『カミングアウト10年の時差』 エイズと社会ウェブ版448

 引き続き昨年の話で恐縮ですが、現代性教育研究ジャーナルの連載コラム『多様な性の行方』第33回(2020年1月15日)はラグビーW杯の話題をもう一つ。なにせ国内でラグビーに対する関心があれほど盛り上がるとは思わなかったもんで・・・。田中史朗選手でなくても目がウルウルしちゃいますね。 

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 W杯開催期間中、東京・神宮前のコミュニティスペース subaCO(スバコ)に開設されていたプライドハウス東京2019では、W杯決勝2日前の10月30日夜、ラグビーの元ウェールズ代表、ギャレス・トーマスさんと日本ラグビーフットボール協会の谷口真由美理事を招いてトークセッションが開かれました。
 『トーマスさんは現役時代の 2009年にゲイであることをカミングアウトし、その後も選手として活躍を続けた。代表歴 100 試合の伝説的名選手であり、W 杯では英テレビ局 ITV の解説者として来日していた』
 実はトーマスさんはHIV陽性者でもあるのですが、自らのHIV感染を公表したのは昨年9月14日でした。W杯開幕の1週間前ですね。
 つまり、ほぼ10年にわたって、自らが同性愛者であることはカミングアウトしていたが、HIVに感染していることはカミングアウトせずにいた。
 その10年の時差は何だったんだろうというのが、私の抱いた疑問であり、セッションではそのことも直接、ご本人に質問しました。
 丁寧に説明していただいたので、詳しくはコラムをお読みください。