リスクコミュニケーションはこうありたい(追加情報あり) エイズと社会ウェブ版503

 大阪のコミュニティセンターdistaについては一昨日(8月20日)、COVID-19の感染リスクは「レベル2」と紹介しました。そのdistaの公式サイトに本日(8月22日)付けで新しいお知らせが掲載されました。
 利用者から昨日(8月21日)、新型コロナウイルスに感染したとの連絡があったそうです。詳しくは公式サイトでご覧ください。 

www.dista.osaka

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 連絡した人の利用時間(8月20日18:00~19:00)、その時間帯とその後の対応が情報として掲載されています。
 個人情報には触れず、利用者に必要な情報を積極的に伝える。適切な措置だと思います。
 バナーの下段2行もいいですね。
 Community power is needed to prevent HIV & COVID-19
   感染症の予防にはコミュニティの力が必要です。

 迅速に判断し、伝えるべき情報は素早く伝える。もちろん、分からないことまで伝える必要はありません。スピードと正確さ、消毒や利用者カードの活用、個人情報の保護など危機に対応するための普段からの積み重ねも生きています。

 リスクコミュニケーションはこうありたいと思います。

    ◇

 追加情報です。
 新しいお知らせが25日付で掲載されています。
 「利用者カードによる対策」について
 https://www.dista.osaka/info.php?id=93
 『distaではいただいた情報をもとに、行政と連携し、感染する可能性があった日や時間帯について、webサイトなどを通じて情報提供していきたいと思います』
 行政と連携・・・さらっと書かれていますが、その連携はコミュティセンターと利用者、コミュニティセンターと行政機関の両方に信頼関係がなければ成立しません。HIV/エイズ対策を通して培ってきたコミュニティセンターの信用がこういうところで真価を発揮します。ベストプラクティス事例として、世界中に報告したいくらい。