今年は依然、微増の傾向  東京都のHIV感染者・エイズ患者報告数

 メルマガ東京都エイズ通信第110号が発行されました。今年1月4日から10月23日までの都内のエイズ患者・HIV感染者報告数が掲載されています。どちらも昨年同時期を上回るペースで報告されていまるということです。
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       HIV感染者 305件 (289件)
   
       AIDS患者    89件 (  62件)
   
         合計    394件 (351件)

     ()内は昨年同時期の報告数

 今年は昨年と比べると多いのですが、一昨年よりはやや少ないという状態で推移しています。ゲイコミュニティを中心にした感染予防努力の蓄積により、ここ数年は何とか感染の拡大に歯止めをかけてこられたように思います。ここ数年は一進一退の状態ですね。

 素人考えで恐縮ですが、東京の報告ベースの数字には相当程度、実際の新規感染の動向も反映されているように思います。期待も込めて評価すれば、横ばいから微減の感じで推移しているのではないかという感じですね。

 ただし、今後はどのように推移していくのか、減少に向かうのか、増加傾向をたどるのか、なかなか判断がつきにくい状態でもあります。
 T as P(予防としての治療)の効果にも期待しつつ、コミュニティレベルでの多様な予防と支援のための努力が息切れすることなく続くことを期待しているのですが、予断は許しません。精神的支援だけで恐縮ですが、これまでの努力は大きな成果をあげてきました。疲弊することなく、努力を継続させていくようお願いします。