2023-01-01から1年間の記事一覧

報告から見る今年上半期の動向は?

メルマガ東京都エイズ通信第191号が6月30日に発行されました。今年1~6月(18日まで)の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。 ************************************ 令和5年1月1日から令和5年6月18…

どうするエムポックスワクチン エイズと社会ウェブ版651

国内におけるエムポックスのワクチン接種について、日本HIV陽性者ネットワークJaNP+の高久陽介代表理事が「Mpoxワクチン接種の前に知ってほしいこと」という文章をJaNP+公式サイトに掲載しました。 《HIV陽性者の人権と健康を守ること、および患者の医療に関…

『私たちは、ひるまない』 エイズと社会ウェブ版 650

ずいぶん遅くなりましたが、現代性教育研究ジャーナルの連載 多様な性のゆくえ第74回『私たちは、ひるまない』は、東京レインボープライド(TRP)パレードの参加報告です。パレードは4月23日(日)に実施されました。6月15日発行のNo.147をPDF版でご覧くださ…

『ウガンダの2023年反同性愛法に対するグローバルファンド、UNAIDS、PEPFAR指導者による共同声明』 エイズと社会ウェブ版649 

ウガンダのムセベニ大統領が5月29日、議会を通過していた2023年反同性愛法案に署名し、法律として成立することになりました。ウガンダではこれまでも同性愛行為は違法とされていましたが、新たに成立した法律は、HIV陽性者による同性間の性行為など「悪質な…

6月は東京都HIV検査・相談月間 メルマガ東京都エイズ通信から

メルマガ東京都エイズ通信第190号が5月30日、配信されました。今年に入ってから5月21日までの都内の感染者報告数は以下の通りです。 ************************************* ● 令和5年1月1日から令和5年5月21日ま…

欧州は効果的なHIVワクチン開発の努力を放棄してはならない(IAS声明) エイズと社会ウエブ版648

紹介がちょっと遅くなりましたが、5月18日はHIVワクチン啓発デーということで、国際エイズ学会(IAS)が声明を発表しています。その日本語仮訳です。 声明でも指摘されているようにHIVワクチンの研究は、モザイコ臨床試験が有効性の欠如により中止されたこと…

『論点化しなかったオフレコ破り』 エイズと社会ウェブ版647

サミット始まりましたね。多少は関係があるかもしれないので、急いで紹介しないと...。 連載コラム多様な性のゆくえ第73回 『論点化しなかったオフレコ破り』です。現代性教育研究ジャーナル No.146(2023年5月15日)の12ページに掲載されています。 https:/…

ウガンダの新反同性愛者法案は公衆衛生に有害 UNAIDSが重ねてプレス声明

東部アフリカのウガンダで反同性愛法の修正新法案が5月2日、可決されました。これに対し、国連合同エイズ計画(UNAIDS)は3月の原案可決時と同様、「法律が成立すれば、2030年のエイズ終結を目指すウガンダの努力は損なわれ、健康や生命への権利を含む基本的…

気になる報告数の動向 東京都エイズ通信から

メルマガ東京都エイズ通信の第189号が4月28日、配信されました。毎月公表している都内の感染者報告数は以下の通りです。 ************************************* 令和5年1月1日から令和5年4月23日までの感染者報…

We are Positive 復活パレードにHIVフロート エイズと社会ウェブ版646

東京レインボープライド(TRP)2023のパレードが4月23日(日)午後、東京都渋谷区の代々木公園を出発して、渋谷→原宿→再び代々木公園というコースで行われました。TRP公式サイトには早速、イベントレポートが掲載されています。 tokyorainbowpride.com 《【…

始まっていました サル痘→エムポックス 名称変更のパブコメ募集 エイズと社会ウェブ版645

昨年春ごろから国際的に感染の拡大が顕著となったサル痘の名称変更について、厚労省がパブリックコメントを募集しています。 『四類感染症である「サル痘」について、WHO の名称変更に伴い「エムポックス」とし、三種病原体である「オルソポックスウイルス属…

『変わってしまわないことのリスク』 エイズと社会ウェブ版644

岸田首相について取り上げたコラムが掲載されたその日に、爆発物が投げ込まれる事件が起きました。銃撃、爆発と新旧の政治指導者を標的にした事件が1年もしないうちに連続して起きる。日本はどうなっちゃったのだろう。政策をめぐる議論以前に暗澹たる思いを…

報告数は昨年同時期(1~3月)と同数に 東京都エイズ通信

メルマガ東京都エイズ通信の第188号が3月31日、発行されました。今年に入ってから3月26日までの新規HIV感染者・エイズ患者報告数は70件で、前年同時期と同数になっています。 ************************************* ●…

