保健所や医療機関などでHIVの感染が確認された日本人は、去年ま…

♪ハートのエースが出てこな~い

何とか寒波も切り抜けましたか。朝の江ノ電も通勤客、観光客を取り混ぜ、たくさんの人。鎌倉駅の脇にある花壇にも日が降り注いでいました。 ちょっと前までここは「えの田」という田んぼでしたが・・・。 ね。2014年6月の写真です。いつのまにか変わって、小…

日本語仮訳だけ通しで読みたい方はこちらで IAS書簡2017

国際エイズ学会(IAS)の公式サイトに掲載された2017年の年次書簡については、当ブログで5回に分けて日本語仮訳を掲載しました。 毎回の冒頭には、その都度、私の独断と偏見・・・とまでは言いたくないけれど、思い込みの強い感想が付いているので、煩わしく…

『力強い科学、果敢なアクティビズム』 IAS2017年次書簡その5

IAS書簡2017の最後のまとめの部分です。書簡全体のタイトルもここから取ったのですね。IASが今年取り組む優先事項を「科学」「人」「前進」の3点にくくって示しています。 《エイズ運動の歴史はクライアントと保健医療従事者、アクティビストと政策決定者、…

世界結核デーでUNAIDSがプレスリリース エイズと社会ウェブ版263

3月24日の世界結核デーにあわせ、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が結核とHIV/エイズのプログラムの一層の強化と統合を求めるプレスリリースを発表しました。その日本語仮訳です。 《結核はHIV陽性者にとって、最大の入院および死亡原因となっている。2015年の…

本日は世界結核デー エイズと社会ウェブ版262

3月24日(金)、つまり本日は世界結核デーです。といっても、結核にはあまり詳しくないので公益財団法人結核予防会 結核研究所のサイトからの受け売りですが、どうして今日が「世界結核デー」なのかは次のよう説明されています。 http://www.jata.or.jp/tp_d…

著者と語る『バブル―日本迷走の原点―』 日本記者クラブ会見感想記

『バブル―日本迷走の原点―』の著者、永野健二さんが3月15日(水)午後、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見を行いました。「著者と語る」と題し、話題の書籍について著者自身からお話をうかがう会見シリーズです。永野さんは日本経済新聞の証券部記者と…

いよいよ明日開催。『エイズ予防指針見直し傍聴報告』

改めてもう一度、お知らせしておきましょう。明日(3月21日)午後7時からです。ふるってご参加下さい。 エイズ&ソサエティ研究会議(JASA)第125回フォーラム『エイズ予防指針見直し傍聴報告』 《感染症法に基づくエイズ予防指針は1989年に告示されて以来、…

波よけの築港遺跡に水温む

暑さ寒さも・・・の言葉通り、お彼岸の3連休中日はようやくの暖かさでしたね。昼過ぎに材木座から小坪方面に遠征。 干潮で海面上に姿を現わした石群は鎌倉時代の築港遺跡、和賀江嶋です。材木座海岸は当時の国際的物流拠点でありました。遠浅の海岸なので船…

《HIV活動を映像に残す》 エイズと社会ウェブ版262

旧ブログからサルベージした記事の復活シリーズです。2011年11月11日に『One Day on Earth』という世界的なイベントがあり、UNAIDSもそれに参加しているというので、それにあわせて新宿二丁目のコミュニティセンターaktaが毎週金曜日に行っているデリヘル活…

♪あのころキミは~ エイズと社会ウェブ版 261

エイズ対策の観点からすると、2011年は「予防としての治療」や「曝露前予防投薬(PrEP)」などが大きく注目され、話題になった年でした。3年前にブログ移転に伴うサルベージ作業で回収した2011年8月11日の感想文です。最近、自分が書いていることは当時と比…

『薬の価格を下げる』 IAS2017年次書簡その4

国際エイズ学会(IAS)の年次書簡2017『力強い科学 果敢なアクティビズム』。日本語仮訳の4回目です。限りある資金で最大限の成果を収めるには、抗レトロウイルス薬の価格引き下げが急務という指摘です。まったくもってその通り・・・ではありますが、これも…

人生はラグビーである(こともある)

誰が言ったか、「人生はマラソンである」という格言には、ついついそうだなと納得してしまう説得力がありますね。その人生も35キロ地点を過ぎ、何かにつけて失速気味だなあと感じてしまうおじさん層にはとりわけその思いが強い・・・おっと、脱線してまた愚…

