世の中に心配事の種が尽きないせいでしょうか。米国のバイデン政権が発足してからまだ、2カ月足らずですが、随分、昔のことのように感じられます。それなりに安定した政権運営で最初の100日を進めているということかもしれません。
ジョー・バイデン大統領は政権発足の初日に17本の行政文書(大統領令、覚書)に署名しています。あれも変えなきゃ、これも戻さないと・・・ということで、大忙しだったんでしょうね。現代性教育研究ジャーナルの連載コラムOneside/Nosideの第47回では、その17本の中でもとくに『性自認・性的指向に基づく差別防止および差別との闘いに関する大統領令』に注目しました。
No.120(2021年3月15日発行)の19ページに載っています。
『誰であるか、誰を愛しているかに関わりなく、すべての人が尊敬と尊厳を持って扱われ、恐れることなく暮らせなければならない』
新政権の初日はニュースが盛りだくさんで、マスメディアも報じるべきことがたくさんあるのでしょうね。この大統領令が大きく報道されることはなかったようですが、政権の発足時点でセクシュアリティをめぐる基本的な考え方を示すことの意味は小さくありません。
ステレオタイプの書き方になってしまいますが、日本の指導者、ちょっと辛いなあ・・・と改めて思う。これもトランプさんがいなくなったことの副次効果というものでしょうか。