『W杯から女子が外れた』 エイズと社会ウェブ版627

フランスで開かれるラグビーのワールドカップ2023は、来年9月8日に開幕します。日本中が盛り上がった2019年日本大会の4年後ですね。コロナ流行の前の年でした。 世の中、何があるか分からないという不透明感がますます強くなっていますが、フランス大会が予…

『真っ赤な表紙の危機感』 TOP-HAT News第168号(2022年8月) エイズと社会ウェブ版626

毎年12月1日の世界エイズデーの前後には東京・新宿の都庁本庁舎が赤くライトアップされます。国際的なHIV/エイズ対策のシンボルとなっているレッドリボンの赤ですね。2年前の夏には、コロナの流行に対する警戒のアラームとしてライトアップされ、支援と連帯…

グローバルファンド20周年フィルム『何事も夢から始まる』特別編 エイズと社会ウェブ版625

世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)の設立20周年を記念するドキュメンタリーフィルムシリーズ『何事も夢から始まる』の特別編(世界の感染症対策の「今」と「未来」)が、グローバルファンド日本委員会(FGFJ)の公式サイトで8月24日…

検査と報告の気になる関係 東京都エイズ通信第180号から

メルマガ東京都エイズ通信第180号が8月31日、配信されました。今年に入ってから8月21日までに都内で報告された新規HIV感染者・エイズ患者数の合計は181件です。前年同時期と比べると、65件少なくなっています。減少率は26%で、7月の発表時点よりさらに大きく…

『HIV対策とメンタルヘルスの統合 主要な論点』(UNAIDS) エイズと社会ウェブ版624

言い訳に過ぎませんが、夏の間は小人閑居して悩み多く、せっかく日本語に訳した資料の紹介も大幅に遅れてしまいました。コロナに関しては7月前半に高齢者として4回目のワクチン接種を済ませたおかげか、なんとか感染せずに切り抜けました。陽性になっちゃっ…

「私たちは、あなたです」 エイズと社会ウェブ版623

現代性教育研究ジャーナルNo.136が8月15日、配信されました。 www.jase.faje.or.jp 巻頭の記事は「トランスジェンダー選手をめぐるスポーツ界の現状と課題」。著者は中京大スポーツ科学部の來田敦子教授です。 『スポーツ界における取り組みは、総じて、医学…

感染報告1000件の踊り場で エイズ動向委員会確定値 エイズと社会ウェブ版622

厚生労働省のエイズ動向委員会が8月12日(金)、国内における2021年の年間報告確定値を発表しました。API-Netに今年上半期の報告とともに掲載されています。概要は委員長コメントでご覧ください。前半は2022年第1、第2四半期の報告、後ろの方に確定値の説明…

意外な出会いが嬉しい 鶴岡八幡宮ぼんぼり祭

立秋前日の8月6日、つまり昨日から鎌倉の鶴岡八幡宮境内で、ぼんぼり祭が開かれています。 https://www.hachimangu.or.jp/matsuri/index.html#tabpanel8 毎年、立秋の前日が夏越祭、その翌日が立秋祭、そして鎌倉幕府3代将軍、源実朝の誕生日の8月9日が実朝…

メルボルンからモントリオールへ  TOP-HAT News第167号(2022年7月)

7月29日からカナダのモントリオールで、第24回国際エイズ会議(AIDS2022)が開かれています。日本からもaktaの岩橋さんが参加し、Facebookに現地からの写真やレポートが掲載されています。帰国後の報告も楽しみですね。 TOP-HAT News第167号(2022年7月)で…

『In Danger(危機的状況)』 UNAIDS2022年年次報告書 エイズと社会ウェブ版621

国連合同エイズ計画(UNAIDS)の年次報告書(Global AIDS Update 2022)が7月27日、発表されました。タイトルは『In Danger(危機的状況)』です。赤い表紙はレッドリボンの赤ではなく、危険信号の赤でしょう。 プレスリリースの日本語仮訳がAPI-Netに掲載さ…

報告数は前年同時期の4分の3 東京都エイズ通信

東京都福祉保健局のメルマガ『東京都エイズ通信』の第179号が7月27日、配信されました。今年に入ってから7月17日までの都内の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。 ************************************…

公衆衛生上の緊急事態となったサル痘に人権を踏まえた緊急対策とワクチンへの公平なアクセスを(UNAIDS) エイズと社会ウェブ版620

(追加) 『わが国ではこれまでのところ、サル痘の症例は報告されていないので』と書いたばかりなのに、テレビに「国内で初のサル痘患者確認」といった内容のニュース速報テロップが流れました。午後7時半のちょっと前あたりでしょうか。 いま最優先すべきな…

『ピンクベア登場』 エイズと社会ウェブ版619

伝説の・・・というのは実は、私もこれまで参加したことがないもので・・・イベント「JUICY!」が7月24日午後、東京・新宿2丁目のAiSOTOPE LOUNGEで開かれます。詳細はFacebookでご覧ください。 www.facebook.com 『ジューシィー! 25th Anniversary feat. Pi…

『サル痘対策にエイズの教訓を生かす』 TOP-HAT News第166号から エイズと社会ウェブ版618

新聞やテレビのニュースでもしばしば取り上げられていますが、今年5月以降、サル痘の症例が世界各地で報告されています。今後、流行がどうなっていくのか、6月23日には世界保健機関(WHO)が、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たるのかどうか…

『多くの都内保健所でHIV検査再開』 東京都エイズ通信

東京都福祉保健局のメルマガ『東京都エイズ通信』の第178号が6月29日、配信されました。今年に入ってから6月19日までの都内の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。報告の減少傾向が依然、続いています。 ******************…

