検査と報告の気になる関係 東京都エイズ通信第180号から

 メルマガ東京都エイズ通信第180号が8月31日、配信されました。今年に入ってから8月21日までに都内で報告された新規HIV感染者・エイズ患者数の合計は181件です。前年同時期と比べると、65件少なくなっています。減少率は26%で、7月の発表時点よりさらに大きくなっています。

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  • 令和4年1月1日から令和4年8月21日までの感染者報告数(東京都)

  ※( )は昨年同時期の報告数

HIV感染者         149件    (204件)

AIDS患者          32件    ( 42件)

合計                181件     (246件)

 HIV感染者数及びAIDS患者共に令和3年よりも減少しています。

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 減少傾向が一段と顕著になっていますが、コロナ第7波の影響でHIV検査を必要とする人に検査の機会が大きく減っているためではないかという懸念はぬぐえません。

 第180号には「都内の新規梅毒患者報告数が調査開始以来、過去最多となりました」という報告と「都内保健所でのHIV検査の状況」という報告も掲載されています。気になりますね。

 都内保健所のHIV検査については6月の178号で『新型コロナウイルス感染症の影響により、都内保健所のHIV検査はほぼ休止していましたが、今年度に入り多くの保健所がHIV検査を再開しています』との報告がありました。

 つまり、少しずつでも通常通りの体制に戻ることが期待されていたのですが、現状は「新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、現在中止・縮小されている場合があります。また、現在実施していても、新型コロナウイルスの感染拡大状況によっては中止する場合もありますので、事前に各保健所にお問い合わせください」ということで、かなり厳しい状況です。

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