HIV感染者報告は昨年より少なく、AIDS患者報告は多く

 メルマガ東京都エイズ通信の第144号(2019年8月28日)が発行されました。『HIV感染者数は昨年度よりも少なく、AIDS患者数は昨年度よりも多く報告されている』ということです。この傾向は先月と変わっていません。 

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 平成31年1月1日から令和元年8月23日までの感染者報告数(東京都)

  ※( )は昨年同時期の報告数 

HIV感染者     205件  (222件)

AIDS患者        46件   (43件)

合計            251件  (265件)

 HIV感染者数は昨年度よりも少なく、AIDS患者数は昨年度よりも多く報告されている。

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 感染者・患者報告を合計すると、前年同時期より14件少なくなっています。約5%減ということになります。微妙なところですね。感染者報告は社会の関心度によって増減することもあります。実際の感染動向が反映されているものかどうか、判断が難しいですね。

 映画『ロケットマン』の公開がHIV/エイズに対する関心に何らかの影響を与えるとすれば、これから年末に向けて、HIV検査を受ける人の数が増えてくるかもしれません。ただし、報告数もそれにつれて増えるかというと、それは別の話。感染を心配する人が検査を受けやすくなるようなサポーティブな雰囲気が社会の中にあるかどうかによっても変わってきます。

 T as P、U=Uの成果を一定程度、織り込むにしても、それプラス何かが必要です。

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