報告から見る今年上半期の動向は?

 メルマガ東京都エイズ通信第191号が6月30日に発行されました。今年1~6月(18日まで)の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。

 

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  • 令和5年1月1日から令和5年6月18日までの感染者報告数(東京都)

  ※( )は昨年同時期の報告数

 

HIV感染者      114件    (102件)

AIDS患者        28件    (28件)

 合計          142件    (130件)

 

  HIV感染者数は令和4年より増加し、AIDS患者は令和4年と同数であった。

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 6月の12日間がまだ残っている段階ですが、今年上半期のほぼ半年間の集計です。昨年の同時期(6月19日)と比べると、新規エイズ患者報告は同数ですが、感染者報告は12件増。したがって報告数の合計も12件増えています。検査体制が戻ってきて、検査を受ける人も昨年より増えてきたのかもしれませんね。

 ここ何年かの報告数の減少傾向は、コロナの流行によりHIV検査の体制が影響を受けたことの反映なのか。それとも、治療の進歩に伴うHIV対策の成果が蓄積され、実際の感染が抑えられているためなのか。統計の分析ができる立場ではなく、その能力もないので、軽々には言えませんが、その両方の要素があるのかもしれません。そうだとするとリバウンドも限定的なものにとどまってくれるのではないか。そんな期待も持ちたくなります。ただし、根拠があるわけではないので、もう少し報告数の推移を見ていきたいところですね。

 

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