『変わってしまわないことのリスク』 エイズと社会ウェブ版644


 岸田首相について取り上げたコラムが掲載されたその日に、爆発物が投げ込まれる事件が起きました。銃撃、爆発と新旧の政治指導者を標的にした事件が1年もしないうちに連続して起きる。日本はどうなっちゃったのだろう。政策をめぐる議論以前に暗澹たる思いを禁じ得ません。
 したがって、タイミングとしては切り出しにくい感じになってしまいましたが、現代性教育研究ジャーナルの連載コラム『多様な性のゆくえ(One side / No side)』の第72回『変わってしまわないことのリスク』(2023年4月15日配信)は性的少数者への政権の対応を取り上げました。
 コラムは今年2月、 岸田首相が性的少数者を支援する3団体の代表らと首相官邸で面会した日のことを紹介しました。
 《報道によると、首相は『先に更迭した総理大臣秘書官の差別的な発言を陳謝し、多様性が尊重される社会の実現に向けて、努力していく考え』を伝えた》
 面会は当初、30分の予定でしたが、1時間近くに及んだということです。秘書官発言に対する官邸の(この時点での)危機感の表れとみていいでしょう。(この時点での)というカッコが外れるかどうかはまだ分かりません。
 コラムは現代性教育研究ジャーナルNo.145でご覧ください。
 https://www.jase.faje.or.jp/jigyo/journal/seikyoiku_journal_202304.pdf
 8ページに載っています。