エイズ・感染症

HIV感染報告減少の背景は・・・

メルマガ東京都エイズ通信第150号が発行されました。今年に入って2月16日まで約1カ月半の東京都への新規HIV感染者、エイズ患者報告数は以下の通りです。 ************************************* ● 令和2年1月1日から令…

『容易ではないが可能性はある』 COVID-19封じ込めについて(中島教授のFBから)

新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行について、実地疫学の専門家である大東文化大学の中島一敏教授が、厚労省の発表など現時点で得られる情報をもとに国内の状況と今後の対策の可能性について、ご自身のブログで分析を行っています。非常に勉強になり、…

COVID-19アウトブレークの間、HIV陽性者が治療を継続できるようUNAIDSと中国が協力 UNAIDSプレスリリース

中国のCOVID-19の流行について、UNAIDSが2月19日、プレスリリースを発表しました。HIV陽性者が受けている影響についての調査報告です。内容はしっかり取り組んでいますというアリバイ的な印象もありますが、やらないよりはまし。その日本語仮訳です。 COVID-…

COVID-19臨床経過 高山さんの概念図が分かりやすい

著名な臨床医であり、現在は厚労省で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策にあたっている高山義浩さんが、これまでの各種報告に基づき、「典型的な臨床経過」を概念図にまとめ、Facebookに公開されました。ほ~っと感嘆のため息をつきたくなるほど分か…

国立国際医療研究センターのスタッフが症例報告 新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症

連日の報道が続いている新型コロナウイルスについて、日本感染症学会の公式サイトに『新型コロナウイルス(2019-nCoV)への対応について』という特設ページが開設されています。 www.kansensho.or.jp このページでは医療従事者向けと一般市民向けにそれぞれ…

昨年の東京の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は?

メルマガ東京都エイズ通信第149号が16日(木)、配信されました。月の終わりに出ることが多いのですが、1月はかなり早めに配信されています。 昨年1月1日から今年1月5日までの東京都への新規HIV感染者、エイズ患者報告数は以下のようになっています。***…

「健康でより良い世界」への投資 FGFJレポートNo21発行

グローバルファンド日本委員会(FGFJ)が定期的に発行する『FGFJレポート』のNo.21(Winter2019)が年末ぎりぎりに発行されました。巻頭報告は日本国際交流センターの執行理事でもある伊藤聡子FGFJ事務局長の『「健康でより良い世界」への投資-第6次増資を…

少し早めですが 東京都エイズ通信第148号

年末なのでふだんより少し早めの発行ですね。東京都エイズ通信第148号(2019年12月12日)が昨日、配信されました。 www.mag2.com 今年に入ってから12月8日までの新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。 *******************…

ラグビーレジェンド、カミングアウトを語る TOP-HAT News 第135号(2019年11月)

気が付けば寒波・・・。熊本のエイズ学会も世界エイズデーも過ぎてしまいましたね。気ぜわしい年の瀬です。掲載が少々、遅れてしまいましたが、TOP-HAT News の第135号(2019年11月)を紹介します。巻頭では『available in Japanese(日本語訳もあります)』…

堂々公開! akta youtube channel

新宿二丁目のコミュニティセンターaktaが、12月1日の世界エイズデーを機にyoutube channelを開設、公開しました。 コミュニティアクションのFeatures欄にも簡単な紹介記事を掲載したので、ご覧ください。 《分かりやすいぞ、akta youtube チャンネル》 http:…

報告の減少傾向続く 東京都エイズ通信第147号(2019年11月25日)から

昼間は汗ばむほどの日差しでしたが、さすがに日が沈むと冷えます。もうすぐ世界エイズデーですね。東京都エイズ通信第147号(2019年11月25日)が配信されました。 www.mag2.com 今年に入ってから11月17日までの新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通り…

『COMMUNITIES make the difference(コミュニティが変える)』

2019年の世界エイズデー(12月1日)に向けた国連合同エイズ計画(UNAIDS)のキャンペーンテーマは『COMMUNITIES make the difference』です。そのキャンペーン冊子のPDF日本語仮訳版をAPI-Net(エイズ予防情報ネット)に掲載しました。 api-net.jfap.or.jp …

20代、30代の感染報告を人口比でみると TOP-HAT News 第134号(2019年10月)

厚労省のエイズ動向委員会がまとめた2018年エイズ動向年報には、昨年1年間の新規HIV感染者・エイズ患者報告のデータが様々な角度から分析されています。あくまでも報告ベースの数字なので、HIV感染の最新動向をそのまま反映しているものではありませんが、毎…

UNAIDSのビヤニマ事務局長が就任

国連合同エイズ計画(UNAIDS)のウィニー・ビヤニマ新事務局長の就任は11月1日だったようです。国連事務次長を兼ねています。 UNAIDSの公式サイトに1日付でプレス声明が掲載されているので、日本語仮訳を紹介しておきましょう。 就任したことが分かる程度の…

ギャレス・トーマス氏招きトークセッション 10.31 プライドハウス東京2019

ラグビーの元ウェールズ代表主将で、9月に自らのHIV感染を公表したギャレス・トーマス氏が10月31日(木)の夜、プライドハウス東京を訪れ、日本ラグビーフットボール協会の谷口真由美理事、プライドハウス東京の松中権代表とともにトークセッションを行いま…

UNAIDSはどうなるのか TOP-HAT News 第133号(2019年9月)

