メルマガ東京都エイズ通信の第198号が1月26日に発行されました。
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● 令和6年1月1日から1月21日までの感染者報告数(東京都)
※( )は昨年同時期の報告数
HIV感染者 10件 (13件)
AIDS患者 7件 ( 2件)
合計 17件 (15件)
HIV感染者数は令和5年より減少し、AIDS患者は令和5年より増加している。
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新規報告件数は年が明けて最初の3週間の集計なので、前年と比較してもあまり意味がないかもしれません。今回はあわせて昨年(令和5年)の年間速報値も、梅毒患者数と合わせて報告されています。
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東京都健康安全研究センター発行の東京都感染症週報(令和6年1月5日現在)に
よると、令和5年の都内の感染者報告数は、次のとおりでした。
HIV感染者数・AIDS患者数 301件 (昨年比13人増)
梅毒患者数 3695件 (昨年比18人増)
HIV感染者・AIDS患者の合計報告件数は7年ぶりに増加に転じています。ま
た、梅毒患者数も3年連続で過去最多となりました。
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新規HIV感染者・エイズ患者報告数が「7年ぶりに増加」したのは、令和4年に大きく減少したことが影響しています。数年単位で見れば、報告ベースでは減少基調だと思います。ただし、そのことをもってエイズ終結論が強調されると、関心が予防にのみ集中し、それが必要な支援の体制まで軽視する結果にもつながりかねないことから、個人的には最近の議論の趨勢に大きな違和感も持っています。
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