『3つのゼロ UPDATE』 エイズと社会ウェブ版653

 毎日、暑いですね。そんなことはもう分かっているのだから、いちいち言うな!と叱られそうですが、流れる汗をぬぐいつつ、ついつい・・・。
 現代性教育研究ジャーナルの連載コラム「多様な性のゆくえ」の第75回は、いま思えば懐かしいというか、クールだった4月の東京レインボープライド(TRP)パレードの続編です。
 『3つのゼロ UPDATE』
 No.148(7月15日発行)の8ページに掲載されています。よかったらPDF版をダウンロードしてお読みください。
 https://www.jase.faje.or.jp/jigyo/journal/seikyoiku_journal_202307.pdf
 《#UPDATE HIVでは『エイズ関連の死亡ゼロ』の部分が『AIDS 発症ゼロ』に変わっている。順番も入れ替わり、『差別・偏見ゼロ』が最初である。エイズが「死なない病気」になったのは効果的な延命療法が開発され、日本国内では HIV陽性者のほとんどが、希望すればその治療を受けられるようになったからだ》
 3つのゼロは10年ほど前にUNAIDSが示したビジョンですが、パレードでは国内の状況を反映した新バージョンを採用しています。治療は進歩した。もちろん、これは素晴らしいことです。
 《ただし、HIV に感染している可能性がある人が、検査で自らの感染を把握し、治療を続けることを困難にしている現実も一方にはある。だからこそ、その困難をもたらす差別や偏見の UPDATE が必要になる》
 何をいまさら・・・と言わずに。世の中の動きを見ていると、最近はますます暑苦しく・・・じゃなかった、UPDATEが必要になっている感じも受けます。