報告数1000件の大台を割る エイズ動向委員会年間速報値(2022年) エイズと社会ウェブ版643

昨日(日本時間3月22日)は米フロリダ州マイアミで行われたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の決勝戦、および侍ジャパンの優勝の瞬間が中継され、日本中が沸きかえった1日でしたね。岸田首相のウクライナ訪問のニュースも何となくかすんでしまう印…

『参加する人、しない人』 エイズと社会ウェブ版642

侍ジャパンはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)準決勝進出を果たし、フロリダ入りしました。本日はテレビもネットも、前夜のイタリア戦の話題で持ち切りでしたね。 ただし、月1回の連載となると、締め切り日の設定が少し早めに来てしまうので、現在…

『非犯罪化の促進に向けた新たな法的原則』 エイズと社会ウェブ版641

法学、法曹分野の専門家による国際NGOである国際法律家協会(ICJ)が国際女性デーの3月8日、各国の刑事法による不当な犯罪化に対し、人権を基盤として非犯罪化を促す新たな法的原則を発表しました。 原則の発表にあわせ、国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式…

『Save lives: Decriminalize(非犯罪化が命を救う)』

《3月1日は国連合同エイズ計画(UNAIDS)が提唱する差別ゼロデーです。今年のテーマは『Save lives: Decriminalize(非犯罪化が命を救う)』。UNAIDSが前日の2月28日付けでプレス声明を発表しました》(API Netから) プレス声明の日本語仮訳(PDF版)はこち…

HIV感染者報告の減少傾向続く 東京都エイズ通信

メルマガ東京都エイズ通信の第187号が28日、配信されました。 ************************************* 令和5年1月1日から令和5年2月26日までの感染者報告数(東京都) ※( )は昨年同時期の報告数 HIV感染者…

『変わるまで、続ける』 キービジュアルを発表 東京レインボープライド2023 エイズと社会ウェブ版640

4月22日(土)と23日(日)に開催が予定されている東京レインボープライド2023について、主催者である 特定非営利活動法人 東京レインボープライドが2月22日、開催概要をまとめたプレスリリースを発表しました。 公式サイトのNEWSページでダウンロードできま…

『国際会議はローテーション制に AIDS2024はドイツ・ミュンヘンで開催』 エイズと社会ウェブ版639

国際エイズ学会(IAS)が2月14日付けプレスリリースで第25回国際エイズ会議(AIDS2024)の開催日程と開催都市を発表しました。2024年7月22-26日、ドイツ・ミュンヘンの予定で、バーチャル参加も可能なハイブリッド方式です。誤解のないように念を押しておく…

『性と政治をめぐる因果』 エイズと社会ウェブ版638

現代性教育研究ジャーナルの連載コラム『多様な性のゆくえ』の第70回です。昨年12月のロシア・同性愛禁止法の改正について取り上げました。No143(2023年2月15日発行)の8ページに掲載されています。 https://www.jase.faje.or.jp/jigyo/journal/seikyoiku_j…

都内の新規HIV感染者・エイズ患者報告数の年間速報値は286件 東京都エイズ通信 

メルマガ東京都エイズ通信の第186号が2月10日(金)、発行されました。毎月終ごろに配信されることが多いのですが、今年最初の配信は2月に入ってからになりました。1月は何かと忙しかったのでしょうか。 *************************…

人間の安全保障とユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の重要性を強調 岸田首相がランセット誌に寄稿

英国の医学専門誌ランセットに1月21日(英国時間20日)、岸田首相の寄稿「人間の安全保障とユニバーサル・ヘルス・カバレッジ:G7広島サミットに向けた日本のビジョン」が掲載されました。 寄稿は英文ですが、外務省の公式サイトに日本語の要旨が紹介されて…

『感染症対策の革新と伝統』 One side/ No side(多様な性のゆくえ)第69回 エイズと社会ウェブ版637

M痘の新たな国内症例が19日、発表されました。厚労省の報道発表資料です。 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30346.html 厚労省発表はサル痘ですが、世界保健機関(WHO)はすでにM痘(mpox)への名称変更を発表しているので、ここではM痘を使いたいと思い…

『サル痘からM痘に 1年かけて名称変更』 TOP-HAT News第172号

明けましておめでとうございます。ということは、すでに去年の話になってしまい、恐縮ですが、懸案になっていたサル痘(Monkey pox)の名称が、M痘に変えられることになりました。世界保健機関(WHO)が11月28日、名称変更の推奨を発表しました。WHOのプレス…