東京都エイズ通信の数字を読む

 東京都エイズ通信の第206号が9月30日、発行されました。あくまで報告ベースではありますが、新規HIV感染者・エイズ患者報告数の減少傾向が続いています。 

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  • 令和6年第1~37週(1月1日から9月15日まで)の感染者等報告数(東京都)

厚生労働省 感染症サーベイランスシステムより抽出

  ※( )は昨年同時期の報告数 

HIV感染者        165件    (172件)

AIDS患者           43件     (45件)

合計               208件     (217件)

 HIV感染者数とAIDS患者数は令和5年より減少した。

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  実際の感染の減少を反映するものなのか、そうではなく実際の感染は増えていても、エイズの流行に対する終わった感が反映し、検査でHIV感染を確認する動機が社会の中で薄れているせいのか、よく分かりませんが、両方の要素が反映しているのではないかと個人的には思っています。

 減少幅は小幅であっても、減少の傾向が続いていると、注意喚起もなかなか届かないというジレンマがあります。新たに感染が分かった人に対し、支援の体制があること、とりあえずどこで情報を得たり、相談したりできるのか、それが分かるようにしていくことが、こうした時期には、予防対策の観点からも、とくに大切になるのではないでしょうか。

 極論すれば、いままでやってきたことを後退させない、地味であってもその努力が必要です。

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