『再起動 鎌倉市民の望む世界遺産』 満を持して11月29日(水)午後開催

 鎌倉って、世界遺産はもうだめだったんでしょう。最近は、そんな冷ややかなお言葉を耳にすることがしばしばあります。いや、もう少し現実に近い言い方をすれば、そんな冷ややかなお言葉すら耳にする機会がめっきり減った印象です。
 ああ、残念だなあ、これでいいのかなあ・・・個人的にはそう思っているうちに、はや4年半もの歳月が過ぎてしまいました。確かに鎌倉は世界文化遺産の登録にチャレンジしたものの、ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関から4段階に分かれた採点基準の最低ランクという心ない評価を受け、このまま世界遺産委員会でも同じ評価を受ければ再チャレンジもできなくなちゃうぞというピンチに追い込まれました。ここであきらめるか、それとも正当な評価を求めて再チャレンジの道を残すか、どっちだ・・・と迫られた時に地元は後者の道を選択し、文化庁に推薦を取り下げてもらいました。
 したがて、世界遺産登録を目指す動きは終わったわけでも、もうだめでしたとギブアップ宣言をしたわけでもありません。

 じゃあ、それから4年半もの間、いったい何をしていたの!? 当然、そういう突っ込みはあるでしょうし、突っ込まれると少々、切ない4年半でもありました。
 しかし、誰も、何もしなかったわけではない。何とかしたいと思う人たちも少なからず(少ないかもしれないけれど、ここはあえて少なからず)いました。たとえば、それは鎌倉市の歴史まちづくり推進担当の方々であり、町方では「鎌倉の世界遺産登録をめざす市民の会」の皆さんです。
 皆さんというか、私もその会員なのでちょっと変か。ま、使いっ走りだけど・・・ おっと、脱線。4年半の時空を経て、再起動しましょう。目に見えるかたちで動きましょう、ということで、鎌倉の世界遺産登録をめざす市民の会は、いざかまくらトラスト、鎌倉市教育委員会の心強い支援を得て、シンポジウムを開きます。題して
『再起動 鎌倉市民の望む世界遺産
 実は『再起動』の文字は『鎌倉市民の望む世界遺産』というタイトルにぺたんとハンコを押すような感じで入れたかったのですが、私のIT力ではそうした技術はありません。どうか皆さん、頭の中でハンコを押してください。そして、一緒に再起動しましょう。以下、概要をお知らせします。
(注1:人手不足の折でもあり、私もとうとうパネルディスカッションの司会で駆り出されてしまいました。不手際は予想するまでもありませんが、ま、しょうがないなと大目に見ていただければ幸いです)

(注2:文字ばかりではちょっと寂しいので、先日撮った台風一過の鎌倉上空の雲を入れておきます。風雲急を告げているということで、悪しからず)

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鎌倉は世界文化遺産への再挑戦することとしています。 鎌倉の世界遺産登録をめざす市民の会では、これまでの 活動で議論してきた市民の目線からみた世界遺産登録の 考え方についてシンポジウムを開催します。
 
 日時: 11 月 29 日(水) 午後 1 時 30 分~ 4 時(午後 1 時 15 分開場)
 場所:きらら鎌倉 第 5 集会室
 参加費:500 円(資料代を含みます)
 定員:45 名(先着順)
 【プログラム】
  講演 ■ 歴史的遺産と共生するまちづくりと世界遺産の 取組状況
      桝渕規彰さん( 鎌倉市歴史まちづくり推進担当部長)
   ■ 世界文化遺産の目指すところ 
         卯月 文 さん(フリーライター・古都フォーラム鎌倉世話人代表)
   ■ その後の鎌倉の市民活動の目指すもの 
        内海恒雄さん( いざかまくらトラスト副代表 )
   ■ 鎌倉風致保存会の歴史的遺産を守る活動
      兵藤芳朗さん(公益財団法人 鎌倉風致保存会理事長)
   ■ 海と緑の古都鎌倉
      福澤健次さん(建築家)
  パネルディスカッション
 
主催:鎌倉の世界遺産登録をめざす市民の会
共催:いざかまくらトラスト
後援:鎌倉市 鎌倉市教育委員会