ところで、aktaにも来ないかな・・・エルトン・ジョン卿続き

 こちらはダーバンの第21回国際エイズ会議の公式サイトに掲載されたDaily Reviewの3日目の報告から。 

AIDS 2016 Daily Review - Thursday, 21 July

 

 「インクルージョンと人権の尊重がなければ、いくら科学的成果を積み重ねてもエイズの流行を終結させることはできないと念を押した」ということで、4年たっても基本スタンスは変わっていません。もちろん彼自身の思いも強いのでしょうが、いいスタッフがついているのかもしれませんね。

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Finally, more than one conference-goer was star-struck on Wednesday when Sir Elton John joined the crowd at AIDS 2016. The Rocket Man, and Elton John AIDS Foundation Chair David Furnish, joined Ambassador Deborah Birx of United States President's Emergency Plan for AIDS Relief (PEPFAR) to announce that the International HIV/AIDS Alliance and the Men Who Have Sex With Men (MSM) Global Forum would receive the first two grants from a joint US$10 million fund to increase the capacity of local community-based organizations to provide high-quality HIV services for LGBT people. Birx moved the packed press conference with her remembrance of the young men who took to the streets in the early 1980’s to demand the original AIDS response, while Sir Elton John reminded all that without inclusion and respect for human rights, no amount of scientific progress can end AIDS.
 最後に、水曜日にはエルトン・ジョン卿がAIDS2016の会場を訪れ、注目を集めた。ロケットマンエルトン・ジョンエイズ財団のデビッド・ファニッシ会長は、米大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR)のデボラ・バークス大使とともに、米国が新設した1000万ドルの基金からの第1回助成対象の発表に臨んだ。コミュニティベースの組織がLGBTの人たちに質の高いサービスを提供できるよう能力強化をはかるための基金で、初の助成対象は、国際HIV/AIDSアライアンス、男性とセックスをする男性(MSM)グローバルフォーラムの2団体に決まった。バークス大使は満員の記者会見で、1980年代初めに路上でエイズ対策を求め活動をはじめた若い男性たちの思い出を語った。エルトン・ジョンさんは、インクルージョンと人権の尊重がなければ、いくら科学的成果を積み重ねてもエイズの流行を終結させることはできないと念を押した。

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 なかなか難しいのかも知れませんが、コンサートなどで来日する機会に新宿二丁目のコミュニティセンターaktaを訪ねてみるといったことは考えられないでしょうか。目端のきくスタッフがいて、そのスタッフがたまたま日本語も読めて、たまたまこのブログを見る機会があり、たまたま「そういうのもいいかな」と思って・・・と、たまたまが3つか、4つ重なれば、実現はありうるかもしれませんね。なにせ、aktaには日本のエイズ対策の迎賓館と言われている(というか私が勝手に言い張っているだけですが)施設です。世界のエイズ対策の指導的立場にある人たちがこれまでに何人もaktaを訪れ、日本にもそこそこしぶい施設があるじゃないのと感心して帰っていきました。
 予算を考えれば涙ぐましいほど費用対効果が高い施設ですので、有名人じゃない方も機会があればぜひ訪問してみてください。