世界エイズデー、国連事務総長メッセージ エイズと社会ウェブ版531

 国連のアントニオ・グテーレス事務総長が12月1日、世界エイズ・デーのメッセージを発表しました。国連広報センターの公式サイトに日本語訳が掲載されています。日本語で読めるのはありがたいですね。 

www.unic.or.jp

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UNAIDS video screenshot. UNAIDS

 『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の危機に世界の関心が集中する中で、今年の「世界エイズ・デー」は、その出現から40年近く経った今も、私たちに影響を及ぼし続けているもう一つの病気の世界的大流行(パンデミック)も注視し続ける必要性を改めて痛感させています』

 そうですね。痛感しています。事務総長は『顕著な成果こそ見られるものの、エイズの緊急事態は終わっていません』と述べ、国連合同エイズ計画(UNAIDS)の最新の推計を紹介したうえで『HIVへの対応は、COVID-19対策の大きな参考になります』と指摘しています。当然の指摘ではありますが、事務総長からいま、はっきりとそう言っていただくことは大切です。 

 『エイズに終止符を打ち、COVID-19に打ち勝つためには、スティグマ(偏見)や差別をなくし、人々を中心に据え、私たちの対応を人権とジェンダーに配慮したアプローチに根づいたものとしなければならないことがわかっています』

 コロナだからエイズどころじゃないよ・・・ではなく、エイズはもういいだろう・・・でもありません。

 そんなに長くないから、メッセージは全文、読んでもらった方が早いか。