エイズと社会 国際感染症関係論
東京オリンピック・パラリンピックの開催(あるいは中止)をめぐる議論が煮詰まってきましたが、まだ公式な結論は出ていません。 個人的には私は無観客開催を目指してほしいと思っています・・・ということで、現代性教育研究ジャーナルの連載 Oneside/Nosid…
いまはコロナパンデミックの真最中ですね。したがって、「予想された事態だったのに、なんで準備しておかなかったのだ」などと言って、混乱に拍車をかけても仕方がないのかもしれません。当面の対応に最善を尽くすことが先決です。 それでも、こういう時じゃ…
6月8-10日の「エイズに関する国連総会ハイレベル会合」に向けて、アジア太平洋地域のキーポピュレーションによる6つの域内ネットワークと各国のHIV/エイズ関連NGOが共同声明を発表しました。12項目の提言を中心とする声明の内容は、取りまとめの中心となった…
ビジュアル・エイズの創設者の一人(founding director)で、レッドリボンプロジェクトの中心的人物だったパトリック・オコンネル氏が亡くなり、国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトに《UNAIDS is saddened by the death of Patrick O’Connell, the fo…
厚生労働省のエイズ動向委員会はかつて、毎月開催でしたが、それが隔月開催、四半期開催(3カ月に1回)と頻度が下がっていき、いまは年2回開催になっています。あまり目先の数字に一喜一憂してもしょうがないので、個人的には四半期開催程度がいいのではない…
世界中どこに行っても(自粛中で行ってないけど)、関心と不安はコロナに集中している印象です。エイズまで心配していられないよという気分になるのもまあ、分からないことはありません。ただし、これは実は40年の歴史の中で何回も経験してきたことでもあり…
エイズに関する2021年国連総会ハイレベル会合(6月8~10日)に向けて、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が概要をコンパクトにまとめたブローシュアを作成しました。翻訳に少し時間がかかりましたが、なんとか連休前に日本語仮訳版を作成したので、参考までにご…
ぷれいす東京の理事で、同性婚訴訟の原告でもあった佐藤郁夫さんが亡くなったのは今年1月18日です。もう3カ月が過ぎました。2月7日にはオンラインで佐藤さんを偲ぶ会が開催され、「常時約300人が視聴し、のべ1566回の再生があった」ということです。 遅くな…
ウイルスがいるのは、いまに始まったわけじゃないよ・・・というごくごく当たり前の指摘をしたいわけでもないのでしょうが、2日ほど前から“LIFE WITH VIRUS”: Teiji Furuhashi in New York というイベントのお知らせをFacebookでみかけるようになりました。…
ちょっと前の話になりますが、3月25日に開かれた国連合同エイズ計画(UNAIDS)のプログラム調整理事会(PCB)で、世界エイズ戦略2021~2026『不平等に終止符を、そしてエイズ終結を』が採択されています。今後5年間の世界のHIV/エイズ対策の指針になる文書で…
コロナウイルス感染症COVID-19について報道されない日はありませんが、最近は世界三大感染症といわれても、え?なんだっけ・・・とついつい忘れてしまいそうになります。これはまずいよね。感染症対策は1点豪華主義的な発想では対応していけません。 共通する…
2021年はエイズ流行から40周年の節目の年であり、6月8~10日にはHIVとエイズに関する国連総会ハイレベル会合が予定されています。この会合も2001年6月に国連エイズ特別総会が開かれ、コミットメント宣言が採択されてから20年の節目になります。 国連総会は20…
新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行に対応するための米国救済計画法(American Rescue Plan Act 2021)は3月11日、議会可決を経てバイデン大統領が署名して成立しました。総額1.9兆ドルの予算は、すでに報じられているように米国内の追加経済対策が中心…
厚生労働省の第156回エイズ動向委員会が3月16日(火)、オンラインで開催され、2020年の新規HIV感染者・エイズ患者報告の年間速報値が明らかになりました。 https://api-net.jfap.or.jp/status/japan/index.html 新規HIV感染者報告数 740件(過去20年で17番…
世の中に心配事の種が尽きないせいでしょうか。米国のバイデン政権が発足してからまだ、2カ月足らずですが、随分、昔のことのように感じられます。それなりに安定した政権運営で最初の100日を進めているということかもしれません。 ジョー・バイデン大統領は…
