2020-01-01から1年間の記事一覧

『覚書がもたらすレガシーへの期待』 TOP-HAT News第148号

2020年は新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行が世界各地、および国内で拡大傾向を続ける中で幕を閉じようとしています・・・ということは、2021年もCOVID-19の流行継続を覚悟して迎えなければならないということですね。 TOP-HAT Newsは、その2020年の最…

キャンペーンに託す期待と危惧 U=Uをどう受け止めるか 2

U=U

第34回日本エイズ学会学術集会・総会のシンポジウム『U=Uをめぐる陽性者とHIV予防対策と医療者のあり方について』の報告を続けよう。単なる私の感想に過ぎないものになるかもしれないが、そのあたりは非公式かつ非公認の私設応援団の限界として、ご容赦いた…

報告の傾向は変わらず 東京都エイズ通信第160号

メルマガ東京都エイズ通信の第160号(2020年12月28日発行)が配信されました。 ************************************* ● 令和2年1月1日から令和2年12月20日までの感染者報告数(東京都) ※( )は昨年同時期の報告数 …

U=Uをどう受け止めるか1 日本エイズ学会シンポから

U=U

東京の新宿二丁目のコミュニティセンターaktaは2020年11月27日、『U=Uを支持し、「U=U 2020キャンペーン」を開始します』という声明を発表した。キャンペーンサイトも同時に開設されている。 akta.jp 『U=U』は、Undetectable(検出限界値未満)とUntransmit…

波を待ち また波を待つ 冬の海

今日は冬至の前の日ですね。大晦日のように何か名前がついているのでしょうか。 冬至前とか・・・夜明け前じゃあるまいし。ま、とにかくコロナに翻弄され続けた2020年も残すところあと11日です。勝負しなかった3週間はもう過ぎ、いよいよ勝負はこれから。そ…

「三」の魅力と魔力と説得力 エイズと社会ウェブ版535

現代性教育研究ジャーナルの連載コラムOneside Nosideの44回目です。 2020年12月号の巻頭は岩室先生の『コロナ禍における性教育』。こちらもぜひお読みいただいて、その後で14ページのコラムもご覧ください。 www.jase.faje.or.jp 『コミュニティが中心的な…

『心の距離を密にする』 師走講演会報告続き(代表ブログから)

イルファー釧路の名物ブログ『代表徒然草』で宮城島拓人代表が昨日の師走講演会について報告しています。私の中途半端な報告より、こっちの方がはるかにいいなあ・・・ということで、ぜひご覧ください。 《心の距離を密にすること(第17回イルファー釧路師走…

逆転の発想で世界を結ぶ イルファー釧路師走講演会 エイズと社会ウェッブ版534

毎年12月の恒例イベントとなっているイルファー釧路の師走講演会が12月13日(日)午後4時から、釧路ろうさい病院の会場とウェッブによるハイブリッド開催で実施された。司会を担当したイルファー釧路の宮城島拓人代表(釧路ろうさい病院副院長)によると、イ…

密を避け 色づく木々を 訪ねれば

12月も中盤に突入しました。師走の風が身に染みる「勝負の3週間」ですが、鎌倉駅の周辺の人出で判断した印象では、あまり勝負していないかなあ・・・というようにも感じられます。 それでも皆さん、密を避け、なるべく感染の機会を減らすようにと気を付けな…

「6つの95%」「3つの10%未満」・・・2025年に向けた新エイズ・ターゲット エイズと社会ウェブ版533  

お待たせしました。 2025年に向けた新ターゲット概念図の日本語版です。 国連合同エイズ計画(UNAIDS)が11月26日に発表した報告書『人びとを中心にすえ、パンデミックに打ち勝つ(Prevailing against pandemics by putting people at the centre)』の中か…

『人びとを中心にすえ、パンデミックに打ち勝つ』 UNAIDSが2025ターゲット発表 エイズと社会ウェブ版532

寒さが一段と身に沁みます。もう世界エイズデー(12月1日)は過ぎてしまいましたね。遅くなって恐縮ですが、その世界エイズデーに先立ち、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が11月26日、新たな報告書『人びとを中心にすえ、パンデミックに打ち勝つ』を公表しまし…

2つのウィークス TOP-HAT News 第147号(2020年11月)

12月に入ってしまったので、寒いのはしょうがないのだけど、今年はひときわ冷え込みと乾燥が気になります。コロナの流行が気になりつつ、それでもHIV/エイズも忘れずということで、TOP-HAT News 第147号(2020年11月)の巻頭は12月1日の世界エイズデーを中心…

ああ、終わっちゃったんだねーと家路に急ぐエイズデー

外は冷たい雨。寒くなりました。こちらは昨日の写真です。2020年12月1日は世界エイズデーでしたが、鎌倉では『カフェ ロンディーノ』が消えた日でもありました。 鎌倉駅西口駅前、というか江ノ電鎌倉駅のすぐ隣にあるロンディーノは1967年開店。つまり、昭和…

世界エイズデー、国連事務総長メッセージ エイズと社会ウェブ版531

国連のアントニオ・グテーレス事務総長が12月1日、世界エイズ・デーのメッセージを発表しました。国連広報センターの公式サイトに日本語訳が掲載されています。日本語で読めるのはありがたいですね。 www.unic.or.jp UNAIDS video screenshot. UNAIDS 『新型…

報告の傾向は変わらず年の瀬へ メルマガ東京都エイズ通信第159号

メルマガ東京都エイズ通信の第159号(2020年11月30日発行)が配信されました。 ************************************* ● 令和2年1月1日から令和2年11月22日までの感染者報告数(東京都) ※( )は昨年同時期の報告数 …

