『UPDATE! 話そう、 HIV/エイズのとなりで ~検査・治療・支援~』 エイズと社会ウェブ版402

 

 厚労省と公益財団法人エイズ予防財団が主唱する世界エイズデー国内啓発キャンペーンの今年のテーマが決定しました。API-Netに掲載されています。

 http://api-net.jfap.or.jp/

 

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 テーマ策定については、API-Netにおける意見募集やHIV/エイズ対策に関係する人たちへの聞き取りを通した情報収集を踏まえ、エイズ予防財団の検討委員会でまとめた候補案を厚労省に提案しました。委員長としてのとりまとめは不肖・私が行いました。

 候補案はそっくりそのままではありませんが、厚労省内の検討を経て、主旨を最大限、生かしていただくかたちでテーマが決定しています。

 世界エイズデー121日ですが、キャンペーンは1日だけに限定されるものではなく、その前後の期間にも広く活用していただければ幸いです。

 HIV/エイズ分野の3つのNPOエイズ予防財団が中心になって運営する情報共有サイト《コミュニティアクション》のキャンペーンテーマのページにも、検討委員会での議論を踏まえた趣旨説明を掲載しましたので、こちらもご覧ください。

 

www.ca-aids.jp

 

 さわりをちょっと・・・。

 『HIVに感染している人にも、感染していない人にも、そして感染しているかどうか心配になった人にも、「一人で孤立しているわけではありませんよ」ということを伝える。「となり」という言葉にはそうしたやわらかいメッセージが込められています』

 ちょっとといった割には、長めの引用になってしまいましたね。この際だから、もうちょっと・・・。

 『HIVの感染を心配する人に「とにかく検査を受けよう」と勧めても、なかなか行動に踏み切れない。このことはこれまでのHIV/エイズ対策の経験からも繰り返し指摘されてきました。HIV/エイズという現象に対し、社会の中に広がっているかもしれない距離感を一歩でいいから縮めていくこと、話題として一歩近づくことこそが、検査や治療、そして支援を受けやすい環境を生み出す重要な行動になります』