プライドセンター大阪がオープン エイズと社会ウェブ版608

ロゴには大阪府の木であるイチョウがデザインされています。メインカラーはオレンジです。公式サイトの『ロゴに込めた思い』には《「LGBTQへの支援を表すレインボーフラッグの色の中で「癒し(ヒーリング)」の意味があります》と説明されています。 参考ま…

メッセージを届けたい TOP-HAT News 第163号(2022年3月) エイズと社会ウェブ版607

いまとなっては、いささか旧聞の感もありますが、TOP-HAT News 第163号(2022年3月)の巻頭は、UNAIDSの2月25日付プレス声明を取り上げました。ウクライナに対するロシアの軍事侵攻開始の翌日に発表された声明です。 『かなり早い。「まさか」と思いつつも最…

報告ベースの減少傾向続く 東京都エイズ通信 

東京都福祉保健局のメルマガ『東京都エイズ通信』の第175号(20212年3月31日)が配信されました。今年に入ってから3月27日までの都内の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。 *******************************…

2021年の新規HIV感染者・エイズ患者報告数 年間速報値 エイズと社会ウェブ版606

昨年(2021年)の新規HIV感染者・エイズ患者報告数の年間速報値が3月15日、厚生労働省のエイズ動向委員会から報告されました。API-Netのエイズ動向委員会報告のページに掲載されています。PDF版の委員長コメントを見ていただくと、2021年第3・第4四半期報告…

『荒波を超えて』 エイズと社会ウェブ版605

安保理で拒否権を持つロシアのウクライナ侵攻に対し、国連はあまり有効な対応策を見いだせず、元気がありません。冷戦の時代に戻ったような印象です。 したがって、タイミングはあまり良くないのかもしれませんが、あしからず。現代性教育研究ジャーナルの連…

『有害な法律を取り除き、力になれる法律を作ろう』 エイズと社会ウェブ版604

国連合同エイズ計画(UNAIDS)による差別ゼロデー(3月1日)の2022年キャンペーン冊子『REMOVE LAWS THAT HARM, CREATE LAWS THAT EMPOWER』を日本語に訳しました。タイトルはいろいろと迷い、最終的に『有害な法律を取り除き、力になれる法律を作ろう』とし…

改めて『HIV予防カスケードをつくる』 TOP-HAT News 第162号 エイズと社会ウェブ版603

2月の下旬から3月上旬にかけて、いろいろなことがあって掲載が遅れました。TOP-HAT Newsの第162号(2022年2月)です。巻頭の文章『HIV予防カスケードをつくる』は、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が昨年11月に発表した『Creating HIV prevention cascades』の…

差別ゼロデー2022 UNAIDSキャンペーンサイトから エイズと社会ウェブ版602

3月1日は国連合同エイズ計画(UNAIDS)が提唱する差別ゼロデーです。今年は法律がテーマに取り上げられています。人びとを苦しめる差別的な法律が多数の国で残されたままになっているからです。UNAIDSの公式サイトには、1日から始まるキャンペーンの冊子がPD…

プライドハウス東京コンソーシアムも声明を発表 エイズと社会ウェブ版601続き

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を非難する声明をプライドハウス東京コンソーシアムが27日、発表しました。 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対する非難と、同エリアのLGBTQ+の人たちへの支援と連帯を表明する声明文/Statement of Condemnation of …

『ウクライナのHIV陽性者とHIVに影響を受けている人たちに対する保健・HIVサービスの確保と継続を』 UNAIDSがプレス声明 エイズと社会ウェブ版601

ロシアの軍事侵攻で危機にさらされているウクライナの人たちに向けて、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が25日、プレス声明を発表しました。《医療従事者の保護と、HIV陽性者、HIVに影響を受けている人たちを含むすべての人へのHIVと保健のサービスが中断なく継…

気になるエイズ患者報告減少 東京都エイズ通信

メルマガ東京都エイズ通信第174号(2022年2月25日)が配信されました。2月20日時点での東京都内の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。 ************************************* 令和4年1月1日から令和4…

「はじめに」で綴るエイズ対策史・その18 エイズと社会ウェッブ版600

TOP-HAT FORUM(東京都HIV/AIDS談話室)のサイトに《「はじめに」で綴るエイズ対策史》その18(2014年8月~2014年12月)を掲載しました。 www.tophat.jp 毎月発行しているTOP-HAT Newsの巻頭には「はじめに」として、その時その時の話題を取り上げ、解説とも…

『ラブ吉先生』 エイズと社会ウェブ版599

コロナ流行の中であまり関心が持たれていませんが、「世の中の関心が薄れる=問題が解決する」というわけではありません。 グローバルファンド日本委員会(FGFJ)が発行するFGFJレポートの最新号の特別寄稿『コロナ禍で迎えるエイズとの闘い40年』の中で、日…

HIV発見者、モンタニエ博士が死去 エイズと社会ウェブ版598

エイズの病原ウイルスであるHIVの発見者の一人、フランスのリュック・モンタニエ博士が亡くなりました。報道によると、2月8日、パリ近郊の病院で息を引き取ったということです。モンタニエ博士は2008年にフランソワーズ・バレシヌシ博士とともにHIV発見者と…

HIV変異株も出てきたぞ エイズと社会ウェブ版597

新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行は、感染力が強いオミクロン株の登場で新たな局面を迎えています。病気の原因となるウイルスがどう変化するのか。変異株に対する世の中の関心もにわかに高まりました。 個人的には、医学やウイルスの性質に詳しいわけ…