別れはそっとやってくる エイズと社会ウェブ版260

ACT UP NY のアクティビストで、ビデオジャーナリストでもあるジェームズ・ウェンジー氏がやているDIVA TVというサイトにPrinted Matterというページがあります。DIVA TV Printed Matter そこに載っている1994年8月6日付の記事。横浜で第10回国際エイズ会議…

悪魔払いの惜敗を超えて

標高1400メートルのブルームフォンテーンは、1995年ラグビーW杯で日本代表がニュージーランド代表と対戦し、145対17という歴史的大敗を喫した悪夢の地である。サンウルブズも昨年、ここでチーターズと対戦した時には、92対17と大差で敗れています。 魔物が住…

『いま資金を投入すれば将来負担は軽減』 IAS年次書簡2017 その3

国際エイズ学会(IAS)の公式サイトに掲載されている2017年年次書簡『力強い科学 果敢なアクティビズム』の続き(3回目)です。「いまここで予防対策への資投入をためらっていたら、あとで大きなツケを払うことになりますよ」ということは前々から指摘されて…

『3つの優先事項』 IAS年次書簡2017 その2

国際エイズ学会(IAS)の2017年年次書簡『力強い科学 果敢なアクティビズム』の続きです。比較的短い第2章の『3つの優先事項』と第3章『HIV予防を真剣に考える』を日本語に訳しました。要約すると『HIV治療と予防の両方に一層、力を入れていく必要があり、そ…

宗教宗派を超えて祈る 3.11追悼・復興祈願祭

東日本大震災から6年となる3月11日午後、鎌倉の鶴岡八幡宮で東日本大震災追悼・復興祈願祭」が行われます。 ◇ 3月11日の大震災から6年を迎えるその日、その時間。 鶴岡八幡宮舞殿にて、鎌倉の神道、仏教、キリスト教が合同祈願をいたします。 犠牲者を哀悼し…

このままでは選べない グローバルファンド次期事務局長の選出、今年後半に持ち越し

今年5月31日で退任する世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)のマーク・ダイブル事務局長の後任選考が難航しています。2月27日の理事会で次期事務局長を選出する予定だったのですが、理事会では結論が出ず、決定は今年後半に持ち越され…

Only Yesterday というか Yesterday Once More というか・・・

あまり認めなくないけれど、記憶力が激しく減退しています。ちょっと調べ物をしていたら、あちゃ~。ほんの1年前のことだというのに・・・。 まずは当ブログ2月13日付けの書き込み。 《内容的にはこれまでのメッセージの繰り返しですが、T as Pだとか、PrEP…

力強い科学、果敢なアクティビズム  国際エイズ学会(IAS)年次書簡2017

国際エイズ学会(IAS)の公式サイトに2017年の年次書簡が掲載されました。時期的に見て年頭にあたってのメッセージという感じでしょうか。その冒頭のオーウェン・ライアン事務局長あいさつの日本語仮訳です。 《地球上のいくつかの地域がナショナリズムと外…

振り向けばネコが 鎌倉看板傑作選 

おニャり・・・じやなかった。鎌倉駅西口から南に由比ガ浜通りまでのこの商店街は。 御成通り商店街でしたね。歩いていると看板のネコ率が意外と高かったので、つい。駅に近い方から紹介しましょう。 鎌倉ねこサロン。何のお店と言ったらいいのか、おじさん…

『保健医療分野の差別ゼロに向けた課題』 UNAIDS

2017年3月1日の差別ゼロデーに向けて、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が作成した資料《AGEDA FOR ZERO DISCRIMINATION IN HEALTH-CARE SETTINGS》の日本語仮訳です。訳文だけ見ると堅苦しい印象ですが、元の英文資料はカラフルでビジュアルな体裁です。UNAIDS…

HIV陽性者参加支援スカラシップ、最後の報告会 TOP-HAT News第102号(2017年2月)

《日本エイズ学会へのHIV陽性者参加支援スカラシップは2006年に東京で開かれた第20回学会の際に創設されました。「医療従事者だけでなく、HIV感染の当事者にも開かれた学会にしたい」ということで、『自ら動き出したHIV陽性者たち』と題したシンポジウムが企…

雲は湧き 光溢れて~

あっと、これは高校野球の歌だったか。3月になりました。風はまだ冷たいけれど、もうひと息ですね。路地散策は鎌倉の魅力の一つ。ついつい分け入ってみたくなる小道が、あっちにも、こっちにも、ということで・・・お住まいの方の迷惑にならない範囲で楽しま…