密を避け 色づく木々を 訪ねれば

 12月も中盤に突入しました。師走の風が身に染みる「勝負の3週間」ですが、鎌倉駅の周辺の人出で判断した印象では、あまり勝負していないかなあ・・・というようにも感じられます。

 それでも皆さん、密を避け、なるべく感染の機会を減らすようにと気を付けながらの外出なんでしょうね。ひょっとすると、大衆の知恵の結晶ともいうべきこの中途半端な行動変容の蓄積が、感染報告の上昇曲線を鈍化させ、頭打ちから下降へと転じる要因になるかもしれない・・・個人的にはひそかにそんな期待もしているのですが、どうなるでしょうか。

 一応、私も重症化リスクの高い年齢層に属し、なおかつ根が小心でもあり、言われなくても自粛はしています。ただし、家に閉じこもってばかりはいられず、本日も買い物や散歩には繰り出しました。歩数で言うと1日1万2000歩くらいが目安でしょうか。行先はなるべく人の少ないところにしよう・・・。

 

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 長谷から坂ノ下の御霊神社へと向かう路地を歩く。鎌倉は比較的、温暖な気候に恵まれているせいか、紅葉も実は今が見ごろです。道端のちょっとした紅葉、そして奥に見える境内では大イチョウの黄葉、コントラストがいい感じでした。

 境内はこんな様子。

 

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 坂ノ下の御霊神社は、勇猛で名高い平安時代後期の武士、鎌倉権五郎景政を祭る神社です。境内の鳥居の前を江ノ電が通っていることでも知られ、アジサイの季節には踏切のあたりが超密状態になってしまいますが、さすがにいまはお参りの人もまばらです。江ノ電、神社、そして黄葉・・・という豪華3点セットを1枚に収めたいところでしたが、私の腕では無理でした。ま、そのあたりはいずれ、渡辺照明カメラマンにお願いしましょう。

 

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 神社の参道入口にある力餅家で正月用にのし餅を注文。実は本日の散歩の主目的はこちらでした。創業は300年以上前、江戸時代中期です。大変な老舗ですね。名物はあんこを乗せた力餅ですが、そもそもお餅自体が本当においしい。毎年、12月になると予約注文に訪れます。2020年はどちらかというと惨憺たる年という感じでしたが、新しい年は心機一転、お餅を食べて元気を出そう(毎年食べてるけど)。