HIV/エイズ対策はCOVID-19の混乱をどのように克服してきたのか エイズと社会ウェブ版596

コロナの流行が続く中で、世界のエイズ対策はどのように予防や治療、支援の対策を継続してきたか。各国政府やコミュニティ組織、国際機関などの2年にわたる経験を踏まえたバーチャル会合(国際協議)が2月1・2日の2日間、国連合同エイズ計画(UNAIDS)、世界…

グローバルファンド 20歳に TOP-HAT News 第161号(2022年1月) エイズと社会ウェブ版595

世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)は2002年1月に活動を開始しました。つまり今年の1月で創設20周年を迎えました。日本では初期の略称が「世界基金」でしたが、2014年10月に英語の略称がThe Global Fandとなったのに合わせ、カタカナ…

『HIV予防カスケードをつくる』 エイズと社会ウェブ版594

国連合同エイズ計画(UNAIDS)が昨年11月に発表した『Creating HIV prevention cascades(HIV予防カスケードをつくる)』という報告書を翻訳しました。エイズ予防情報ネット(API-Net)にPDF日本語仮訳版が掲載されています。 api-net.jfap.or.jp 最初に報告…

2021年の年間速報値は356件 東京都エイズ通信 

メルマガ東京都エイズ通信第173号が28日、配信されました。昨年年間の新規HIV感染者・エイズ患者報告数の速報値は合計で356件でした。2020年より27件少なくなっています。 ************************************* 令和…

『トランスマーチを歩く』 エイズと社会ウェブ版593

去年の話になりますが、11月20日(土)の午後、東京・新宿でトランスマーチが行われました。現代性教育研究ジャーナル最新号(2022年1月15日発行)の連載コラムOne side / No side第59回は、そのトランスマーチの参加報告です。https://www.jase.faje.or.jp/…

「そのうち」は必ず来ない TOP-HAT News 第160号

70年を超える人生の中でも、今年はあまりいい年ではなかったように思う。まあ、齢を取って出不精になっていることもあるんだけど、会社を辞めたら年に2回ぐらいは旅行もして・・・などと思っていたのですが、その機会も奪われ、ま、その分、出費は抑えられた…

UNAIDSがツツ大主教追悼のプレスリリース エイズと社会ウェブ版592

南アフリカのデズモンド・ツツ元大主教が12月26日、ケープタウンで亡くなりました。90歳でした。ツツ大主教は南アのアパルトヘイト(人種隔離)撤廃に尽力し、1984年にはノーベル平和賞を受賞しています。また、HIV/エイズ対策については、南ア国内だけでな…

もう少し、もう一息といいつつ師走 東京都エイズ通信第172号

メルマガ東京都エイズ通信の第172号が12月24日、配信されました。今年に入ってから12月19日までの都内の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。 ************************************* 令和3年1月1日から…

昭和と令和がつながった 『Dr.ミヤタクの研修医養成ギプス』

Dr.ミヤタクこと釧路ろうさい病院の宮城島拓人副院長から新著『Dr.ミヤタクの研修医養成ギプス』(金鳳堂)を送っていただいた。ありがとうございます。 宮城島さんとはケニア在住の稲田頼太郎博士を通じて知り合い、HIV/エイズ対策分野で何かとお教えいただ…

『真昼の決闘を挑む』 エイズと社会ウェブ版591

フレッド・ジンネマン監督、ゲーリー・クーパー主演の映画『真昼の決闘』(1952年)は日本でもかなりヒットしたようです。私は公開当時、まだ3歳だったので、映画館に観に行くことはなかったし、どのくらい評判になったのかもよく分からないのですが、その後…

『3つのエンド』に向けて TOP HAT News第159号 エイズと社会ウェッブ版590

世界エイズデーも過ぎてしまいましたね。何かと気ぜわしい2021年の師走。ほぼ年間を通じて閑居していた私にも、なぜかあれこれとお仕事の依頼があり、気が付けば今年も余すところあと3週間であります。 大幅に紹介が遅れて恐縮ですが、TOP HAT News第159号(…

差別的なCOVID-19渡航禁止令に反対し、国際行動規範を求める(IAS声明) エイズと社会ウェブ版589

新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行は、各国で病原ウイルスの新たな変異株オミクロンの感染例が報告され、日本でも再び警戒感が高まっています。ただし、水際対策の重要性を強調するあまり、特定国を対象に渡航禁止令を続けるような対応が妥当なものか…

不平等の解消を改めて強調 UNAIDS・WHOが世界エイズデー特別イベント エイズと社会ウェブ版588

世界エイズデーの12月1日、国連合同エイズ計画(UNAIDS)と世界保健機関(WHO)がジュネーブで特別イベントを開催し、2030年のエイズ終結とCOVID-19など新たなパンデミックの対応に向けて、不平等の解消が重要なことを改めて強調しています。イベントでは、…

報告の減少傾向、変わらず メルマガ東京都エイズ通信第171号

東京都の月刊メルマガ、東京都エイズ通信の第171号が11月26日、配信されました。今年に入ってから11月21日までの都内の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ********************…

『怪物は誰なのか』 エイズと社会ウェブ版587

菊池修さんも、長谷川博史さんも、平々凡々たる私のような者にとっては、十分にモンスター的な存在感のある方でした。とりあえずコロナが下火になったように見えるいまなお、ソーシャルディスタンスと畏敬の念を抜きにして接することはできません。 しかし、…