AIDS2020最終日にバーチャルCOVID-19会議

 新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行の影響を受け、バーチャル形式の変則開催となった第23回国際エイズ会議(AIDS2020)の最終日(7月10日)に国際エイズ学会(IAS)がバーチャルCOVID-19会議を開催することになりました。転んでもただでは起きないといいますか・・・ちょっと違うか。

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 covid19.aids2020.org

 

 AIDS2020は米西海岸のサンフランシスコ・オークランドで今年7月6日から10日まで開かれる予定でしたが、COVID-19の流行を受け『オンライン上のバーチャル会議になります」というお知らせが3月27日、公式サイトに掲載されています。流行の影響を考えると、とても集まって大会議を開ける状態ではありませんというわけですね。
 そもそもHIV/エイズ分野の主要な研究者はいま、各国のCOVID-19対策の中心として大忙しでもあります。
 それでも・・・それだけに、この手がありましたか。会議の公式サイトをみると、プレナリーの主要スピーカーの写真が載っています。
 米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長はこのところ、トランプ大統領の記者会見にもたびたび同席している方ですね。
 デボラ・バークス大使は米ホワイトハウスのCOVID-19対策調整官でありHIV/エイズ対策調整官でもあります。そしてサリム・アブドル・カリム博士は南アフリカエイズ研究センター(CAPRISA)所長で、南ア保健省のCOVID-19専門家委員会の議長でもあります。

 

The COVID-19 pandemic represents an unprecedented global emergency that has now infected more than 3 million people worldwide and is already the most lethal new pandemic since the emergence of AIDS nearly 40 years ago.
 COVID-19パンデミックはかつてない世界的緊急事態です。すでに300万人以上が病原ウイルスに感染し、40年近く前のエイズ出現以来、最も致死的な新興感染症の流行となっています。
  (バーチャルCOVID-19会議のサイトから)

 

 会議の日程はバーチャル国際エイズ会議最終日の7月10日と翌11日です。すでに参加登録の受付も始まっています。
 興味深い会議ではありますが、私の場合、バーチャルでしかも英語の国際会議とあっては到底ついていけそうにありません。当日参加は諦め、日本から参加する専門家の皆さんの解説も含めて、あとでゆっくりフォローすることにしようかな。