『虹の橋、赤い橋』 エイズと社会ウェブ版501

 レインボーブリッジが赤くライトアップされたのは6月2日の夜でした。9日後にはレインボーに戻りましたが、ずいぶん前の話のように感じられます。
 以来、橋が真っ赤になることはなかったし、そもそも「東京アラート」自体がなくなってしまいました。じゃあ、COVID-19の流行は下火になったのかというと、そうではなく続いています。

 PCR検査陽性の報告数は増加していますが、これが何を意味するのかは専門家の皆さんも立場によって、言っていることが異なっているようで、どう受け止めたらいいのか、個人的には少々、当惑しています。
 いまになってみれば、専門家会議が自ら「前のめり」と言っていた積極的な発言は大いに参考になったし、継続してほしかったのですが・・・。
 現代性教育研究ジャーナルNo.113(2020年8月15日発行)の連載コラム『One side / No side』の40回目は『虹の橋、赤い橋』です。8ページに掲載されています。
 

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 『東京アラートは結局、一度だけ発令された後、アラート自体がなくなった。できれば 12 月 1 日には感染症と闘う人たちへの理解と共感と励ましのメッセージとして、赤い橋が再登場することを期待したい』
 レッドリボンももともとは、エイズで亡くなった人への追悼の思いが込められていたのですが、連帯や理解のシンボルとして定着していきました。アラートだけの感染症対策はうまくいかない。そのことも、そろそろ我に返って再認識しておきたいですね。