鎌倉の東日本大震災復興祈願祭は、大震災発生から1カ月後の2011年4月11日、神道、仏教、キリスト教の三宗教合同で執り行われたのが最初でした。会場の鶴岡八幡宮舞殿の周囲をたくさんの人が囲み、追悼の思いと復興の願いを共有しました。
翌2012年からは毎年、震災当日の3月11日に宗教宗派を超えた祈りが被災地に届けられました。会場は神社、仏教寺院、キリスト教会が順番に受け持つかたちで引き継がれてきたのも宗派を超えて「祈る」ということを大切にしたかったからでしょう。私のように、特定の宗教の信者ではない人も含め、多くの人がその年ごとに鶴岡八幡宮や建長寺やカトリック雪ノ下教会を訪れ、その祈りをともにしました。
残念ながら昨年は『新型コロナウイルスの影響で、皆様に告知をほとんどせず、神道、仏教、キリスト教の宗教者が集い祈りを捧げました』ということでした。
そして震災から10年の節目となる今年は『新型コロナウイルス感染防止の観点から、関係者のみで、鶴岡八幡宮 舞殿で執り行います。焼香台等は設置いたしません』ということです。この時期なので致し方ないと思います。
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震災発生時刻の午後2時46分に黙祷。
『皆様方におかれましては、それぞれの場所でお心をお寄せくださいますよう、お願い申し上げます』
写真は2018年3月11日、鎌倉大仏殿高徳院で執り行われた東日本大震災復興祈願祭です。屋外でも密集は避けられません。今年はリモートで祈りを捧げることにしましょう
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