『ありがとう、幸せだった』 エイズと社会ウェブ版561

 ぷれいす東京の理事で、同性婚訴訟の原告でもあった佐藤郁夫さんが亡くなったのは今年1月18日です。もう3カ月が過ぎました。2月7日にはオンラインで佐藤さんを偲ぶ会が開催され、「常時約300人が視聴し、のべ1566回の再生があった」ということです。
 遅くなって恐縮ですが、連載コラム One Side/No Side48「ありがとう、幸せだった」は改めて佐藤さんとパートナーの義さんについて書きました。現代性教育研究ジャーナルNo.121(2021年4月15日)の11ページに載っています。

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 https://www.jase.faje.or.jp/jigyo/journal/seikyoiku_journal_202104.pdf

 《義さんは偲ぶ会の最後のあいさつで「行動を共にしてたくさんの人と出会ったことは幸せだった。バトンを引き継いでいただけると思うと、うれしくもあり、パートナーとして HIV のことも、同性婚訴訟も引き続きがんばってやっていきたい」と語っている》
 同性婚に関し、佐藤さんには無念の思いもあったかもしれません。それでもきっと、義さんには「ありがとう、幸せだった」と言っているのではないかと私は思います。