国連合同エイズ計画(UNAIDS)の差別ゼロデー2019キャンペーンについては、当ブログでも3月1日(差別ゼロデー当日)にプレスリリースを紹介しました。
その時に『鋭意、翻訳を進めています』と控えめにPRしていた啓発用キャンペーン冊子『ACT TO CHANGE LAW THAT DISCRIMINATE』の日本語仮訳もようやくできました。タイトルは『いまこそ動こう 法律から 差別をなくすために』です。
PDF版をエイズ予防情報ネット(API-Net)で公開してありますのでご覧ください。
http://api-net.jfap.or.jp/status/world.html#a20190313
ところで、どうして今年は「法律」なんでしょうか。
冊子では、5ページ目に《エイズ対策を変えた 2018年の法的な動き》としてその背景に言及しています。
『インド最高裁は2018年、同性間の性交渉を違法と定めた刑法第377条を無効とする決定を下しました。フィリピンでは2018年、若者が親や保護者の承認なしに自発的なHIV検査サービスを受けられるよう承諾年齢規制が15歳に引き下げられました。マラウィでは2018年、HIVの非開示、曝露、感染行為を犯罪とする条項が HIV法案から外されています』
具体的に変化が起きているので、「行けるぞ」という手ごたえがあったのでしょうか。中でもインドの最高裁決定が大きかったようですね。