国連合同エイズ計画(UNAIDS)が提唱する2021年「差別ゼロデー」(3月1日)キャンペーンのテーマは『End inequality(不平等に終止符を)』です。UNAIDSの公式サイトに掲載されているキャンペーン資料からブローシュア(啓発冊子)の日本語仮訳を作成しまし…
2001年6月の国連エイズ特別総会の後、ほぼ5年に1度、開催されているHIVとエイズに関する国連総会ハイレベル会合が、今年(2021年)6月8日(火)~10日(木)に開催されることが決まりました。国連合同エイズ計画(UNAIDS)は開催決定の総会決議が採択された2…
国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトで新着情報をチェックしていたら、キャンペーンのページに2021年の差別ゼロデー(3月1日)について概要説明が載っていました。 Zero Discrimination Day 2021 | UNAIDS 『今年の差別ゼロデーに際し、不平等の解消に…
1990年代の米国のHIV/エイズの状況を説明するのも最近はなかなか難しくなってきたようです。しかいs、新型コロナウイルス感染症COVID-19のパンデミックで大きく動揺する米国、そして日本国内でも、その経験を忘れてしまうことはできない、というか、いまは…
コロナウイルス感染症COVID-19の影響で、HIV/エイズ関係のシンポジウムや講演会も実際の会場に人を集めて開催することは困難な状況が続いています。昨年11月の第34回日本エイズ学会学術集会・総会もオンライン開催になりました。国際的にみても、例えば今年7…
東京2020大会「公認プログラム」の認証を受けているプライドハウス東京が2月8日、『森喜朗会長の発言を受けての今後の対応に関する公開質問状』を東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に提出しました。プライドハウス東京公式サイトの『ニュ…
米国のトランプ前大統領による拡大版グローバル・ギャグルールは、「PLGHA」と呼ばれていたようです。恥ずかしながら知りませんでした。Protecting Life in Global Health Assistance Policy(グローバルヘルス分野におけるプロライフ政策)の略ですね。訳す…
米国のジョー・バイデン大統領は1月28日、『国内および国外で女性の健康を保護するための覚書(Memorandum on Protecting Women’s Health at Home and Abroad)』に署名しました。覚書は、トランプ前政権時代に実施されていた拡大版グローバル・ギャグルール…
国内臨床試験が進行中でまだ承認はされていないのですが、新型コロナウイルス感染症COVID-19に対するワクチン接種の準備が国内でも着々と進められています。最初は医療従事者、次いで4月以降は高齢者を対象にした接種も始められる見通しです。 でも、安全な…
国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトには2025年を達成目標年とする新たなエイズターゲットの概要を説明した特設ページがあります。 https://aidstargets2025.unaids.org/ そのページの日本語仮訳を作成し、さらにPDF版にしてAPI-Net(エイズ予防情報ネ…
新型コロナウイルス感染症COVID-19対策として、感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)の改正案で、患者や感染者を刑罰の対象とすることが検討されています。すでに閣議決定され、今国会で審議が進められることになります。 どう…
米国のジョー・バイデン大統領が就任初日に署名した大統領令の続きです。 バイデン大統領は就任した1月20日に早速、17の大統領令もしくは覚書に署名しました。このことはすでに書きました。そして、その中に『性自認または性的指向に基づく差別防止および差…
バイデン大統領は就任初日の1月20日、17本の大統領令、大統領覚書に署名しました。米国の大統領が就任早々、これほど多くの行政文書に署名をしたのは初めてだそうで、脱トランプの姿勢を鮮明にしました。当然のことながら、すでにたくさんの報道がなされてい…
HIV/エイズ関連の情報をまとめた特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議のTOP-HAT Newsは、東京都の委託を受け、2006年6月に第1号が発行されています。今年は15周年ですね。最初はけっこう跳び跳びの発行でしたが、2008年9月の第10号から隔月刊、2010…
現代性教育研究ジャーナルの連載コラムOneside Nosideの44回目です。 2020年12月号の巻頭は岩室先生の『コロナ禍における性教育』。こちらもぜひお読みいただいて、その後で14ページのコラムもご覧ください。 www.jase.faje.or.jp 『コミュニティが中心的な…