厚労省の新型コロナウイルス感染症対策本部のクラスター対策班がツィターによる発信を開始しました。
『大切な人に会えない、会いづらい今の状況を変えるためにはたくさんの方の協力が必要です。そのために情報発信が必要と考えました』
その意気やよし。私は日本のコロナ対策の特徴であるクラスター対策は方向性において間違っているとは思いません。じわじわと報告数は増えていますが、失敗しているとも思いません。感染のルートが追えない報告例が増えてくるのも、実は織り込み済み(でなければ対策になりません)。粘り強く続けていく必要があるでしょう。
ただし、その対策で何をしようとしているのか、どこまで成果が上がっているのか、いないのか、あるいは上がっているかいないかがよく分からないのか。そのあたりがどうも見えにくいという印象が、素人目にはあります。シャットアウトはできなくても、試合を作るピッチャーではあってほしい。そのためには、成功も中くらいなり、おらが春、であります。
ツィターではさっそく、クラスター対策の頭脳ともいうべき、北海道大学の西浦博教授が解説の動画に登場し、「なぜクラスター対策なの」という点を説明しています。アップされてから3時間で22.5万回再生済みということですから、反響もまずまず(・・・というかすごいね)。情報に対する需要が大きいことを示しているのでしょうね。
長さが1分55秒。あれも言いたい、これも言いたい・・・と、ついつい長くなりがちなテーマを短くまとめて説明している点にも苦労がしのばれます。
さっきアップされたばかりの最新動画では、行動を20%控えたときと、80%控えたときのシミュレーションが示されていました。20%、80%といわれても、それぞれどのくらいの引きこもり度なのか。その真ん中の50%程度で手を打てないものなのか。いろいろ疑問も出てくるので、余裕があれば(ないと思うけれど)、そのあたりも説明してほしい。買い物はどうかとか、散歩ぐらいなら・・・とか。
『できるだけ分りやすい情報発信ができるよう頑張ります』ということなので、大いに期待しよう。外出も人込みを避け、夜は出歩かないとか、言われたことはこの際、不良老年のおじさんも(半分は感染にビビりつつ)できるだけ守るようにするから、対策班の皆さん、頑張ってね。