東京都が毎月発行しているメルマガ東京都エイズ通信の第170号(10月28日)が配信されました。今年に入ってから10月24日までの都内の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。
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- 令和3年1月1日から令和3年10月24日までの感染者報告数(東京都)
※( )は昨年同時期の報告数
HIV感染者 248件 (250件)
AIDS患者 51件 (69件)
合計 299件 (319件)
HIV感染者数及びAIDS患者は昨年度よりも減少している。
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感染者・患者報告数の合計は、前年同期と比べ20件少なくなっています。前年との20件の差は、9月の発表(9月26日現在)と同数です。新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行が一段落したことの反映でしょうか。根拠があるわけではなく、漠然とした感想で恐縮です。
少ししつこく、同時に混乱を招いてしまうかもしれませんが、9月26日現在の報告数は264件で前年同時期は284件でした。
つまり20件差ではありますが、報告数としては依然、減少傾向にあり、今年に入ってほぼ10カ月が経過した時点でもなお、300件の大台を下回っています。昨年の年間速報値は381件でしたから、それをさらに下回ることは確実ではないかと思います。
ただし、報告の減少傾向は、必ずしも実際の感染の動向を示すものではありません。とくに今年は新型コロナウイルス感染症の流行が長期化し、東京もかなりの期間、緊急事態宣言の下にありました。それがHIV/エイズ対策にどのような影響をもたらしているのか。大きな影響があったことは薄々、分かってはいますが、その背景の分析はこれからの作業になります。
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