試練の春再び

 鎌倉では毎年、仏教・神道キリスト教の宗教と宗派を超えて東日本大震災追悼・復興合同祈願祭が行われています。
 2011年の第1回は鶴岡八幡宮で、震災1カ月後の4月11日に営まれました。以後は毎年3月11日です。神社、仏教寺院、キリスト教会と順番に会場が変わり、今年は4回目の鶴岡八幡宮でした。
 コロナウイルス感染症対策の観点から、たくさんの人が集まることは避けるかたちで進められたようで、あまり事前のお知らせもありませんでしたね。私も例年、その他大勢で群衆の一人として参加していたのですが、今回は遠慮しました。


 おりしも春。写真は鶴岡八幡宮から少し離れた鎌倉五山禅宗寺院・寿福寺です。美しい参道にも強い日差しの影。

f:id:miyatak:20200311125445j:plain

 参道わきのコケも春色でした。

f:id:miyatak:20200311125610j:plain

 かたちは異なりますが、いままた日本の社会は新たな試練に直面し、春なのに世の中は委縮気味です。
 コロナウイルス感染の拡大を防ぐための小さな努力は惜しまない。手も洗います。具合が悪ければ、家で寝ています。でも、恐怖や不安には負けない。逆境にある人に思いを寄せ、心を強く持つ。その意思の大切さを改めて思う一日でした。