コロナ流行の中であまり関心が持たれていませんが、「世の中の関心が薄れる=問題が解決する」というわけではありません。
グローバルファンド日本委員会(FGFJ)が発行するFGFJレポートの最新号の特別寄稿『コロナ禍で迎えるエイズとの闘い40年』の中で、日本医療研究開発機構(AMED)研究開発統括推進室の岩本愛吉室長はこう書いています。
『COVID-19は乗り越えねばならないし、エイズも終わっていない』
HIV/エイズの流行は解決済みではもちろんありません。ただし、道半ばではあっても40年に及ぶ経験の蓄積は、コロナの流行に対応するうえで重要な教訓をいくつも与えてくれます。
小さなエピソードではありますが、HIV/エイズの流行に取り組むゲイアクティビストやトランスジェンダーの人たちから、岩本さんが「ラブ吉先生」と親しみを込めて呼ばれるようになったことも、そうした教訓のひとつでしょう。
少々、回りくどい前説で恐縮ですが、現代性教育研究ジャーナルの連載コラム One side / No side 58『ラブ吉先生』もあわせて をお読みいただければ幸いです。
『長丁場のパンデミック対策では、「地道」だとか「努力」だとかといった重々しい語感をさらっと抜け出していく軽快さも時に必要になる。そして、そのあたりの「遊び心」を求める心理も、岩本さんへの愛称に込められているのではないか』
PDF版は、No131(2022年2月15日発行)の7ページに載っています。よろしく。