空席になっていた国連合同エイズ計画(UNAIDS)の事務局長にオクスファム事務局長のウィニー・ビヤニマ氏を任命することが発表されたのは8月14日でした。あれからもう2カ月近くが過ぎていますが、就任はまだのようですね。国際組織の現職事務局長なので、そ…

忍耐強くボールをつなごう

東京都のメルマガ『東京都エイズ通信』の第145号(2019年9月30日)が配信されました。今年に入ってから9月22日までの新規HIV感染者・エイズ患者報告数は以下の通りです。 ************************************* 平成3…

保健関連のSDGs達成を協力して支援 12国際機関が共同計画発表

2030年の達成を目指す持続可能開発目標(SDGs)にはさまざまなかたちで保健分野が関係しています。その保健関連の課題に取り組む12の国際機関が9月24日、ニューヨークで『Stronger Collaboration, Better Health: Global Action Plan for Healthy Lives and …

『まずは話をしよう』 TOP-HAT News 第132号(2019年8月)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ メルマガ:TOP-HAT News(トップ・ハット・ニュース) 第132号(2019年8月) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発マガジ…

HIV感染者報告は昨年より少なく、AIDS患者報告は多く

メルマガ東京都エイズ通信の第144号(2019年8月28日)が発行されました。『HIV感染者数は昨年度よりも少なく、AIDS患者数は昨年度よりも多く報告されている』ということです。この傾向は先月と変わっていません。 ********************…

日本エイズ学会が『就業差別の廃絶』を求め声明、POSITIVE TALK2019ほか TOP-HAT News第131号

声明が発表されたのは6月24日でしたから、もうすでにご存じの方も多いのではないかと思います。その意味では、いささか旧聞に属する話題かもしれませんが、日本エイズ学会による声明の発表というのは、これまでに例がないことだとうかがいました。また聞き情…

昨年同時期より減少に転じました 東京都エイズ通信第143号 

メルマガ東京都エイズ通信の第143号(2019年7月31日)が発行されました。 ◇ ● 平成31年1月1日から令和元年7月25日までの感染者報告数(東京都) ※( )は昨年同時期の報告数 HIV感染者 178件 (189件) AIDS患者 38件 (36件) 合計 216件 (2…

国が控訴断念 ハンセン病家族訴訟

熊本地裁で原告勝訴の判決が出ていたハンセン病家族訴訟で、被告である国が9日、控訴を断念することを明らかにしました。 報道によると、安倍晋三首相が同日朝、記者団に「筆舌に尽くしがたい経験をされたご家族のご苦労をこれ以上長引かせるわけにはいかな…

7月9日(火)開催 フォーラム《HIVとオリンピック・パラリンピック》 よろしく  

2週間か3週間くらい前にも、このブログでお知らせしましたが、たぶんもう忘れてしまっているでしょうね。再掲になって恐縮ですが、もう一度。エイズ &ソサエティ研究会議(JASA)の第128回フォーラムを今週の火曜日に開きます。明後日です。 ◇ 第128回エイズ…

成果は大いに強調したい、ただし・・・TOP-HAT News第130号

世界のHIV/エイズ対策に関する国連事務総長の年次報告が6月の初めに公表されました。公衆衛生上の脅威としてのエイズ流行を2030年に実現するために、いま対策はどこまで進んでいるかを総会に報告するのが目的です。当面はその目標達成の前提となる高速対応タ…

ハンセン病家族訴訟 原告勝訴 国は控訴の断念を 

すでにニュースで大きく報じられていますが、ハンセン病の元患者の家族500人余りが国家賠償を求めて起こした集団訴訟で、熊本地裁は本日(6月28日)、国に3億7000万円余りの賠償を命じる判決を言い渡しました。 こちらは毎日新聞の記事ですね。 『ハンセン病…

報告は昨年同時期と同数に メルマガ東京都エイズ通信第142号(2019年6月)

メルマガ東京都エイズ通信の第142号(2019年6月)が発行されました。6月18日までの新規HIV感染者・エイズ患者報告数は、昨年同時期とほぼ同じです。 配信登録はこちらで。 https://www.mag2.com/m/0001002629.html ◇ ● 平成31年1月1日から令和元年6月18日ま…

在庫不足で多数の子供が治療を開始できず パキスタンでHIV感染アウトブレーク(続き)

パキスタンのHIV感染アウトブレークに関する追加情報です。世界保健機関(WHO)も公式サイトで6月13日付け現地報告を掲載しています。 www.emro.who.int 6月2日までの集計でアウトブレークの現場であるシンド州では2万6041人がHIVスクリーニング検査を受け、…

《HIVとオリンピック・パラリンピック》 第128回エイズ &ソサエティ研究会議フォーラムのお知らせ

ちょっとさぼり気味で間隔があいてしまいましたが、私が事務局長をおおせつかっております特定非営利活動法人エイズ &ソサエティ研究会議(JASA)の第128回フォーラムを開催します。テーマは《HIVとオリンピック・パラリンピック》です。 前回フォーラムは昨…

『10年間の進歩を経て、エイズ終結の野心的目標に向け対応の再活性化を』 国連事務総長報告2019

2016年6月の『エイズ終結に関する国連総会ハイレベル会合』で国連全加盟国が一致して採択した政治宣言に基づき、国連事務総長は毎年、宣言に盛り込まれた約束(コミットメント)の履行進捗状況を報告書にして、総会に提出しています。その2019年版が6月3日に…