今月は『大衆の反逆』ですね

 NHKに協力する義理は何もないのですが、毎週月曜日の夜、Eテレで放映される『100de名著』は、私のように読書がだんだん面倒になってきた老人には、ありがたい番組であります。

 ずっと前に確か、読んだことがあると思うのだけれど、内容はすっかり忘れてしまいましたという本がけっこうあります。そういう本が時々、取り上げられる。これは助かります。最近だとカミュの『ペスト』がありました。月の初めに書店でテキストを購入し、一か月間、楽しませていただきました。

 ハンナ・アーレントの『全体主義の起源』はかねがね読みたいなとは思っていたものの、難しそうでとても歯が立たないだろうとあきらめていた本です。したがって『100de名著』で取り上げられた時には、これ幸いと飛びついて、一応、読んだつもりになっています。イージーゴーイングな自分が許せちゃうのも、年の功というべきでしょう(つくづく安易なやっちゃな)。

 

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2月はオルテガの『大衆の反逆』です。おっ、いいね!というわけで、さっそく飛びつき、第1回放送を昨日、観ました。この時期に、このテキスト、いかにもな選択ではありますが、時代があまりにも重なって見えてきます。まだまだ寒い日が続きますね。春を待ちながら、しっかり勉強させていただきましょう。