聴こえるか、うっぷん花火の その音が

 ずっと昔、『秘密の花園』という小説がありましたね。今年の夏は、花園ではなく『シークレット花火』です。『来夏へむけて!湘南エリアでシークレット花火打ち上げ!』というプレスリリースを昨日、送っていただきました。

新型コロナ対策専門家分科会・・・じゃなかった、『来夏へ向けてプロジェクト オンライン花火実行委員会』のリリースですね。

 (いかんなあ。考えることが何かにつけてCOVID-19方面に流れていく。リスクコミュニケーション的にはしてやったりの状態なのだろうが、うかうかとそんなものに乗せられたくないとも思う)

 

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『湘南エリアの海水浴場連合組合は、新型コロナウイルス対策のため最前線で奮闘している医療従事者と、閉鎖された湘南の海を安心・安全な場所へと奔走する事業者、関係者への感謝の思いを込めて、シークレット花火 を今夏に開催します。開催に先立ち、本日8月12日(水)に本花火の特別サイトを立ち上げました。』

特設サイトはこちらです。

shonan-hanabi2020.sos.gr.jp

  『この夏、湘南エリアでの遊泳や海の家を楽しみにしていた市民や観光客の皆様はもちろん、コロナ禍で大変な思いをされている国内外の皆様が、日々の鬱憤を少しでも晴らして、笑顔になっていただきたいと考えています』

 湘南エリアはこの夏、海水浴場がすべて閉鎖されています。それでは海辺は静かなのかというと、そういうわけではなく、この暑さに来る人は来ちゃうという状態です。入道雲のようにもくもくと心が盛り上がることもなく、これじゃあ、確かにうっぷんはあるよね・・・ということで、この企画には賛成したい。かといって、どどっと砂浜に人が押し寄せる事態は避けたい。控えめに紹介しておきましょう。

 

実施日:この夏のどこか。(詳細な日程に関しては、混雑を避けるため開催直前に本特設サイト、および公式Twitter , Instagramにて発表します)

実施場所:湘南エリア数カ所

 

シークレットだらけなのは、どっと押し寄せて超密状態が形成されるのを避けるためでしょうね。花火の模様は、

#来夏へむけて または #うっぷん鎮魂花火

ハッシュタグをつけてSNSに投稿すると打ち上げ当日、ゲストMCがあなたのメッセージを読み上げてくれるかも・・・!? ということなので、日本全国から参加できそうです。

この花火大会の企画制作を担当する鎌倉の由比ガ浜茶亭組合は、『明治年間より開設の由比ガ浜海水浴場に出店する24軒の海の家を統括する海浜組合』です。年季の入り方が違いますね。幾多の艱難辛苦を乗り越え、令和の御代になってもなお『茶亭組合』の看板は下ろさない。しかも、『2016年にはアジア圏で初めてブルーフラッグ(国際環境認証)を取得する等、SDGs推進活動が盛んなことでも有名』という最先端ビーチでもあります。

この夏のうっぷんもさぞかしでありましょう。組合長の増田元秀さんは『海の家を生業とする私たちは生業そのものを奪われました』と次のようにコメントしています。

『私たちと同じ状況下で耐え忍ぶ夏の風物詩、「花火」を打ち上げ、何となく始まった不甲斐ない夏にピリオドを打ちたい!来夏へむけて、あまねく世界中の方々と一緒に希望を持ちたい!』

とはいえ、あまねく世界中の人が集まってきても困るので、あくまで控えめにではありますが、あえて予測すれば、鎮魂と銘打つ以上、開催はお盆期間中かなあ・・・。あくまで私の勝手な個人的予測(根拠なし)なので、悪しからず。