日本ラグビーフットボール協会の公式サイトには日本代表テストマッチ10連勝と大きく報じられています。
もうすでにご存じの方がほとんどだと思いますが、まずは本日（21日）の試合。
日本代表 26 - 23 イタリア代表
きわどい試合でしたが、しっかり守りきりました。スクラムで力負けしなかった。これはすごい。イタリアはIRB（国際ラグビーボード）の世界ランク14位で、いまでこそ日本（12位）より下ですが、欧州のシックスネーションズリーグの一員です。実力的には互角あるいはイタリアの方が欧州の強豪チームとの対戦経験が多い分だけ上かもしれません。事実、これまでの対戦で日本代表がイタリア代表に勝ったことはありません。
ということで、今回も楽に勝たせてくれたわけではありませんね。突き放せるかと思ったところで、突き放しきれない。終盤は逆転可能圏内に押し込まれて何とか守り切りました。スクラムは良かったし、バックスも積極果敢に攻めた。ただし、ラインアウトは押し込まれ気味。キックオフからのボール処理のもたつきやモールを組まれてしまうと力負けしてしまうところは気になりました。宿題も大いにありでしたが、今日の試合はそれでも勝ったことに意義があります。貴重な勝利ですね。
日本代表はこれで10連勝ではあるのですが、このうちの半分以上は勝って当然の試合でしょう。参考までに対戦相手を紹介しておきましょう。
ロシア、スペイン、フィリピン、スリランカ、韓国、香港、サモア、カナダ、アメリカ、イタリア。
サモアは相手メンバーが若手中心だったことは割り引く必要がありますが、カナダ、アメリカ、イタリアに勝ったことは大きな収穫です。エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチの指導のもとで、チームとしての力は確実に向上しています。しかし、日本と同ランク、ないしはやや下のランクのチームとの試合でもありました。これがもう一つ上、10位以内のチームと戦って勝てるかというと、いまのままではちょっと苦しいのではないか。イタリア戦はそのことを感じさせるゲームでもありました。秋のシーズンはさらなる飛躍を期待したいですね。