少なくとも私はあぶりだされたくない エイズと社会ウェブ版530

テレビのワイドショーをみていたら、またまた、「検査で感染者をあぶりだす」みたいなコメントをしているお医者さんがいました。コロナの話です。でも、HIVのことも考えながら「また出てきたよ」とうんざりするような思いを禁じられません。なまじ専門知識の…

逆転人生 今夜は南定四郎さん エイズと社会ウェブ版529 (追加あり)

(追加) 重ねてNHKの回し者ではありませんが、南さんの回し者ではあるかもしれません。 5日(土)と7日(月)に再放送があるそうです。 放送予定 - 逆転人生 - NHK NHKの回し者ではありませんが、これは楽しみ。NHK総合1 逆転人生「魂の解放!LGBTパレードは…

明日から第34回日本エイズ学会学術集会・総会

第34回日本エイズ学会学術集会・総会が11月27日からウェブ開催されます。テーマは『進化を続ける抗HIV薬』です。 会期は12月25日(金)まで。ただし、ライブ配信は11月27日(金)~29日(日)の3日間となっています。 www.aidsjapan2020.org つまり、これま…

世界エイズデーに向けたUNAIDS事務局長メッセージ エイズと社会ウェッブ版528

12月1日の世界エイズデーに向けて、国連合同エイズ計画(UNAIDS)のウィニー・ビヤニマ事務局長がメッセージを発表しました。11月23日付けで公式サイトにプレス声明として発表され、You tubeのビデオも合わせて掲載されています。 www.youtube.com プレス声…

秋の海 暮れ行く我慢の3連休

誰が呼んだか、我慢の3連休の最終日。私の場合、午前中は自宅で原稿書き。午後は大学ラグビー対抗戦・早稲田vs慶應戦をテレビ観戦し、その後、海辺をお散歩。とくに我慢しているという自覚もなく、勤労感謝の一日は漫然と暮れていきました。 定番のお散歩コ…

忘れちゃうといけないので・・・分科会提言について

すでにたくさんの報道がなされているので、いまさらの感もありますが、当ブログでも備忘録的に取り上げておきたいと思います。私の考えを整理するためのものなので、いまさらと思う方は読み飛ばしてください(または、忘れた頃に「どれどれ」と呼んでいただ…

世界エイズデー2020『グローバルな連帯、共有の責任』 エイズと社会ウェブ版527

国連合同エイズ計画(UNAIDS)が世界エイズデー2020のキャンペーン概要を公式サイトに発表しました。テーマは“Global solidarity, shared responsibility”( グローバルな連帯、共有の責任)です。日本語仮訳版がAPI-Net(エイズ予防情報ネット)に掲載され…

『最後に別れなかった人』 エイズと社会ウェブ版526

現代性教育研究ジャーナルの2020年11月号(No116)に掲載された連載コラムOneside Nosideの第43回です。5月に亡くなったラリー・クレーマー氏については、第41回でも紹介しましたが、その時はエイズメモリアル公園の話が中心になってしまいました。私は事前…

『2カ月に1回のPrEP注射薬が女性のHIV感染予防に高い効果』 UNAIDS、IASが研究報告を歓迎  エイズと社会ウェブ版525

HIV感染の曝露前予防(PrEP)について、抗レトロウイルス薬を2カ月に1回、注射すれば、経口の錠剤を毎日、服用するよりも予防効果が高くなるという研究成果が発表され、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が歓迎のプレス声明が発表しました。 また、国際エイズ学…

バイデン氏とハリス氏を祝福 UNAIDSがプレス声明 エイズと社会ウェブ版524

米国の大統領選挙は民主党のジョー・バイデン、カマラ・ハリスの正副大統領候補が11月7日、勝利宣言を行いました。現職のドナルド・トランプ大統領は敗北宣言をしておらず、法廷闘争に訴え、逆転を狙う姿勢を崩していませんが、どうも勢いは失速気味です。 …

『プライドハウス東京レガシー』 エイズと社会ウェブ版523

「日本で初」ということです。東京・新宿に《常設の大型総合LGBTQセンター『プライドハウス東京レガシー』》が開設されました。 pridehouse.jp すいません。記者会見などにも一切、お声をかけていただけなかったもので、情報のキャッチが遅れました。出遅れ…

『報告数の減少が見せる2つの顔』 TOP-HAT News 第146号(2020年10月)

ちょっと遅くなりましたが、TOP-HAT News10月号です。巻頭は9月15日に厚労省エイズ動向委員会がまとめた2019年新規HIV感染者・エイズ患者報告数の年間確定値、および2020年上半期の速報値の紹介です。 いつもは年間確定値がニュースの中心になるのですが、今…

ハロウィーン 月は東に 陽は西に

好天の土曜日。冷たい北風も夕方になってやみましたね。滑川河口にかかる国道134号の滑川橋から。 かつて新田義貞が剣を投じた稲村ケ崎の向こうに夕日が沈んでいきます。 夕日をあびた海岸は穏やかな暖かさに包まれていたこともあって、たくさんの人が砂浜に…

この際、複数形の緩さが大切だ 東京・大阪エイズウィークス エイズと社会ウェブ版522

明日から11月ですね。世間の風も一段と冷たくなって・・・と思っていたら、世の中、冷たいばかりでもなさそうです。 東京と大阪では、世界エイズデーの12月1日を中心にしたAIDS WEEKS 2020の特設サイトが登場しました。もう一つのパンデミックに関心が行くあ…

ガイダンス『COVID-19対策に伴うスティグマと差別への対応』の日本語仮訳版を紹介 エイズと社会ウェブ版521

国連合同エイズ計画(UNAIDS)のガイダンス『COVID-19対策に伴うスティグマと差別への対応』の日本語仮訳PDF版をAPI-Netに掲載しました。新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行、およびその対策の実施に伴う社会的なスティグマや差別をなくすため10月8日に…