気になる報告数の動向 東京都エイズ通信から

 メルマガ東京都エイズ通信の第189号が4月28日、配信されました。毎月公表している都内の感染者報告数は以下の通りです。

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  • 令和5年1月1日から令和5年4月23日までの感染者報告数(東京都)  ※( )は昨年同時期の報告数

 HIV感染者       68件    (73件)

 AIDS患者        21件    (16件)

 合計             89件     (89件)

HIV感染者数は令和4年より減少し、AIDS患者は令和4年よりも増加している。

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 今年1月から4月23日までの新規HIV感染者と新規エイズ患者の報告数の合計は、昨年同時期と同数です。昨年同時期と比べると、HIV感染者報告は減少し、エイズ患者報告は増加しています。今年に入ってからこの傾向が続いています。前号(188号)の配信時にも書きましたが、トレンドとしてはやや気になりますね。検査を受けていないので、自らの感染に気付かないでいる人が増えていくのではないかという懸念がぬぐえないからです。

 コロナの流行で、検査を受ける機会が減っていることの反映だとすると、実際の感染は実は増えていることが後になって分かるということになるかもしれません。杞憂に終わればいいのですが、引き続き注意をして報告の数字をみていく必要がありそうです。

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