昨年の10月から12月にかけて、(つまり秋から冬にかけてなのになぜか)五月雨式に紹介したツールキットの日本語仮訳です。9回に分けて当ブログに掲載したので、見つけやすいようにURLを一括して紹介しておきます。
その前に・・・と早くも前置きで恐縮ですが、まずは国際オリンピック委員会(IOC)と国連合同エイズ計画(UNAIDS)のファクトシート『スポーツを通じたHIV&AIDSの予防』(2013年11月更新)から。
http://miyatak.hatenablog.com/entry/2016/09/11/230824
スポーツを通じたHIV&AIDSの予防の最初のツールキットは2005年にIOCとUNAIDSが共同で発表した。フランス語、英語、ポルトガル語、ロシア語、中国語、スワヒリ語、スペイン語の各版がある。スポーツコミュニティのためにとくに、以下のようなかたちをとっている。
1 HIV & AIDSについての情報を増やす。どうすれば予防対策の効果があがるか、どうすればスポーツがHIV陽性者に利益をもたらすことができるか、検査と相談についてなど。
2 同僚や選手とともに基本的な情報を得られるセッションからスポーツ大会期間中のコミュニケーションキャンペーンやスポーツ組織自体の包括的な方針策定まで、具体的な提案も含めて多数の活動とプログラムを開発する。
3 予防活動の重要な対象である10-15歳、あるいはそれ以上の年齢層のユース活動に対する具体的な助言。
4 手伝ってくれる人、専門的な助言と支援を提供してくれる組織に関する情報。
ツールキット(英文)のダウンロードはこちらから。
http://data.unaids.org/Publications/IRC-pub06/IOC_Toolkit_20Dec05_en.pdf
日本語仮訳は私が勝手に作成したものなので、IOCから日本語版として認知されているわけではありません。では・・・、
『力を合わせてHIVとエイズの予防に取り組もう スポーツコミュニティのためのツールキット』1
http://miyatak.hatenablog.com/entry/2016/10/22/182809
《不肖・私が何年も前に、極めて多忙な日々の中で暇にまかせてこつこつと訳したものであります。誰に頼まれたわけでもないのにご苦労なことだとは自分でも思いますが、日の目を見ることもなく埋もれてしまうのも残念なので、当ブログに訳文だけでも掲載することにしました》
『スポーツコミュニティのためのツールキット2 第1部 どうしてこのツールキットが作られたのか』
http://miyatak.hatenablog.com/entry/2016/10/22/203836
《スポーツの世界は、他の世界と切り離されているわけではありません。スポーツは生きる技術を教え、自らを評価し、自信を生み出してくれます。そうしたことがすべて、HIVの流行と闘う力にもなるのです》
『第2部「コーチ、トレーナー、役員の皆さんに」 ツールキット3』
http://miyatak.hatenablog.com/entry/2016/10/24/142123
《コーチとして、あるいはトレーナーとして、あなたには多数の若者の生命を預かる特別な役割があります。その若者たちはまさに、自分自身のセクシャリティや周囲を取り巻く世界を含めた自己発見に直面しているのです。自らの生き方をさぐり、「私は誰なのか」「何のために生きているのか」、そして「男であること、女であること、というのはどういうことなのか」という問に答えを出そうとすれば、時に混乱し、怒りや孤独感にとらわれることもあります》
『第3部「このツールキットの内容は?」 ツールキット4』
http://miyatak.hatenablog.com/entry/2016/10/28/195234
《HIV予防、およびケアと治療の両方に焦点をあてています。たとえば、HIV予防に関する情報提供と同時に、HIV陽性者が安心して働いたり、治療を受けたりできる環境の整備も目指しています》
『第4部「知っておく必要があること」 ツールキット5』
http://miyatak.hatenablog.com/entry/2016/10/30/200855
《HIV/エイズに関する基礎知識編ですね。かなり前に作成されているので、事実関係としてアップデートした方がいい部分も一部ありますが、ここではそのまま訳しました》
『第5部「スポーツとHIV」 ツールキット6』
http://miyatak.hatenablog.com/entry/2016/11/06/224058
《数多くのHIV陽性のチャンピオンがHIV啓発、およびHIVとエイズに関連したスティグマと闘うために活動しています》《他にもHIV啓発、HIVにまつわる偏見の解消、予防などのメッセージを積極的に呼びかけてきたスポーツ関係者はたくさんいます。たとえば》
《誰がどんなメッセージを伝えているのか、ぜひ探してみてください》
『第6部「スポーツ機関のHIVとエイズへの対応」 ツールキット7』
http://miyatak.hatenablog.com/entry/2016/12/16/144138
《国際労働機関(ILO)の職場におけるHIV/エイズ対策行動規範などをもとに、スポーツ機関はどのように対応したらいいのか、対応できるのかについて詳しく取り上げています》
『第7部「コーチ、トレーナー、指導者のHIVとAIDSへの対応」 ツールキット8』
http://miyatak.hatenablog.com/entry/2016/12/17/095252
《いったん氷を破ることができれば、他の人たちもいかにセクシャリティについて話したいと思っていたかが分かり、驚くでしょう。他のコーチや友人や仲間と話し合ってください。あなたが正直に腹を割って対応しなければ、好奇心の強い若者のグループを惹きつけることはできません》
『HIV/エイズに関するクイズその他 スポーツコミュニティのためのツールキット9 』
http://miyatak.hatenablog.com/entry/2016/12/25/201820
《クイズ、用語集ともおそらく2010年当時のものなので、いまとはデータが異なります。したがってクイズの正解はあくまで当時の正解で、現在とは異なります。例えば1問目の「世界中でHIVに感染している人の数はどのくらいですか」という問題に対する解答は3300万人となっていますが、2015年末現在のUNAIDS推計だと3670万人です》
(注:2016年末現在も3670万人)