メルマガ東京都エイズ通信の第186号が2月10日(金)、発行されました。毎月終ごろに配信されることが多いのですが、今年最初の配信は2月に入ってからになりました。1月は何かと忙しかったのでしょうか。
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- 令和5年1月1日から令和5年2月5日までの感染者報告数(東京都)
※( )は昨年同時期の報告数
HIV感染者 16件 (21件)
AIDS患者 9件 ( 7件)
合計 25件 (28件)
AIDS患者は昨年より増加しているが、HIV感染者数は昨年よりも減少している。
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まだ、最初のひと月ちょっとなので、前年同時期との比較はあまり意味がないかもしれません。第186号には、昨年(令和4年)の年間速報値も掲載されています。こちらの方に注目したい。
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- 令和4年の都内報告数(速報値)について
東京都健康安全研究センター発行の東京都感染症週報(令和5年1月6日現在)によると、令和4年の都内の感染者報告数は、次のとおりでした。
HIV感染者数 AIDS患者数 合計報告件数 286件
合計報告件数は、昨年の357件と比べ、約70件減少していますが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、都内のHIV検査体制が縮小していることにより、HIV/エイズ患者感染者が潜在化している可能性もあります。
都では、東京都新宿東口検査・相談室、東京都多摩地域検査・相談室及び都内保健所における検査を引き続き実施し、早期発見に取り組んでいきます。
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当ブログでは昨年12月28日に前号(第185号)が配信された際に、『24年ぶりに300件を下回るか』というタイトルで、12月25日時点での令和4年の報告数を紹介しています。HIV感染者報告数とAIDS患者報告数の合計は281件でした。
https://miyatak.hatenablog.com/entry/2022/12/28/214341
今回の速報値は12月25-31日の報告分も含め、その時より5件増えましたが、300件は大きく下回る結果になりました。
ただし、この減少が何を意味しているのかについては、東京都エイズ通信も即断を避けています。「新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響」も考えなければならないので、現時点では妥当な判断というべきでしょう。
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