ガイダンス『COVID-19対策に伴うスティグマと差別への対応』の日本語仮訳版を紹介 エイズと社会ウェブ版521

 国連合同エイズ計画(UNAIDS)のガイダンス『COVID-19対策に伴うスティグマと差別への対応』の日本語仮訳PDF版をAPI-Netに掲載しました。新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行、およびその対策の実施に伴う社会的なスティグマや差別をなくすため10月8日に発表した手引書です。

   

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  https://api-net.jfap.or.jp/status/world/booklet039.html

 UNAIDSは3月20日に『COVID-19時代の人権』という報告書を発表しています。

 そして8月には、パンデミック初期段階の2月から5月中旬にかけてロックダウンなどの対策の影響を16カ国で調査し、その結果をまとめた報告書『パンデミック期の人権』を公表ました。今回はその勧告を受けて、具体的に何をしたらいいのかを示す手引を作成したという流れになっています。

 API-Netでは、3月の『COVID-19時代の人権』では報告書の日本語仮訳を作成。

 https://api-net.jfap.or.jp/status/world/sheet_covid19_humanrights_report.html

 あわせて主要メッセージをまとめたフライヤーも日本語に訳しています。

 https://api-net.jfap.or.jp/status/world/sheet_covid19_humanrights.html

 また、『パンデミック期の人権』については「エグゼクティブ・サマリー」のみですが、日本語仮訳を掲載しました。

 https://api-net.jfap.or.jp/status/world/booklet037.html

そして、今回のガイダンスでは、HIV/エイズ対策の経験をもとに『コミュニティ、職場、教育、保健医療、司法、緊急・人道支援の6分野』で取るべき対策を勧告のかたちで各国に示しています。

 ちょっと時間が遡りますが、UNAIDSとともに今回のガイダンスの作成にあたった『グローバルパートナーシップ(あらゆるかたちのHIV関連スティグマ・差別を解消するための世界パートナーシップ)』は、世界人権宣言の採択から70周年となった2018年12月10日にスイスのジュネーブで開かれた記念式典の席で発足しています。その時の紹介も翌12月11日付の当ブログに掲載してあるのでよかったらご覧ください。

https://miyatak.hatenablog.com/entry/2018/12/11/212927

 だらだらと紹介ばかり並べてすいません。これじゃあ、きっとうんざりしてしまいますよね。でも一応、流れが分かっていただけるのではないかと思うので、御用とお急ぎでない方は、参考にしていただければ幸いです。少々マニアックかもしれませんが、けっこう努力しているでしょ。