報告の増加傾向に対応 東京都 エイズと社会ウェブ版660

 メルマガ東京都エイズ通信の第193号が30日、配信されました。今年に入ってから8月22日までの東京の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。実際の感染状況はもちろん、この集計だけでは分かりません。
 ただし、報告ベース(つまり検査で感染が分かった人)は昨年までの減少傾向から増加傾向へと転じています。

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● 令和5年1月1日から8月22日までの感染者報告数(東京都)
  ※( )は昨年同時期の報告数

 HIV感染者      162件    (154件)
 AIDS患者        40件    ( 32件)
 合計           202件    (186件)

 HIV感染者数およびAIDS患者は令和4年より増加した。
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 報告の増加は気にかかるところですが、昨年まではコロナ流行の影響で検査を受ける人自体が減っていたことを考えると、否定的側面ばかりを強調するわけにもいきません。
 HIV検査の体制の立て直し、および検査機会の多様化などの工夫が実際に検査を必要とする人たちに届き、感染した人がいち早く自らの感染を把握して治療につながる環境が整えられつつあるのなら、一時的な報告の増加はむしろ、対策の成果の反映とみるべきなのかもしれません。
 外野席からの発言で恐縮ですが、そうであることを期待したい。
 とはいえ、増加に気を良くしているわけにもいきません。
 メルマガの193号には、東京都新宿東口検査相談室および多摩地域検査・相談室(立川)における「HIV/梅毒の検査(匿名・無料)の拡充」のお知らせも掲載されています。
 『HIV感染者数及びAIDS患者数が、数か月間連続で、昨年比で増加しています。梅毒患者報告数も、引き続き昨年の報告数を上回るペースで増加しています。この状況を踏まえ、早期発見に向けて、都の検査・相談室のHIV・梅毒の同時検査を拡充していきます』
 詳細は東京都性感染症ナビでご覧ください。
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/seikansensho/inspection_consultation/index.html

 

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