セックスワーカーの生命、自由、尊厳に対する憲法上の権利の尊重を命じたインド最高裁決定を歓迎 UNAIDS

インド最高裁が5月19日、セックスワーカーの権利を尊重するよう命じる決定を明らかにしたことに対し、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が6月17日付けで歓迎のプレス声明を発表しました。 声明の中でUNAIDSのインド事務所長は「この歴史的決定は、多くの人の命を…

『大きくつなぐ力』 エイズと社会ウェブ版617

いまだに欠落感が消えません。日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス(JaNP+)の創設者、長谷川博史さんが3月7日に亡くなりました。遅ればせながら現代性教育研究ジャーナルの連載コラム One side / No side 第62回『大きくつなぐ力』は、100人以上の方…

AIDS2022でモントリオール・プライドが3つの文化イベント エイズと社会ウェブ版616

ぷれいす東京の生島さんがFaceBookでシェアしていたので知りました。モントリオールでこの夏、開催される第24回国際エイズ会議(AIDS2022)の文化イベントです。 《AIDS2022に向けてモントリオール・プライドが3つの文化イベントを発表》 aids2022.org バッ…

『不平等に終止符を打ち、2030年エイズ終結の軌道に』 TOP-HAT News第165号から エイズと社会ウェブ版615

昨年6月のHIVとエイズに関する国連総会ハイレベル会合で採択された2021年政治宣言には『不平等に終止符を打ち、2030年エイズ終結の軌道に』というサブタイトルが付いています。 「エイズ終結」は持続可能な開発目標(SDGs)にも盛り込まれている国際社会の共…

短期的にみると感染報告は横ばい状況? 東京都エイズ通信私感 

東京都福祉保健局のメルマガ『東京都エイズ通信』の第177号が昨日、配信されました。今年に入ってから5月24日までの都内の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。報告の減少傾向は依然、続いているようです。 ****************…

『サル痘に関する用語がスティグマを強め、公衆衛生の危機をもたらす UNAIDSが警告』

欧米各国で、天然痘によく似たサル痘の症例報告が相次いでいます。これまでの発生はアフリカ中心でしたが、今回はいままで感染症例が報告されていなかった国で報告されているので、どこまで感染が拡大するのか・・・。日本国内での感染報告はまだありません…

『グラデーションの中の1人』 エイズと社会ウェブ版614

前回に続き、マダムボンジュール・ジャンジに登場していただきました。連載コラムOne side / Nosideの第61回『グラデーションの中の1人』。現代性教育研究ジャーナルの第134号(2022年5月15日発行)の12ページに掲載されています。 https://www.jase.faje.or…

PEPFAR責任者にアフリカ出身のジョン・ヌケンガソン博士 米上院が承認 エイズと社会ウェブ版613

空席になっていた米国の地球規模エイズ調整官(HIV/エイズ担当大使)にアフリカCDC所長のジョン・ヌケンガソン博士の就任が決まりました。調べてみると、バイデン政権は昨年9月にヌケンガソン博士を候補として発表しているのですが、議会の承認を得られずに…

速報値の持つ意味は? TOP HAT News 第164号(2022年4月) エイズと社会ウェブ版612

何回も書いているので、またかと言われそうですね。でもまあ、しつこく・・・TOP-HAT News第164号(2022年4月)の巻頭はエイズ動向委員会の年間速報値をめぐる話題です。2021年分の速報値が2022年3月15日に発表されました。新規HIV感染者・エイズ患者報告の…

『HIV対策とメンタルヘルスの統合 主要な論点』 エイズと社会ウェブ版611

たびたび指摘されてきたことではありますが、HIVとメンタルヘルスの対策を統合して進めることの重要性を強調した冊子を国連合同エイズ計画(UNAIDS)と世界保健機関(WHO)が共同で発行しました。Publicationをどう訳したものか、あれこれ考えて『冊子』とし…

こんなご時世だからこそ、楽しく続けたい 東京都エイズ通信私感

東京都福祉保健局のメルマガ『東京都エイズ通信』の第176号(2021年4月28日)が配信されました。今年に入ってから4月24日までの都内の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。 ********************************…

『境界を越え煌めく世界』 エイズと社会ウェブ版610

新宿2丁目のコミュニティセンターaktaなどでお目にかかっているジャンジさんがYouTbeの国連チャンネルで紹介されました。現代性教育研究ジャーナルの連載コラムOne side / Nosideの第60回『境界を越え煌めく世界』はそのまた紹介です。 No133の8ページに掲載…

『Unbox Me』キャンペーンを開始 UNAIDS エイズと社会ウェブ版609

辞書を調べてみると、Unboxというのは「箱から取り出す」とか「取り除く」といった意のようです。どこか否定的なニュアンスが・・・と思ったら、最近は「包みを解いて箱から取り出し、良さを確かめる」という感じで新製品の宣伝にも使われ、どちらかと言えば…

プライドセンター大阪がオープン エイズと社会ウェブ版608

ロゴには大阪府の木であるイチョウがデザインされています。メインカラーはオレンジです。公式サイトの『ロゴに込めた思い』には《「LGBTQへの支援を表すレインボーフラッグの色の中で「癒し(ヒーリング)」の意味があります》と説明されています。 参考ま…

メッセージを届けたい TOP-HAT News 第163号(2022年3月) エイズと社会ウェブ版607

いまとなっては、いささか旧聞の感もありますが、TOP-HAT News 第163号(2022年3月)の巻頭は、UNAIDSの2月25日付プレス声明を取り上げました。ウクライナに対するロシアの軍事侵攻開始の翌日に発表された声明です。 『かなり早い。「まさか」と思いつつも最…